吉野の柿の葉寿司「大滝茶屋」 | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

全国的に有名な柿の葉寿司ですが、吉野川の上流、つまり大滝茶屋のある、この辺りがルーツらしい。

 

 

柿の葉寿司は、ミツカンのご先祖さまによってお酢が大衆に普及した江戸時代以降に生まれたと言います。

 

 

ただ、吉野や五條あたりの農家は元々ミカン栽培が主で、大正時代の寒波でミカンの木が全滅。

 

昭和に入って、ミカンより寒さに強いという理由で柿(富有柿&平核無柿)を栽培することに。更に1974年に国の近畿農政局の主導で吉野地区に大々的に柿農園が造成されたことで、吉野・五條では柿が名産になったといいます(「奈良地理・地名・地図の謎」より)。

 

 

 

更に内陸なので、京都の鯖街道ではないですが、紀州の鯖街道よろしく和歌山湾沖で獲れた鯖を吉野川(紀の川)経由で調達し、鯖を塩漬けにして、

 

更に酢飯と合わせ、防腐剤の効果を持っている柿の葉で包んで柿の葉寿司が成立ということらしい。

 

 

今回は、大雨の中、下北山村「きなりの郷」に自転車で向かう途中、ちょうど良い腹ごしらえになるなと思って、こちら大滝茶屋によってみました。

 

 

 

こちらでは、窓越しに数人の女性の方が一つ一つ柿の葉でお寿司を包んでいる様子がよく見えます。

 

鯖と鮭が3つずつ計6個入り750円を選択。

 

 

雨降りしきる街道にて雨宿りできるバス停留所で、ふくよかなご飯と極薄にカットされた鯖・鮭の寿司を頬張りました。

 

先日、近鉄の駅ナカで某柿の葉寿司を買って食べたのですが、明らかにこっちの方が美味い。何が違うかというと、いくら保存食とはいえ「出来立て」だったからではないかと思います。ご飯の炊き立てをそのまま冷やして酢飯にしているからか米粒がホクホクで、心温まる味。

 

 

これに塩気の強い魚がちょうどよく合います。やはり押し鮨系でも「できたての方が素直に美味いな」というのが今回柿の葉寿司を食べての感想。

 

 

多分もう食べることはないと思いますが、今でも酢飯の味を思い出すぐらい、印象に残る美味しい柿の葉寿司でした。