先週観た映画たち(その61)/『96時間/リベンジ』『東京家族』 | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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『96時間/リベンジ』
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2008年にリュック・ベッソンによって制作された『96時間』が、映画会社の予想を裏切って、世界的な大ヒットとなりました。(つまり『96時間』は期待された大作ではなかったのです。)映画会社側の事情から、全くの新作をヒットさせるよりも、ヒット作のリメイクやパート2の方が、リスクが少ないということもあり、この作品が作られました。
今作も前作に劣らず、まずスピード感が素晴しい。ジェットコースターのように、ハラハラドキドキの連続です。まさにリュック・ベッソンの本領発揮。(監督はベッソン・ファミリーのオリヴィエ・メガトン。)さいごの最後まで楽しませてもらいました。見終わった後の、鑑賞後感が非常に良い作品。スッキリしたい人には、おススメ。

『東京家族』
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小津安二郎という人は、本当に多くの映画人に大きな影響を与えた人なんですね。まさに山田洋次さんもその一人。小津監督へのリスペクトが、この作品の製作動機となったと言っても良い作品でした。小津作品の代表作『東京物語』の影響下に製作されたのは間違いないでしょう。
しかし本作は、キャスティングの問題なのか、あるいは演出の問題なのか、前半はセリフ回しも稚拙に聞こえ、間も悪く、見ていて心配になったほどでした。が、中盤に蒼井優が登場した辺りから、やっと締まってきた観があります。差し詰め『東京物語』の原節子の役割を、蒼井優が担ったということなのでしょう。
ただ、個人的に思うことは、東京生まれ東京育ちの私にとって、地方から出てきて東京に移り住んだ人が、人間性を失って行くような作品には、多くの共感を持つことは出来ません。狭い場所を分け合って生きていた、人情味溢れるのが本来の江戸っ子達の本質だったことを知って欲しい。東京の下町には、まだそう言った人情が息づいていますよ。それを変質させてきたのは、私たち江戸っ子ではないのですよ。