マレーシア・MM2H 〜ビザの特徴〜 | 国境なき時代を生き抜く!元外資系ITエンジニアが東南アジアで繰り広げる世界進出への道しるべ

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今回は、MM2Hというビザの特徴について。


MM2Hビザとは、マレーシアにおいて一定額以上の定期預金を預託することで、最短1年から最長10年までの滞在を許可される海外ロングステイ向けのビザのことである。

正式名称は、Malaysia・My・2nd・Home。


また、このビザの特徴として、ビザを取得したからといって住むことが義務付けられているビザではない。

アメリカやカナダのように、ビザを持つ事で年間の半分以上その国にいなければいけないという義務も一切ない。

非常に使い勝手の良いビザである。


他にも特徴があるので、まとめると以下のようになる。

① 最長10年間の滞在許可がおり、滞在義務はない
② 移民局より許可されれば、10年後以降の更新が可能
③ 日本から送金される年金に対する税金が免除される
④ MM2Hビザ用の定期預金の利子に対する税金が免除される
⑤ 車の輸入が免税で可能 (MM2Hビザ交付日から6ヶ月以内に行う必要あり)
⑥ 新車で車を購入する場合、免税で買える車がある(マレーシア国内生産車に限る) (MM2Hビザ交付日から12ヶ月以内に行う必要あり)
⑦ 一軒50万RM(約1300万円)以上の住宅の購入が可能
⑧ 配偶者、扶養家族(21歳未満の未婚の子供)、ハンディキャップのある子供(年齢制限なし、医者の証明が必要)、60歳以上の両親を帯同することが可能 


■車一台、関税無しで持ち込める

一つの特徴として、日本国内で乗っていた車をマレーシア国内に関税無しで持ち込めるという特徴がある。

マレーシア国内で一般的には販売されていない自動車も輸入することが可能となるので、乗り慣れた愛車で道路も広く運転しやすいマレーシアで、より充実した生活となるだろう。

ただ注意点として、ビザの許可が下りた日より半年以上前から自分名義で保有していなければならない。

例えば、2012年9月にビザの許可が降りたとすると、2012年3月より以前から自分名義で保有していることが必要となる。

この制度を利用してマレーシアに輸入しようと直前に購入することには、注意点していただきたい。


■不動産購入価格の下限

また、「⑦ 一軒50万RM(約1300万円)以上の住宅の購入が可能」とあるがこれについても補足しておきたい。

一見すると、いかにも普通のことを言っているように思うかも知れないが、マレーシアでは2012年9月現在、外国人が購入できる不動産の価格は50万RM以上となっている。

さらにこの下限金額を引き上げようと検討が進められており、一部の地域では既に引き上げが始まっている。

でも現状では、MM2H取得者は引き続き50万RM以上の物件を購入することができるため、この理由においてメリットがあるのである。

タイミングによってこの情報の限りではないこともあるので、もし実際に不動産の購入をする場合は、購入するエリア、価格を十分に調べることをオススメする。


次回は、取得までの流れについて説明したい。