たんぽぽ舎【TMM:No3055】 2017年4月18日(火)地震と原発事故情報 | 脱原発の日のブログ

脱原発の日のブログ

12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

たんぽぽ舎です。【TMM:No3055】
2017年4月18日(火)地震と原発事故情報−
                6つの情報をお知らせします

                         転送歓迎
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★1.人間扱いしない長期勾留によって人間らしい生活と感情を奪う
   4/15「表現の自由弾圧事件−懲罰としての
   逮捕、長期勾留」を聞いて
           冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.電力会社に寄り添い緩やかで不合理な規制を続ける
   原子力規制委員会
   炉規法改正で東電の隠蔽体質を容認、反対意見を無視
   原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その132
             木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.メルマガ読者からの「新潟日報」情報
               金子 通 (たんぽぽ舎会員)
★4.メルマガ読者からの情報提供(抜粋)
               黒木和也 (宮崎県在住)
★5.メルマガ読者からイベント案内
         (お問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆6/3講演「福島第一原発事故による海洋汚染」&シンポジウム
   湯浅一郎さん、佐藤弓子さん、佐藤和雄さん
   会場:マロンホール1階ギャラリー
★6.新聞より1つ
  ◆怒れる老人たち   鎌田 慧(ルポライター)
        (4月18日東京新聞朝刊25面「本音のコラム」より)
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・脱原発川柳【お前こそうるさい帰れ復興相】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※4/23(日)「反原発自治体議員・市民連盟」第7回総会
  どなたでも参加できます
  講演:【国のエネルギー政策について】
  講師:秋本真利衆議院議員(原発ゼロの会所属)

日 時:4月23日(日)14時(開始) 13時半開場
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
問い合わせ:「反原発自治体議員・市民連盟」(TEL FAX 03-5936-0311)
講演会費:500円(会員は無料)
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※4/29緊急講演会ご参加を!
 今村復興相と対決したジャーナリスト西中誠一郎さんと
 避難者の緊急講演会
 −安倍政権の原発被害者切り捨てを止めさせ、
  住宅補償打ち切りを撤回させるために−

日 時:4月29日(土・休日)14時より16時
第1部 取材報告:西中誠一郎氏(ジャーナリスト)
第2部 「既に家を奪われ生活困窮者が出ている、
     住宅無償提供打ち切りを撤回させよう!」
        瀬戸大作氏(避難の協同センター事務局)
        松本徳子氏他 原発事故避難者の皆様より
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
共 催:たんぽぽ舎・脱被ばく実現ネット
参加費:800円(避難者は無料)
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┗■1.人間扱いしない長期勾留によって人間らしい生活と感情を奪う
 |  4/15「表現の自由弾圧事件−懲罰としての
 |  逮捕、長期勾留」を聞いて
 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

◎ 4月15日(土)、「スペースたんぽぽ」で開催された松岡利康さん(鹿砦社社長)
の講演「浅野健一が講師を選ぶ人権とメディア連続講座」第8回「表現の自由弾
圧事件−懲罰としての逮捕、長期勾留」を聞きました。
 検察の「恣意的な逮捕」と「真実を見ない司法の現実」を具体的経験に基づい
て講演されました。
 権力側(警察、検察、政府、官僚)の気に入らない、邪魔な人間は抹殺すると
いうことだと思いました。
 今は拷問で殺すことはできないので、人間扱いしない長期勾留によって人間ら
しい生活と感情を奪って、その人間を実質的にボロボロにするやり方だと感じま
した。
 沖縄辺野古で逮捕され、長期勾留された山城博治(沖縄平和運動センター議長)
さんのコメントが、4月16日の東京新聞に載りました。山城さんは執拗な脅しに
屈せずよく耐えたと思います。

◎ 松岡さんもよく耐えました。辛いのは家族とも誰とも(弁護士以外)話せな
い接見禁止措置です。手紙の発信・受信も禁止されました。電話もメールもさせ
ないで、精神的におかしくさせる拷問の一種と思います。
 長期勾留に耐えられない人が多いと思います。山城さんの場合と違って、松岡
さんの場合は通常は刑事事件にならないケースです。
 普通は民事裁判だけの「名誉棄損」の疑いです。阪神タイガーススカウトの死
を扱った2002年出版「タイガースの闇」と、2003年パチンコ業界大手アルゼを批
判した「アルゼ王国はスキャンダルの総合商社」という2冊の本が名誉棄損で刑
事告発され、2005年に逮捕されたという事件です。
 逮捕されたら全裸にされ尻の穴や性器まで調べられたそうです。
 出版社が通常は刑事事件にされないのは、憲法21条があるためです。「集会・
結社および言論・出版その他一切の表現の自由は、これを保証する。検閲はこれ
をしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない」
 鹿砦社はつぶれそうになりましたが、奇跡的に再建できました。
 松岡さんは明らかに無罪です。検察は言葉の暴力などと罪状をでっち上げまし
たが、それなら今のヘイトスピーチのほうが数倍酷い言葉の暴力で明らかに有罪
です。有罪判決を下した神戸地裁もまた憲法違反です。

◎ 松岡さんの不当逮捕から12年たった今、「共謀罪」法案が4月6日の衆院本
会議で審議入りしています。
 安倍晋三ファシスト政権と自民党・公明党は『現代版・治安維持法』というべ
き違憲の共謀罪法案を強行採決しようとしています。
 行政も司法も民主化していない日本で、「内心の自由」に捜査官が土足で踏み
込むことができる悪法が成立すれば、盗聴などがやりたい放題になることは明ら
かです。
 「共謀罪」は廃案にしなければなりません。

※関連記事
「長期勾留は不当な国策」辺野古反対運動・山城議長インタビュー
東京新聞2017年4月16日朝刊

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017041602000128.html


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┗■2.電力会社に寄り添い緩やかで不合理な規制を続ける
 |  原子力規制委員会
 |  炉規法改正で東電の隠蔽体質を容認、反対意見を無視
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その132
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 去る4月5日の田中規制委員長定例記者会見でフリー記者まさのあつこさんが
重要な質問をして田中委員長の電力会社に寛容な姿勢を明らかにした。以下に紹
介する。

○「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」(炉規法)の改正で
東電の隠蔽を容認

記者:東京電力は、2002年にシュラウドひび割れを隠蔽(原発トラブル隠し事件)、
2010年にメルトダウンを隠蔽、2017年2月まで2年間柏崎刈羽原発免震重要棟の
耐震不足を隠蔽、と続けて隠蔽してきている(そして2011年3.11事故)。隠蔽
とか公表の遅延があった場合にその炉を廃止するような厳しい規制が必要では?
田中委員長:「隠蔽」と言う言葉が適切なのかどうか。程度問題というのありま
すから、それはそう簡単に法律で決められない。
記者:かなり厳しい規制が必要なのでは?
田中:それは1F事故の反省を踏まえて、新しい規制基準という形で、十分に反
省した、教訓を踏まえた形の規制基準になっていると思います。

 以上で分かるように、事故前の隠蔽にも「新規制基準」下での「隠蔽」にも田
中委員長は寛容である。
 なお、まさのあつこさんは、炉規法改定の閣議決定直後に東電が柏崎刈羽免震
棟を公表したことも指摘した。
 田中委員長が大好きな言葉「安全文化」で済まさないで、炉規法を改善するべ
きだったのに「原子力マフィア」を想い測ってそうはしない。

○NRC(米国原子力規制委員会)のいいとこ取りして、
 反対意見を聞かない規制委
 炉規法改正について、NRCの検査制度をひな形にしてより良いものにする、
との説明に対して。

記者:NRCはそういった規則改正をするときに、必ず一番厳しいことを言って
いるNGOとか、現地の事業主体や、自治体の州の担当者などからヒアリングを
する
田中:ひな形ができた後にはパブリックコメントで意見を聞く
記者:一番厳しいことを言っているNGOが招かれて意見を言っている
田中:やはり国情も違うし、国民性も違うから、いろいろありますからね。

 このシリーズで述べてきたように、原子力規制委員会の「新規制基準」は米N
RCの基準に全く及ばない。
 例えば、15項目の未対応(その58)、「新規制基準」は世界最低水準?!(その
102〜107)で示した。中でも深層防護の考えに反して原子力災害対策を規制対象と
していない。

 それでも、ここで指摘されたNGOや自治体のヒアリングについては、規制委
が率先してするべきことである。
 他の省庁でも同様とは言え、本来の規制委はもっと住民や反対意見を取り入れ
るべきだ。
 検討会などにも反対意見の専門家を排除していて、原子力安全・保安院のスト
レステスト意見聴取会よりもひどいのだから期待できないか。
 この記者会見で、今村雅弘復興相への西中誠一郎記者と同様にフリー記者が頑
張って素晴らしい質問をした。他の記者たちにも発足直後の元気を取り戻してほ
しい。


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┗■3.メルマガ読者からの「新潟日報」情報
 └──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

柏崎原発周辺の火山灰評価−東電主張に疑問の声、
専門家「全面的見直しを」

 東京電力柏崎刈羽原発周辺断層の活動性の指標となる火山灰の年代評価を巡る
問題で、県内の地質学の専門家らでつくる「柏崎刈羽原発活断層問題研究会」は、
17日、新潟市西区の新潟大で会合を開いた。
 東電が約20万年前に堆積したとする火山灰「刈羽テフラ」が、約13万年前に堆
積したとされる火山灰「藤橋40」の成分とほぼ一致したとする分析結果が報告
され、出席者からは東電の評価に対する疑問が相次いだ。
    (4月18日「新潟日報」より)


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┗■4.メルマガ読者からの情報提供(抜粋)
 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.チェルノブイリ原発事故から31年、
  汚染地域で暮らす人々捉えたドキュメント「ベラルーシ再訪2017」公開
  映画ナタリー4/17(月)18:45配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170417-00000086-nataliee-movi
2.もう「廃炉」しかない…東芝を窮地に陥れた事業が東芝の未来を握る現実
  ※「AERA」2017年4月17日号 dot. 4/17(月)11:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170414-00000061-sasahi-soci
3.原発避難いじめ 「心の傷」は見逃さない
  東京新聞朝刊5面【社説】2017年4月17日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017041702000131.html


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┗■5.メルマガ読者からイベント案内
 |     (お問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 

 ◆6/3講演会&シンポジウムにふるってご参加を!

講演会:福島第一原発事故による海洋汚染の課題
    講師:湯浅一郎(NPO法人「ピースデポ」代表)
シンポジウム:核なき国への転換を求めて
・佐藤弓子(「アヒンサー」発行、PKO法「雑則」を広める会)
・佐藤和雄(「脱原発をめざす首長会議」事務局次長)
・湯浅一郎
・司会進行:矢間秀次郎(映画プロデューサー)
日 時:6月3日(土)14:30より16:45
会 場:マロンホール1階ギャラリー
    (中央線「東小金井駅」南口5分、吉祥寺方面に700m)
参加費:@500円<先着60人>
主 催:環境雑誌「奔流」(TEL 042-381-7770


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┗■6.新聞より1つ
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 ◆怒れる老人たち   鎌田 慧(ルポライター)

 先週末、大阪扇町公園「戦争をさせない関西大行動」集会のあと、パレードの
終点は、大阪駅近くの西梅田公園だった。
 行進してきた人たちの笑顔を眺めていて、わたしは若い人たちが多いのを不思
議に思っていた。「若いですね」と思わず隣にいた労組出身のFさんに声をかけ
てしまった。
 20代、30代の若ものが多く、新鮮な感じにとらわれていたのだ。「組合員です
からね」とFさんは当たり前だろう、といった表情である。

 主催したのは、戦争をさせない1000人委員会なのだが、参加者に日教組の教員
や自治労の地方公務員など、安倍首相や橋下元大阪市長らに嫌悪されている組合
員が多かった。それと中小企業の労働者である。

 東京での、代々木公園や日比谷野外音楽堂、国会前の集会は、平日の夜が多い
こともあって、労組員よりもはるかに高齢者のほうが多い。「怒れる老人たち」
とわたしがひそかに思う、60代後半から80代までの昔の若者たちである。

 戦争につながる安倍政権の政治に抵抗する大衆運動を担ってきたひとたちは、
実はかつて労組の組合員として集会に参加したり、機関紙誌を読んで学習、ある
いは学生運動に参加して政治批判の視点を身に付けてきた。
 労働運動と学生運動停滞と断絶が現在の暴政を許してきた。
 これらの運動が再興されるまで老人が担おう。
       (4月18日東京新聞朝刊25面「本音のコラム」より)

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