一見、なんの努力もしてなさそうな人だってその人なりの努力をしているもので、逆に凄く努力しているように見える人も実はメチャメチャ努力しているわけじゃなく、その人なりの努力をしているだけだったりします。
つまり、「生きている」という事だけで誰もが、その人なりの努力をしているのです。
だから弱者を責めるのはやめましょう。
生活保護を受給している人や、うつ病で悩んでいる人に対して「もっと努力しろよ!」と責める人がいますが、人はどんな状況であってもその人なりの努力をしているものなのです。
たとえば、ある人がうつ病でゲーム三昧の毎日を送っているとします。
そこだけを見るとただ遊んでいるようにしか見えないかもしれません。
しかし、うつ病の療養においては、自分の好きな事をするという事が快方に向かう為の重要な努力です。
実際にうつ病患者の人はカウンセラーからゲームを勧められたり、散歩を勧められたり、釣りを勧められたりする事があります。
このように傍から見ると遊んでいるようでも、それが最善の努力である事は多いのです。
だから事情も聞かないうちから、カンタンに「努力不足だ」と決めつけるのはやめよう。
たとえ目の前の人がどれだけ怠惰に見えたとしても、その人はその人なりに最大限の力で、努力しているのかもしれないのですから。