感想:憑訳者は耳が聞こえない 「ろ」 | 今だけ( >ᴗ<)و ̑̑ チョットだけ( >ロ<;)و ̑̑

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 おはようございます、こんにちは、こんばんは!
 yui-yuiでっす!٩(ˊᗜˋ*)و
 
 本日も感想文!
 
 今回は、わたしが愛してやまない()椿 冬華さんのお話!
 『憑訳者は耳が聞こえない』の『ろ』の章です!

 

憑訳者は耳が聞こえない 「ろ」 著:椿 冬華 様

 下記リンクで『い』の章の感想を書きましたが、今日は先日完結いたしました『ろ』の章です!
 https://ameblo.jp/yui-lizz/entry-12613180640.html?frm=theme
 
 さてこの『憑訳者は耳が聞こえない』は、まだら相談事務所という何でも屋を経営するおじさん、真田羅斑さんと、霊験あらたか……ではないんだよな、本人談。
 タイトルの通り、耳が聞こえない霊能力者である神社鬩君、二人の主人公で展開する、おどろおどろしきあやかしとのお話なんです。
 
 でも、ただ単に妖怪退治のお話じゃあないんですよ。
 きちんと人間中心の、あやかしの言い伝えなどに関する事柄や事件などにまつわるヒューマンドラマが展開されて行きます。
 
 今回の第二章、『ろ』の章は、冬華さんご本人から、「チーム」というものもテーマにしているというお話を聞きました。
 前回はちょい出しだった、鬩くんのガールフレンド、甘神いちずちゃんが、超!大活躍します!
 そして、刑部さん一家、といういわゆる、たぬきのあやかしさんたちが、味方になってくれます。
 前回でも強力な味方だった、貞子ちゃんやメリーちゃんも、すっごい活躍します!
 
 前回の『い』の章では、あやかしに襲われることとなった時、あやかしに絶対的に反撃できるのが鬩くんしかいなかったんですが、その鬩くんもまだ中学生。
 体躯も小さいし、まだ非力。
 だから、絶体絶命のピンチも、本当にハラハラしっぱなしだったんですよ。
 
 でも今回は、貞子ちゃんもメリーちゃんも、積極的に関わってくれたし、刑部さんたちも凄く友好的でいい人(狸)だし、なんだったら、轍さん暦さんという、鬩くんの義父さん、議母さん、でいいのかな、ともかく大人も協力してくれて、本当にチームだ!と思うことが沢山ありました!
( ・ㅂ・)و ̑̑

 でも 伍 から 捌 にかけてのお話、学校の七不思議の時はほんっとに怖かった。
 拾の正義蟲は、恐ろしくて、身につまされる話でもありました。
 拾弐の鎌鼬では、人とあやかしのありよう、関係性などが、人間主体であることを再確認しました。

 今回も、ただ怖いだけじゃない、ただ戦うだけじゃない、まぁそんな話、冬華さんが書く訳ないんですけど、本当に内容の濃いお話でした。
 ぺらっぺらのお喋りばっか書いてるわたしはそこも身につまされる思いでした!(゚Д゚;)
 
 弐の猫又は、ハートフルな展開であっても良さそうなものでしたが、ギッチギチのリアルですよ。
 それも人の命に係わる、ギッチギチのリアル。
 たぬ子さん凄く好きだったな。

 最後は大好きなご主人と逝けて良かった、って思えたけれど、でも、あの病院に残る『人の意思』は、絶対悪とは言えないものだったけれど、でも、簡単に悪意に針が振れてしまう。
 『生きていて欲しい』には、その人との繋がりを大切にしたい、だけではない、ということも、こうして冬華さんが小説として可視化してくれなければ、ずっと臭いものにフタをしてしまい続けてしまうのだろうなぁ、と思いました。

 鬩くんは男の子なんですけどね、斑さんは『い』の最後で判ったみたいな感じだったんだけど、いわゆるトランスジェンダーと認識しているようで、そこの部分は、次章『は』の章でようやく事実を知るようです。
 予告っぽいアレ、超気になるな!w

 『ろ』の最後の告白だってもう、いちずちゃんがチビるくらいのアレですよw

 うはぁ!とか言いながら読みましたよw

 まったくハラハラするぜ。(゚Д゚;)

 
 このお話を読んでいると、いやまぁ、わたしはどんな作品でも読んでいても、いち読者になってしまいますので、ついつい、斑さんと同じく、鬩くんをヒーローとして見てしまう節があります。

 まぁそこは仕方がないとは思うんですが、その鬩くんも、ヒーローなんかじゃない、ってとっくに自覚してるんですよね。
 最後、人生とは選択の連続だ、という言葉が出ますが、選んでるだけ、と鬩くんは言っていました。
 でも選ぶしかできなくても、決めるのは、本人でしかない。

 その『自分で選ぶ』ということが、実は大変なんだ。

 そこも鬩くんは判っていて、きっと斑さんも、判ったんだと思うんですよね。
 
 七不思議の回、斑さんを責める言葉の一つ一つは、わたしたち読者全員にも向けられた言葉だ、と思いました。斑さんと同じく、耳を塞ぎたくなってしまった。
 でも、斑さんよりさかしらなわたしは、でもそんなこと言ったって、と言い訳を、汚い言い訳を見つけようとするんです。
 でも、そしたら、わたしは、汚いだけの、ズルいだけの人間になっちゃうじゃん!
 判ってはいる。

 でも、自分がそうだなんて認めたくない!っていう気持ちが物凄くあふれ出てしまって、でもその時にね、鬩くんが一括してくれたんですよ。
 
 【差別だの何だの喧しい!! 障害者を見て可哀想だと思うのが差別だと!? 自分はこうならなくてよかったと思うことが差別だと!? ふざけるな!! 教科書通りの正しい感情を抱かなければ差別だというのなら、それこそ人間差別だ!! 感情だけはどうにもならなくて当然だろうが!!】
 (本分引用です)
 
 わたしは、斑さんと一緒に、目から鱗が落ちる思いでした。
 以前、ビジネス研修で学んだのですが、『どうやったって解決できない問題は、もはや問題ではない』ということを少し、思い出しました。

 

 感情だけは本当に、どうにもならないんだ。って。

 

 だけれど直感的に思ったことを、思い直すことだってできる。
 失礼なことなのかもしれないし、失礼だと思うことこそが失礼なんですが、一番最初、まだ言葉を交わす前、冬華さんのツイッターのプロフを見た時、『最初に夜を手ばなした』の原型であるツイートを読んだ時、確かに思ったんですよ。

 

 かわいそうだ、って。

 

 でも、やっぱりそんなの、失礼を通り越してクソ無礼だな、って思うようになるんですよ。

 冬華さんとお話をしていると。

 冬華さんの他のツイートを見てると。

 冬華さん自身が体現してるんです。
 全力で楽しむ!
 もったい付けてやらないなんてただの馬鹿だ。←いやコレは冬華さんは言っていません、わたしが思ってることですがw

 小説や創作の話をしている時だけじゃないんですよ。
 今でこそ、オッサンジジイ大好き冬華さん()ですけれども、昔は、さらりと髪の長い超絶美形キャラが好きだったとか、ゲロ味のキャンディーをたべた時の話とか、クッソおいしそうなお肉の写真とか、激可愛い猫ちゃんの写真とか。

 

 創作の話でも『おとのさわりかた』で人外のキャラナシとかましてや同年代TLでとかあの椿冬華とあろう者がありえん!とか随分オバカなお話も沢山してます。

 逆に言ったらリア友とは話せないことをたくさん話してます。
 いっつも面白いし、面白いだけじゃなく、思慮深い方なんですよ。
 
 だから、こんなにも正直に、全力で、思いを吐き出してくれている冬華さんの心意気に、触れた気がするんですよ。
 
 だから、最初に仲良くさせていただいてから、わたしのアホウな考えは、入れ替わりました。

 

 なんて強くて、素敵な人なんだろう、って。

 

 色んなことを学ばせていただいてます。

 時にはちょっと拗れちゃうこともあったけれど、でも、わたしは、変わらずに椿冬華を尊敬しています。

 冬華さんの作品は、もれなく、その時その時の冬華さんの思いが凝縮されています。

 人として。
 
 何が正しいのか、何が間違っているのか、本当の意味での悪意って何だろ?
 そんなことを毎回、思わせてくれる作品ばかりです。
 歪-ふせい-の時から、いつもそんなことを考えさせられています。

 

 オバカなお話をしている時とは違って、身が引き締まる、気持ちが引き締まる緊張感もあるんですよ。
 
 わたしが冬華さんと出会った頃には、わたしのお話はハナちゃんとリンジくんを書いている最中でしたが、以降の新しいお話、特に今書いている『雨の日と木曜日は』は、けっこう影響されてますねー。
 まぁわたしなり、なんで、冬華さんがもし読んだらちげぇ!(゚Д゚;)ってなるかもですけどw
 
 さてさて!次回は『自分図書館』の新章『わたくしの章』のようですね!
 なにやらやりたいことが沢山あるとのことで、少し間が空きそうですが、楽しみに待ちたいと思います。

 

 自分図書館は、『さいはて荘』や『憑訳者は耳が聞こえない』や『歪-ふせい-』や『死に物狂いの英雄』や『魔女は老紳士を嘲る』よりも、舞台が高次元な感じがして、不思議な感じが漂う冒険が面白いお話です!

 

 第一章の『僕の章』の時にも感想書かせてもらってるから、まぁネタバレ気にしないなら読んでみてね!

 ネタバレ気になる人は、まず本編読んでこい!

 話はそれからだ!

 

 自分図書館 著:椿 冬華 様

   
 https://ameblo.jp/yui-lizz/entry-12633045754.html?frm=theme
 
 キーパーソンの館長は、冬華さんお得意の魔女!
 またまた楽しみな冒険が読めますね!
 
 また長くなってしまいました。上に荒唐無稽な殴り書きのようになってしまいましたが、まぁぶっちゃけそれはいつもなので、気にしない!
 
 ともかく、冬華さん、今回も素敵なお話をありがとうございました!
 そしてお疲れさまでした!( ・ㅂ・)و ̑̑
 
 では、また!(๑˃̵ᴗ˂̵)و