ヨシムラ号のハナシ。
2週間前くらいに、減衰調整を締めた。
今までの設定ではフニャフニャしてきたから「きっとダンパー馴染んで多少変わったんだろうなー。」とか思って。
で、昨日。
「いやーやっぱ硬いわ。雨の交差点でアンダー出るしね」
で、元に戻した。
最近の気温の大幅な変化でダンパーオイルの初期粘度が変わったのかもしれない。
が、見えないから真偽の程は不明。
で、不明で良いとうえしまは思っている。
足回りは、「理屈」や「データ」に基づいて、キャパを持たせて作製する物だけど、その後のセッティングは「ドライバーの感性に合わせるもの」だと思ってる。
人間は不確定な生き物だ。
昨日の「良い」が明日には「やっぱ違う」になる。
好みも個人差がある。
細かく言えば、路面状況も温度も湿度もタイヤの摩耗も刻々と変わる。
だから確定したセッティングなどあり得ない。これが真実。
ただ、それぞれのドライバーが良いと判断する「ストライクゾーン」はある。ピンポイントじゃない。ゾーンだ。それは確実に存在する。
その「ゾーン」にアジャストする為に、
・減衰調整
・車高調整
・取り替えの効く汎用直巻スプリング
の車高調整式ダンパーを使用するのは正しい。
そして、「自分のストライクゾーンを見出す為の手間」がやりすぎてもどすなんだ。
セッティングを初め極端に振り、徐々にその振り幅を狭めてゆく。
それが「煮詰め」という行為。
最終的には「サーキットはコレ」「街乗りはコレ」と大まかに決まる。
そこまで到達する為にはやりすぎてもどすを繰り返す。
その手間を省かず、コツコツやる勇気。
それこそがセッティングの極意だと、うえしまは思うのヨ。
今回、今までの「決まり切った」セッティングに疑問を感じてちょっと変えてみたけど、また元に戻した。
「あぁ、今までのセッティングは良かったんだな。」と再確認出来て自信に繋がった。
だからクルマを信じて踏める。
セッティングなんてそんなもの。
巷には色々理屈がある。それはそれぞれ正しい記述だろう。
しかし、それは目的じゃなくて手段の解説。しかも筆者の好みに向けての手段だと理解しよう。
キミはオレじゃない。そしてオレはキミの好みを本当に判る訳が無い。
勇気を出して「自分仕様」を見つけよう。
エンジンオイルはモービル1
ミッション/デフオイルはただの鉱物油75w-90
うえしま的にデータが取れてる安定の組み合わせで、クルマへの不信感を無くした。
これなら大丈夫と思える仕様が、良いセッティングだと、うえしまは思う。
これでクルマは万全だ。
試してみて気に入らないなら、また元の純正触媒に戻すつもりだ。
セッティングは楽し。だよな。
おしまい。