秘儀!「やりすぎてもどす」 | 「うえしまクリニック」〜縁の下の整体師〜

「うえしまクリニック」〜縁の下の整体師〜

20年弱、サスペンションとセッティングに明け暮れて、いつの間にやら職人と呼ばれるように。

コンプリートセットアップしてこそクルマは変わります。

2022年9月。フリーランスとして起業しました。
足回り調整屋さんです。

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ヨシムラ号のハナシ。

2週間前くらいに、減衰調整を締めた。

今までの設定ではフニャフニャしてきたから「きっとダンパー馴染んで多少変わったんだろうなー。」とか思って。

で、昨日。

「いやーやっぱ硬いわ。雨の交差点でアンダー出るしね」

で、元に戻した。

最近の気温の大幅な変化でダンパーオイルの初期粘度が変わったのかもしれない。
が、見えないから真偽の程は不明。

で、不明で良いとうえしまは思っている。

足回りは、「理屈」や「データ」に基づいて、キャパを持たせて作製する物だけど、その後のセッティングは「ドライバーの感性に合わせるもの」だと思ってる。

人間は不確定な生き物だ。

昨日の「良い」が明日には「やっぱ違う」になる。

好みも個人差がある。

細かく言えば、路面状況も温度も湿度もタイヤの摩耗も刻々と変わる。

だから確定したセッティングなどあり得ない。これが真実。

ただ、それぞれのドライバーが良いと判断する「ストライクゾーン」はある。ピンポイントじゃない。ゾーンだ。それは確実に存在する。

その「ゾーン」にアジャストする為に、

・減衰調整
・車高調整
・取り替えの効く汎用直巻スプリング

の車高調整式ダンパーを使用するのは正しい。

そして、「自分のストライクゾーンを見出す為の手間」がやりすぎてもどすなんだ。

セッティングを初め極端に振り、徐々にその振り幅を狭めてゆく。
それが「煮詰め」という行為。

最終的には「サーキットはコレ」「街乗りはコレ」と大まかに決まる。

そこまで到達する為にはやりすぎてもどすを繰り返す。

その手間を省かず、コツコツやる勇気。
それこそがセッティングの極意だと、うえしまは思うのヨ。


今回、今までの「決まり切った」セッティングに疑問を感じてちょっと変えてみたけど、また元に戻した。

「あぁ、今までのセッティングは良かったんだな。」と再確認出来て自信に繋がった。

だからクルマを信じて踏める。

セッティングなんてそんなもの。

巷には色々理屈がある。それはそれぞれ正しい記述だろう。

しかし、それは目的じゃなくて手段の解説。しかも筆者の好みに向けての手段だと理解しよう。

キミはオレじゃない。そしてオレはキミの好みを本当に判る訳が無い。

勇気を出して「自分仕様」を見つけよう。

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浜松FC1018に向けて、ミッション/デフ/エンジンオイルもついでに交換。

エンジンオイルはモービル1
ミッション/デフオイルはただの鉱物油75w-90

うえしま的にデータが取れてる安定の組み合わせで、クルマへの不信感を無くした。

これなら大丈夫と思える仕様が、良いセッティングだと、うえしまは思う。

これでクルマは万全だ。

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ついつい手を出してしまった「スポーツ触媒」は、後日に取り付け。

試してみて気に入らないなら、また元の純正触媒に戻すつもりだ。


セッティングは楽し。だよな。


おしまい。