名古屋方面からtorico105さんがやってきた。
今月初旬にメッセージを貰った。
「3ヶ月前に、念願のNAロードスターを手に入れました。ドノーマルだと思います。
Blogを拝見していて、うえしまさんの脚に非常に興味が湧きました。FLEX改を試してみたいです。」
お盆前に一度来て頂いた。
その時に色々説明しヨシムラ号を試乗し、アッサリとオーダーという運びに。
たかくら先生からも「ヨシムラ号はヤバいヨ(笑)あんなの味わったらみんなヤられる」
と言われているが、今回のケースもそうだった(笑)
早速、
・FLEX Z
・交換用スプリング4本
・NAロードスター用純正長ピロスタビリンクみっどリンク
を一気に発注。盆休み中になんとかして、toricoさんに充実した盆休みを楽しんで貰おうとした。
多分欠品中なのは「古い車種なので受注生産」なんだろう。
もうNA/NBロードスターは旧車なんだろうな。時代の流れだねぇ。
まだ待っていれば新品が入手出来るだけ有難いと思わなきゃね。
全ての構成パーツが揃ったのは、一昨日28日だった。
初めてのロードスターの車高調がうえしまクリニック作製リセッティング車高調。
とても贅沢、かつ大正解な判断だと思う。
そろそろパーツ供給が怪しくなってきた車種。
もう今までみたいにアレコレ試してみる時間の猶予は無い。
一撃必殺。二度とその部分には手を加える必要の無いモノを選ぶ事。
それは「旧車乗り」としては非常に大切な「判断」だ。
・フロントは指4本
・リヤは拳が入る。
こんな車高じゃ、だれもが みんな シャコタン☆ブギしたくなる よな(笑)
それでいてすぐにバンプタッチさせる構成。
「レートが足りずフニゃフニャした乗り心地で、ハンドル切ればダンピング不足でグラッと転びそうなくらい傾き怖い。
その割にバンプタッチが早くて段差ではゴツゴツガタガタ。」
「妙に前傾姿勢だからフル乗車フル積載にしないと車高バランスが取れず、1名乗車では全然リヤブレーキが仕事しなくて止まらない」
酷評に見えるかもしれないが、現代の目で見ると素ノーマルのロードスターなんかゴミだ。
現代に通用する「まともなクルマ」にする為には、
・全く足りないスプリングレートを適切にし、現代のタイヤに釣り合う踏ん張りを出す
・すぐにバンプタッチする間違った構造を是正する為に、適切に強くしたスプリングに見合ったストロークのダンパーに変える。
・乗り心地はノーマルと違和感の無いように、複筒式低圧ガス式ダンパーを選ぶ。
・極端な前傾姿勢を是正しリヤブレーキをまともに働かす為に車高調整式ダンパーを選ぶ。
・プリロードと車高を別に管理する事により、あらゆる要望に応えたいので全長調整式ダンパーを選ぶ。
・出来ればなるべく安価な方が、財布に優しい。
つまり、現代の目で見たノーマルのような、しかし一切不満の無いクルマにする為に「FLEX改」をうえしまは作った。
その乗り心地は「フワフワ快適」から「かなり攻めても充分な硬さ」まで。
普通のタイヤからラジアルハイグリップタイヤまでの幅広い守備範囲。
基本仕様で「引き締まった、かつ不具合の極小な程良いローダウン」
多少の犠牲と覚悟と引き換えに「指ゼロ本」までの結構イカした車高/操縦性に出来る柔軟性。
ダンパーに一切手を加えない事により、万一のアクシデントでもすぐに復旧出来る安心感。
物理的に裏打ちされた無理の無いレート/ストローク設定により、普通に使っている分には脚を壊す恐れが無い信頼性。
ロードスター乗りの80%が満足する、オールインワン発想の奇跡の車高調。
それがFLEX改なのだ。
旬を過ぎたNAロードスターを愉しむベースとして、toricoさんには最良の選択であろうとうえしまも思う。
巷には、美辞麗句を並び立てて、実はその中身はFLEX改以下の「名ばかりの車高調」がまだまだ多い。
うえしまは、せっかく大事なお金を払うなら「ホンモノ」を手に入れて欲しいと願うばかりだ。
引き渡したtoricoさんは、初の車高調が想像を超えるしなやかさで唖然としたみたいだ。
帰宅したtoricoさんからこんなメッセージが届いた。
「今日はありがとうございました。
・・帰り道をじっくり味わいながら運転してみて、改めて全く別の車になった事を実感しました!
本当に相談してみて良かったです。」
遅まきながらロードスター生活を始めたtoricoさん。
足回りの悩みが無くなったところからスタートだ。
「俺と相棒との暮らし」をいつまでも楽しんでくれたら良いと思ううえしまであった。
昨日出会った「救いようのない懲りない面々」のように、弄くり倒して楽しいドロ沼にハマらないようにw
それだけを願うばかりだ。(笑)
おしまい。