良いか皆よく聞け。
『娚の一生』はフィクションなんだ。
海江田醇は存在しないんだ。
西炯子作品からおっさん好きになったというそこの君。
悪いことは言わないから同年代の男性との恋愛に希望を見出したまえ。
おっさんは怖いよ！おっさんはね！うら若い女の子を頭からばりばり食っちまうんだよ！
という、当ブログの趣旨に全くそぐわない妄言をしたくなるほどですね
『娚の一生』という作品はありそうでなかった（そして現実には無い）おっさんの良さを描き
西炯子という作者は羽毛で我々女子の心をくすぐりまくり死に至らせる力を持ちます。
『娚の一生』も、新作『たーたん』も、
「これはフィクションだしこんなおっさんは実在しないんだぞ」と自らに言って聞かせないと
もうその西炯子ワールドに行けない自分を呪いながら、儚くも確固としたおっさん幻想を持ち
この浮き世なる現実を浮遊し続けそうで大変危険です。
『娚の一生』は、最近も豊川悦司主演で映画化された人気漫画です。
因みに私はこれを聞いた時「トヨエツもおじさんなのかよ…」とうなだれましたが
とはいえトヨエツ版海江田さんも、なかなかに現実感が無く
監督お前キレイなおっさんしか知らねえなこの野郎と思いました。
おっさん好きとしてあの「とりあえずトヨエツの髪に白髪増やしといた」は許せぬ。
それはともかく『娚の一生』は、海江田先生とアラサー主人公つぐみの恋愛モノなんですが
海江田先生の甘い言葉無双。ツンデレ無双。
俺はお前の事放っておかないぜ無双。心の壁ドン無双。
最強すぎてご馳走様です。うっかりしてると心を盗まれます。ルパンです。
しかもその上海江田先生は二次元です。
所詮三次元人がどんなに海江田先生に壁ドンされたくても、種族の差は越えられんのですよ。
でもね。待って考えて。
恋愛経験少なすぎなのにあんなドキドキするようなセリフを臆面もなく吐けて、
女子特有のイライラにも余裕を持って対応し、惚れた女に冷静な人なんてね
40年生きてようと50年生きてようとあり得ないんですよ。
100歩譲ってそれが出来る海江田先生だとして、
じゃあ彼ががいつも読んでる本は絶対「女子の口説き方テクニック100」ですよ。
そう力説してしまうほどに海江田さんは魅力的すぎます。
あかんて。こんな人おったらあかんて。
明らかに存在しない非実在青少年よりも、存在しそうな海江田さんの方がよほど危険。
だから私は警鐘を鳴らしたい。
海江田さんなんていないと。
格好良すぎるからこそありえないと。
今日はそれだけご理解頂ければ結構でございます。
さて明日は同じく非実在中年を1人。
フィクションは恐ろしい。
どうぞお楽しみに。