オンラインで明らかになる本性/伊武雅刀(66歳) | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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伊武雅刀

ハイ。今日皆さんにやってもらうのは
PCで「伊武雅刀」を検索し、最初に出てきたHPをクリックすることです。
iPhoneじゃダメですよFlashだから。

やった?はい。もう良いでしょう。
もうこんなブログなんかどうでも良くなっているでしょう。解散解散。


…という訳にも行かないので伊武雅刀の話です。
一体誰に教えてもらったのか忘れましたが、伊武雅刀のHPはとにかく世界観がやばい。
長尾謙一郎ばりのシュールなキャラクターが舞い、伊武雅刀の顔がそこらたじゅうに乱立する。
いらん細かい演出まで凝っている。
(おすすめは「プロフィール」です。履歴書に写真をドラッグしてみましょう)
一体どうしたんだ伊武雅刀。


伊武雅刀と言えばあの声です。
私は最初深夜ラジオの「JET STREAM」のパーソナリティーとして伊武さんを知りました。
直前までやってた「やまだひさしのラジアンリミテッド」のハイテンション放送直後に流れる
深夜なんだからラジオ聞いとらんと早よ寝ろ、と言下に諭すようなあの落ち着きのある声。
お陰でちゃんと寝る子になりました。
私の子供時代はニチーキンの積み木と伊武雅刀で躾けられています。

他にも有名なところだとデスラー総統の声優(初演時25歳!)だったりしますが、
あの低い渋い声は一度聞いたら忘れられません。
絶対なんとか波出てますね。デスラーが人心掌握する理由もきっと声所以でしょう。
でもその声とは裏腹にあのHP。


確かに彼はラジオコメディ「スネークマンショー」出身で、ギャグ全開の履歴ではありますが
いかりや長介しかり、芸歴の長い男性俳優ほどシリアスに移行しがちなものです。
「JET STREAM」から受けた伊武雅刀の印象は、真面目で落ち着いてて揺り椅子に座って
パイプとか手にした金持ちでメガネのおじさま的なものでしたが
あのHPから私は伊武雅刀の反骨精神と、未だ絶えぬギャグへのこだわりを垣間見ます。

ていうかあのHPが出来た時に絶対デザイナーは伊武雅刀に見せてると思うんですけど
伊武雅刀はあの特有の「良い声」で「これいいねー!」とかってキャッキャ喜んだのか
「ここもっとふざけてほしいな」とかってダメ出しをしたのかと思うと心が熱くなる。


かつて宮沢章夫という私の好きな作家が伊武雅刀とタクシーで乗り合わせた時
「伊武雅刀があの良い声で『そこを右に曲がって真っ直ぐ…』と道案内をしてて違和感だった」
というようなことを書いていたのですが
そう、彼の声は生来のものとは言え、私達はそこに何か神々しいものを連想してしまうのです。


伊武雅刀のHPはもしやそういう不可抗力なイメージへの反骨精神なのかもしれませんが
何が狙いにせよやっぱりあの狂気はヤバい。我々は伊武雅刀の手のひらで転がされています。


さて次回は、映画化したあの作品について。
おっさんブーム恐ろしいという話をします。
どうぞお楽しみに。