【映画】「デッドプール」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

デッドプール

鑑賞日: 2016年6月2日

映画館: 松江東宝5

 

 

好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点

 

 

 

「こんな顔、、嫌われちゃったらどうしよう…。」

 

 

 

公開前から話題沸騰だった「デッドプール」を観てきました。とっても楽しい映画でしたよ(・∀・)!!

 

 

愛読している雑誌「映画秘宝」で何度も何度も表紙を飾ってきたデッドプール、原作は未読なのですが、今月号の映画秘宝が素晴らしい情報量になっておりますので、この辺はぜひぜひ!

 

原作の名場面を時系列順にまとめてるところが最高です

 

で、映画ですが、この盛り上がりも納得だな~と思うくらい、とにかくゴキゲンな映画でしてね。「ゴキゲン」って言葉がぴったりな気がしますな。とにかく、最大の魅力はデッドプールというキャラクターの魅力なんですよね。

 

良く考えてみると、愛する彼女のために病気を治そうとしたところをだまされて最悪の拷問を受け続け、顔がボロボロになって、彼女に会う勇気も出ず、、という。絶望的な状況なわけなんですよね。でも、このデッドプールの偉いところは常にユーモアを忘れない精神なんですよね。個人的には今年の映画ですが「オデッセイ」のマーク・ワトニーを思い出したというか、絶望的な状況で自分を律し、絶望を振り払う、最大の武器としてのユーモアなんですよね。ここはほんとに見習わないといけないというか、単身東京から引っ越し、新生活をはじめた僕にとってはデッドプールに自分を重ねた部分も少なからずありました。

 

 

で、常に軽口を叩きながら、ブラックなユーモアを武器に敵と戦うわけですが、そんなデッドプールが愛する彼女に会えない、勇気が出ない理由が、こんな顔じゃ彼女に嫌われちゃうんじゃないかという、非常にピュアでとっても切実な葛藤というところにもまた超グッときちゃったんですよね~(´Д`)

 

 

まぁそれくらい彼女のヴァネッサさんがめちゃくちゃ魅力的なひとなんですよね。彼女キャラってめちゃくちゃいますが、ここまで俺たちの考える完璧な要素のみで構築された彼女キャラもいないんじゃないか…と思うくらいですよ。

 

まずとにかくエロイ!! 四六時中セックスを積極的に行い、さらには主人公に負けず劣らずのユーモアの持ち主でもちろん下ネタもOK。そしてこっち側の趣味にも精通していて、スターウォーズネタをぶっこんで来たり、さらには音楽の趣味もこっちにぴったり。とにかく彼氏が大好きで超献身的。そりゃあ命がけで彼女を守らなきゃ…と思うには完璧な説得力がありました。

 

で、一番グッときたのは最後の最後に勇気を振り絞って彼女にボロボロになった顔をついにさらすという場面。いろいろあった彼に「その顔にまたがってあげるわ」と顔騎宣言ですよ。このデッドプールという映画をまとめるのに完璧なセリフありますかね?このユーモア感がやっぱりこの映画の魅力だったなぁと最後に改めて思わされました。こういう場面で温かい下ネタで返してくれるヴァネッサには、本当に惚れましたね。

 

 

あと、この映画を語るうえで外せない要素は「小ネタ」の数々だと思うんですが、この辺を書きだすとキリがないほどの量がブチ込まれてるのでここでは割愛。ちなみに、お気に入りなのは「あ!エイリアン3のリプリーだ!」ですね(笑)

 

ちょっと中盤あたりで構成のせいもあると思うんだけど、ちょっと中だるみしちゃったかなぁというかお話が思ったよりドライブしてかなかった、というのがちょっと気になったりしましたが、全体としてはめちゃくちゃ楽しかったですよ。エンドロール後もとてもよかったので席は立たない方がいいです。

 

 

 

おわり