”第9話「怪獣島SOS」”(帰ってきたウルトラマン) | 趣味のブログ(空想特撮シリーズ,マラソン,トレーニング,中高年の健康管理など)

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「帰ってきたウルトラマン」の第9話「怪獣島SOS」が放映されたのは昭和46年(1971年)5月28日のことでした。

「怪獣島」というのはおそらく1967年(昭和42年)ゴジラ映画『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』から来ているのでしょう。太平洋に浮かぶ島、映画ではゾルゲル島という名が出てくるようですが、おそらく「怪獣島SOS」の方は島の固有名詞は出てないと思います。


第1話「怪獣総進撃」もゴジラ映画と同名で、なおかつこの9話も監督が本多猪四郎氏。
ただ残念ながら初期の数話の監督を担当した本多氏はこの後、最終回、第51話「ウルトラ5つの誓い」まで登場しないのでした。

「怪獣島」というとなんとなくレッドキングがいるような感じがするのですが、『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」では多々良島という名前がはっきり打ち出されていのに、しかし多々良島には「複数の怪獣がいる島」というイメージがあり、「怪獣島」とはそういう意味の一般名詞とも考えられます。

その後、『ザ☆ウルトラマン』にレッドキングが登場するのですがその第27話のタイトルは「怪獣島浮上!!」。さらに『ウルトラマン80』の第17~18話「魔の怪獣島へ飛べ!!」の前後編にはレッドキングこそ登場しないものの、複数の怪獣が登場します。



複数怪獣登場のイメージの強い帰マンにあって、残念ながら第9話「怪獣島SOS」にはダンガー、一体しか登場しないです。1話から6話までが豪華だっただけにこのあたり物足りなさを感じるかもしれないです。

本回はMATの南隊員が事実上の主役となる回で、こうしたMAT隊員にスポットをあてるのは第4クールに多いのですが、その点では第1クールの中で特色を出そうとしたようです。


脚本も伊上勝氏によるもので、新しいものを取り入れようという意欲も感じられます。伊上氏は当時、ライバル番組であった『仮面ライダー』のライターということもあってか、その後の登場は第49話「宇宙戦士 その名はMAT」のみです。
帰マンは後のてこ入れで中盤から派手な演出が目立つようになっていきますが、終盤は雑に作られているようなところもありました。全体で見ると第1クールのこのあたりは地味な感じはするものの、よく見ると結構丁寧に作られていることがよくわかります。