家内と選挙を終え、そのまま父の家に行く。

8月の予定の父の本の整理である。

途中お琴の記念館が新しく新築されていた。

宮城道夫さんのお住まいはそのままであった。

兎に角父は戦争の本だらけ。

おおきな段ボールを用意して、全部資料として寄贈することになる。

今日は一冊ずつ目を通して、汚れも払う。

大変な作業、つい彪虎虎の写真集を見てしまうと大変なのだ。

学徒出陣のもつらい。

見ないつもりだが、見てしまう。

すべて段ボールに入れて、

今日のところは風通しをしておくことにした。



父が大事にしていた柿木の写真も出てきた。

玄関の雪景色は紅葉にのった雪。

今は足元の幹に蛙が住んでいる。

定年後は戦争の本を読むのは止めてくれた。

短歌の会の事務局をすることになり、忙しくなったようだ。

父にとり、二十歳の思い出がすべてなのだ。

随分喧嘩もしたが、今は父とその戦友に代参で年二回はお参りに行く。

そのおかげで最後に父の蔵書の行き先が見つかったのだ。

私にはこれは最高にありがたいことであった。