ベラスケスの王女マルガリータ成長記録絵画? | スーラ・ウタガワの「画家ごっこ雑記帳」

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画家ゴッホではありません、画家ごっこです。

浮世絵名所の再発見をコンセプトに自分の気に入った名所を探して油絵を描いています。

そんなリタイア後の画家ごっこライフや、美術についての受け売り雑話をアップしているブログです。


パソコン環境が回復いたしました。(^O^)/

ブログ発信を再開させていただきますので、
よろしくお願いいたします。


さて、夏休みである。

しかし、毎日が日曜日のごっこスーラには関係ない・・・

とんでもない、今年は小さい天使?悪魔?(孫2人)が夏休みで、

長期滞在予定できているのである。

孫は実にかわいい、しかし長期滞在となると???

そんなわけでまだ、夏休みになったばかりというのに疲れはじめてきた

ごっこスーラの今日この頃である。



まあ、ぐちはこのへんにして、今回は孫達と同じように

可愛くて、高貴なお方の成長記録
絵画?をご紹介させていただきます。

(陰の声:アホ!身分違いや 
(#`ε´#)

マルガリータ3才
王女マルガリータ(3才頃)油彩・1654年頃
ベラスケス    ウイーン美術史美術館

大航海時代、太陽の沈むこと無き大帝国といわれたスペインの

王女マルガリータさん、3才の頃のお姿です。

王女マルガリータの肖像画はベラスケスによって何点も描かれているので

その作品を時系列的にご覧ください。


マルガリータ5才
王女マルガリータ(5才頃)油彩・1656年頃
ベラスケス    ウイーン美術史美術館


3才頃の幼顔にたいして、しっかりしたお顔になってきたね、

ポーズも画面左方に顔を向けた斜め横向きで、背筋を伸ばし

堂々とした品格を示していると、学者は言っています。

(王女のポーズは皆同じ、当時の高貴な方の肖像画もこのポーズが多い、

なにか約束事があったのかな?)


マルガリータ8才
王女マルガリータ(8才頃)油彩・1659年頃
ベラスケス    ウイーン美術史美術館

「青衣の王女マルガリータ」とも呼ばれている作品。

お顔もほっそりしてきてお姉ちゃんになっています。

また、青いベルベットの深い青を銀色の豪華な装飾をつけたドレスに

光があたり、きらびやかに表現されています。


マルガリータ9才
王女マルガリータ(9才頃)油彩・1660年頃
<未完成・絶筆>
ベラスケス+マーソ   マドリード・プラド美術館


ベラスケスが描いた王女の最後の肖像画で、彼の絶筆。

9才にしては大人びた顔になっているのは、その後の王女の成長に

あわせて、助手のマーソが書き直したのではないかといわれています。



「お見合い写真」としての肖像画

この当時の王家の子供肖像画は、ほとんどお見合い写真がわりに

他の王家に贈られたものだという。

ちなみに、「青衣のマルガリータ」はオーストリアの

神聖ローマ皇帝レオポルドの宮廷に贈られていて、その後、

マルガリータは彼と結婚している。

お気づきであろうか?今、これらマルガリータの肖像画の

所蔵美術館は、最後の未完の作品以外はすべて嫁ぎ先のウイーンに

あることがそれを物語っています。

(陰の声:こんな可愛い子なら俺も考えちゃうな・・・

 陰の声の陰の声:アホ!あんたも身分違いや
( ̄∩ ̄# )



あのベラスケスの傑作「ラス・メニーナス」にも5才の頃の

王女マルガリータが描かれているよ。



ラス・メニーナス
ラス・メニーナス(女官たち)油彩・1656年頃
ベラスケス   マドリード・プラド美術館


この絵のマルガリータは右を向いているね、大勢の時はいいのかな?

それはともかく、この作品にも謎が多く、次の機会にまた語らせて

いただきたいと思います。


こんなにも愛されていた王女マルガリータも嫁ぎ先のウイーンで

わずか21才で天国へ行ってしまったが、ベラスケスの絵の中で

可憐な姿を永遠にとどめて私たちに見せてくれています。(アーメン)


ゴッコスーラも孫達の絵を描きたいが、孫達はまだまだ長生きしそう

だし、写真もいっぱい撮っているから、ま、いいか。

(陰の声:ごっこスーラは本当は人物画がとても苦手なんだよね。)


    (ベラスケスの王女マルガリータ成長記録絵画?・了)



追伸:パソコン環境の回復について

パソコンの調子が悪くなり、もっと長期のお休みをいただかなければ

いけないかなと覚悟して電気店にいきましたが、診断の結果、

修理するより買い替えた方がよい、と、言うことになりました。
(>_<)

そんなわけで、即購入、初期設定完了してこのほど復帰第一号ブログを

アップすることができました。

お騒がせして申し訳ありませんでした。

今後とも、よろしくお願いいたします。

                 スーラ・ウタガワ