ギャラガ大百科 003 『ナムコミュージアム Vol.1 (PS)』編 | 月面基地開拓史

ギャラガ大百科 003 『ナムコミュージアム Vol.1 (PS)』編

  

最初の「ナムコミュージアム」はPlaystation版として1995年11月22日発売された。「ギャラガ」は「パックマン」らと並んでVol.1に収録されており、さすがにナムコの"顔"である。制作はナウプロダクション。

廉価版(PlayStation the Best)は1999年10月28日に発売、こちらは統一デザインとして元のジャケットから一回り小さくなっているのでコレクションで通常版と廉価版が混ざると見栄えが悪くなってしまうのが難点だ。

 

なお、欧州版(PAL版)のジャケットは地色付き、北米版はL字型に黒枠が付く。Vol.1に関してはタイトルやゲーム内での文字表記が英語になるだけでゲーム部分に差異はない。(※Vol.2のみ日本版の「キューティQ」が「スーパーパックマン」に差し代わっている。)

通常版、廉価版ともにPlaystation3の後方互換に対応しており、CD-ROMをそのまま動作させることが可能である、2013年12月18日には、「ゲームアーカイブス」としてのダウンロード販売が開始された。これはプレイステーション 3だけではなく、PSPとPlayStation Vita上でも動作が可能だ。

 

 

初代PSでは画面の解像度が足りないので、TVサイズの横画面にアーケードゲームの縦画面はそのまま映せない。

そのため、ノーマルモード(通常設定)ではファミコン版と同様にスコアや残機表示等を右側の画面に逃がすレイアウトとなっている。コピーライト表記は、アーケード版の1981年に加えて、本ソフトの発売年である1995年を列記。

ファミコン版も頑張ってはいたが、アーケードとほぼ同様の手触りの"家庭用移植"が実現するのに14年も掛かったことは感慨深い。

 

オプションでパノラマモードを選ぶと左右にベゼル風の飾りが付き、スコアと残機の表示も上下に配置されて無理やりアーケード風の1画面に納まる。しかし、敵編隊との距離間が近く窮屈に見えるのはあまり変わらない。とは言え、これがある意味スタンダードになり、この後しばらく「ナムコミュージアム」シリーズでのギャラガの画面に採用され続けるのだった。

 

そして、"縦画面モード"。マニア待望のアーケード版とほぼ同比率の画面でのプレイが可能になる。

「家庭用TVを縦にして使うのはやめて!」とデカデカと注意されるが、横置きTV(特に当時主流のブラウン管)は無理やり縦にして使うとモニター故障どころか最悪火事になるケースがあるのはマジな話。

 
インチキなダミー動画でお茶を濁しているテストパターン画面ではあるが、一応難易度設定は【RANK A】(=EASY)と読み取れる。10面編隊構成時に敵が弾を撃ってこない"おなじみのパターン"であり、デフォルトで3機スタート、エクステンド2万/7万/7万毎の日本国内ナムコ版の基本中の基本だ。家庭用移植の決定版がいきなり最初から登場した感のあった当時の印象は20年余過ぎてもそのままだ。
 

ファイター数とボーナスエクステンドはオリジナルのアーケード版と同じバリエーションでの変更が可能。

しかしながら難易度は【RANK A】のまま変更ができず非常に残念。せっかくオプション画面でディップスイッチの描写があるのに当該のスイッチ部分はON/OFFしても"使用しない"の表示のままで変化がない。(家庭用に関係の無いクレジット設定も同様に未使用扱い。)

このソフトのスペシャルな点はタイトルどおりに博物館の体裁をとっているところ。後に様々な機種で「~ミュージアム」と名の付くソフトが発売されるのだが、ゲーム本体だけでなく関連のデータを収蔵品として閲覧できるようになっているのは、この初期シリーズだけ。

 

 

筐体に貼られていたインストラクションカードや販売用パンフレット(チラシ)、アップライト筐体の天板(マーキー)やベゼル(アートワーク)まで見ることができ、博物館(ミュージアム)というコンセプトが生きている。

しかしながら、当時最新だったPSの解像度でも今みるとキビシイので、是非とも最新ハードで「ナムコミュージアム」という名で過去のナムコ作品をオムニバス収録したソフトが出るときには、高精細の画像データを収録して欲しいものだ。

 

そして、さらにミュージアム内を進むと・・・。

宇宙船(ギャラクシアン3のドラグーン内部なのか?)を模したスペースにアップライト筐体が鎮座している!(前に立つとゲームプレイ化)

 

当然ながら筐体はナムコ製の日本国内版のルックス。ネット上でよく見る海外版(ミッドウェイ製)とはデザインが違うのだ!背面のべニヤ合板を黒く塗装した感じもテクスチャーで雰囲気出ててよいw

 

   

なお、気になって北米版を確認したが、収蔵品は日本版と変わらなかった。namco製筐体がMIDWAY製筐体にすげ替わっていたりはしなかった。あくまで「NAMCO MUSEUM」であって「MIDWAY MUSEUM」ではないので当然と言えば当然か。

シーン切替毎に右下のパックマンが掲示する看板も英語に直ってた!

文字に合わせて微妙に看板がデカくなってるw