ギャラガ大百科 001 『ギャラガ (アーケード日本版)』編 | 月面基地開拓史

ギャラガ大百科 001 『ギャラガ (アーケード日本版)』編

 

   

アーケード版の『ギャラガ』は1981年9月のリリースであり、これがオリジナルかつ歴史の始まり。

   

当時のナムコは既に『ギャラクシアン』、『パックマン』、『ニューラリーX』等を立て続けにリリースしており、「面白いゲームを作るメーカー」としてゲーセン小僧なら誰でも知っている存在だった。

そんなナムコが満を持して『ギャラクシアン』の続編を投入してきたことを我々ゲーセン小僧は熱烈に歓迎し、たちまち『敵機に攫われた自機を取り戻すことでデュアルファイター化する』アイデア(+戦略性)と『神秘的なリバーブの効いたBGM』の虜になってしまったのだった。

  

『(c) 1981 NAMCO LTD.』の白文字が表示されているのが、オリジナルのナムコ基板である証拠。

当時は「ギャラック」だの「ギャンダ」だのコピー品もあちこちで見かけた。内容の方は「ギャラガ」のまるまるコピーであったようで、「ギャラクシアン」のコピー品に見られたゲーム性の改変(ボスが大量に降ってくる等)は無かった様子。

 

デフォルト設定は、3機スタート、ボーナスエクステンドは2万/7万/以降7万毎。 

大概はどこのゲーセンでもデフォルト設定のまま運用していた様だが、店によってはたまにエクステンドが2万/8万/以降8万毎の"やや辛い"トコロや3万/10万/10万毎設定の"超辛い"トコロもあったり。

  

そして難易度設定のデフォルトは【RANK A】。電源投入時のテストパターンを凝視していると最後の爆発音の寸前に一瞬だけディップスイッチの設定内容一覧が上下逆さまに表示されるがその中段に見切れる。

   

テストモードで起動すると正位置で表示されて、この画面で止まる。元々の説明書には難易度変更についての記載がなく、DIPスイッチの1と2は"常にOFF"という指示がされていたのだが、実際はこの2つを切り替えることでRANK A~RANK Dまでの4段階の難易度の切替えが可能になる。具体的には、各ステージでのギャラガの編隊飛行のパターンの出現順が変わり、ギャラガの挙動も浅い面のうちからのスピードアップと編隊構成時に落下する敵と敵弾が多くなる。(AがEASY側、DがHARDEST)

各面スタートしてから編隊を構成する時の出現隊列のパターンは基本3つ。第2波以降が両サイドから同時に出現(Aパターン)、左→右の順に2列で出現する(Bパターン)、左→右の順に1列で出現する(Cパターン)。なぜか2面のみ2列のザコとゴエイの位置が逆になっていることに気づいたのでこれをB’パターンとする。

チャレンジングステージの直前の面が、編隊構成時に敵が弾を撃ってこない"サービス面"となる場合がある(上の表で"タマナシ"と表記)。前述のとおり、設定変更がデフォルト設定のままの【RANK A】での運用が多かった日本では、「ギャラガの10面は1面と同じで編隊完成までの間は敵が攻撃してこない」と記憶している人も多いのではないだろうか。

 

 

  

当時の自分がとっていた戦法は、『なるべくシングルファイターで粘って自機1機あたりの獲得スコアを稼ぐ』というもの。デュアルファイターの火力は魅力だが、高次面では敵弾及び敵機の体当たりを避け切れないことと、デュアル中に1機死ぬともう1機も続け様に死にがちというリスクを回避するという考え方だ。ただチャレンジングステージでのパーフェクトも取りたいので要所のチャレンジングステージの直前でデュアルファイター化するなどの方策を取った。

 

まぁ、好きであることとウマイということは得てして両立しないわけで、まさに下手の横好き!

調子よくいったときに30面越えられるかどうかのあたり。(全盛期には50面到達したこともあるにはあるのだが・・・。)

  

今の時代ならメモリーバックアップは当たり前だが、当時のゲーム機にはそんな機能は無いので電源OFFすればハイスコアはリセットされてしまう、必然的なデイリーランキングなので潔い。海外のMIDWAY版には改造基板のキットで、電池でハイスコア保持するようなものもあったらしいケド、日本国内では見かけなかった。

 

ちなみに自分が所有しているこの基板は、まさに中学生時代に通っていた『ゲームセンター ゴリラ』で稼働していた現物なのだ。

20歳の時に『ゴリラ』を経営していた遊戯機器レンタル業の会社でバイトすることになり譲り受けたもの。いや、正確に言うと「売ってくれませんか?」と倉庫状態になっていたゲーセン跡地の事務所に飛び込んだ流れでバイトが決まったのだった。