本日、「第4回比田井天来・小琴顕彰 佐久全国臨書展」の結果が届きました。今回で2回目の出品となります。
本臨書展は、その名前からもお分かりになりますように、臨書のみの書道展です。まだ4回目の開催ですが、審査員の先生方の顔ぶれも豪華で、出品作品自体も大変ハイレベルな展覧会です(特別賞受賞作品: 第一回展 、 第二回展 、 第三回展 )。
また、高校生は別審査となりますが、一般顔負けの大変素晴らしい作品が出品されているようです。
そして、本展は、一般部と学生部(小学部・中学部・高校部)があり、一般部においては、「漢字」と「かな」の部があり、昨年は、漢字が553点、かなが215点の出品がありました。
一般部は、半切、聯落ち、全紙のいずれかにおいて、一人1作品のみの出品で、上位賞(秀作以上)の9割以上が全紙作品です。
前回展で、私は半切作品を出品させていただき、「佳作
」を受賞させていただき、佐久市立近代美術館に軸表装展示をしていただきました。とても嬉しく、大きな自信に繋がりました。
それでは、以下、いつものように本展の褒賞です。
<特別賞>(約2%) ※受賞割合は、漢字の部の昨年のものです。
○比田井天来賞(漢字のみ)
〔○比田井小琴賞〕(かなのみ)
※賞状、副賞、表彰式出席対象、佐久市立近代美術館軸表装常設展示、図録に作品写真(特大)掲載
○佐久市長賞
○佐久市教育長賞
○佐久市立近代美術館賞
○佐久市書道連盟賞
※審査員賞(審査員が個々に選ぶ個人賞で重複受賞→全賞から数名選ばれる)
※賞状、副賞、表彰式出席対象、佐久市立近代美術館軸表装常設展示、図録に作品写真(大)掲載
<特選>(約4%)
※賞状、副賞、表彰式出席対象、佐久市立近代美術館軸表装常設展示、図録に作品写真(大)掲載
<秀作>(約7%)
<佳作>(約13%)
※賞状、佐久市立近代美術館軸表装展示(前期・後期に分かれて展示)、図録に作品写真(大)掲載
<入選>(約74%)
※賞状、図録に作品写真(小)掲載
・選外(規格外、その他)
今回出品させていただきました作品は以下の作品です。
全紙作品を書かせていただくのは、大袈裟ですが生まれて初めてでして、全体の文字数決めからはじまり、文字の大きさや配置、余白の取り方など・・・、基本的なことから全てが不明なことばかりでした。
私は独学ですので、こういうときにこそ師匠がいらっしゃる方は、本当に羨ましく思います!
狭い自宅の一室で書かせていただき、全紙用の紺の下敷き(とは言いましても、うん十年前の高校生の時に購入させていただいたもので、墨で真っ黒のパリパリ状態)の上で作品を書かせていただきました。いつもの半切作品も、この下敷きを使用して書かせていただいています。何か妙に愛着があるんですよね。
それと、百円均一で購入させていただきました書初め用の薄い黒の下敷きを4枚ほど敷きまして、その上に仕上がった作品を置きました。
ですので、1日全紙2枚だけ書かせていただき、それを早朝3日間だけ続け、合計6枚の全紙作品を書かせていただきました。
8月のお盆休みの6日間のうちの3日間、暑くなってしまう前の早朝(4:00a.m.頃~)に書かせていただきましたが、それでも全紙作品を書かせていただきますと汗だくになってしまい、とても大変でした。しかし、よい運動になりました(*^^)v
ただ、お恥ずかしいのですが、妻と夫婦喧嘩中に書いた1枚が先ほどの出品作品なんです。もしかしましたら、イライラ感が作品に滲み出たり、文字を間違えたりしてしまわないか・・・という状況の作品です(文字は間違っていないようでした)。
今、改めて自分の作品を見直しますと、全体的に大人しく、縮こまってしまった感じで、しかも、小さい文字の筆致が甘く、また粗雑で幼稚な印象を受けます。
今回も、いつも使用させていただいていますインターネットオークションで購入させていただいた半紙用の大筆
と、いつもより濃い目の濃墨液を使わせていただきました。また、全紙の紙は、いつも半紙作品を書かせていただいています「真楽」という中国製の紙を使わせていただきました。
この大筆は、もう3年半お世話になっていますが、書き味はすごく良いままです。寿命はあるかと思いますが、これからも大切に使わせていただきます。
上記のように、少ない枚数でしたし、喧嘩中の作品を出品してしまいましたので、結果はあまり期待していませんでした。それはさて置き、今回も勉強させていただく意味で出品させていただきました。
全紙を書かせていただく醍醐味を少しだけ味わわせていただきましたので、これを機に、また時間がある時にぜひ挑戦させていただきたいと思います。
それでは、今回の結果です。
今回は、上位約2~6%の「特選」を受賞させていただき、授賞式に出席させていただけ、さらに、前回展に引き続きまして、佐久市立近代美術館という素晴らしい美術館に軸表装作品を常設展示していただけますので、心から嬉しく思います。
全紙作品を展示していただけますのは本当に初めてですので、とても楽しみにしています。また、自分の作品を見るのも楽しみですが、他の皆さまの素晴らしい受賞作品の数々を拝見させていただき、ぜひぜひ勉強をさせていただきたいです。
さらに、授賞式当日には、石飛博光先生をはじめとしまして、大変有名な先生方による生の揮毫も拝見させていただけるようです。
それでは、この度お世話になりました審査員の先生方をはじめ、佐久市・佐久市教育委員会の皆さま、そして、佐久天来記念館の皆さま、関係者の皆さまに、心から感謝申し上げます。
この受賞は、大変大きな自信に繋がり、益々精進させていただこうと思います。どうもありがとうございましたm(_ _)m
<追伸です!>
また、いつものように、出品作品郵送封筒です。いつも自己流で作品ではありませんが、今回は、流れもまずまずで、ほぼ違和感なく書けたかと思いますが、いかがでしょうか?