蒙古タンメン中本辛旨汁なし麻辛麺について。 | …

i am so disapointed.

モーニング娘。’20の横山玲奈が2020年1月8日のブログで、このようなことを書いていた。「コンビニとかにあるさ、冷凍の蒙古タンメンのやつ知ってます?あれすごく美味しくない...??辛いけど...辛いけど美味しい。すごい大好きで結構食べてる!気になった方はぜひー」とのことである。

蒙古タンメン中本のインスタント食品はセブンイレブンでしか見たことがないので(もしかするとイトーヨーカドーにもあるのかもしれないが)、おそらくこれもそうなのだろう。蒙古タンメン中本のカップラーメンやカップライスのような物は、何度か買って食べたことがある。特にカップライスのようなものの、チーズが入っているやつはわりと気に入っている。

蒙古タンメン中本は辛くて旨いラーメンを提供するチェーン店として知られているが、その人気には驚かされる。元々は中国料理中本として1968年に板橋区で開店したのだが、1998年に創業者である中本正の健康上の理由から閉店してしまったようである。当時から辛い料理を提供していたのだが、常連客であった白根誠が創業者の元で修行の後、蒙古タンメン中本として再オープンした。

その約2年後、私は近所で仕事をしていたのだが、蒙古タンメン中本の噂は地元の人達からもよく聞くことがあった。とても中毒性が高く病みつきであるという声もあれば、辛すぎて食べられたものではないという声もあった。そこで働いている間、いつかは行ってみようと思いながらも、結局、私は蒙古タンメン中本に行かなかった。それに後悔があったのか、次に用事があって上板橋を訪れた時には迷わず行った。確か冬の寒い夜だったと思う。店内は多くの客で賑わっていた。私は蒙古タンメンを注文した。もっと辛い北極などのメニューもあるようだが、初心者はこれを注文すると良いようだ。

私は辛い食べ物がわりと好きな方だろうという自覚があったため、これも平気というか、寧ろとても楽しみにしていたぐらいなのだが、辛かった。とにかくそれまでに体験したことがなかった程の辛さであり、それでも食べ物を残すことに対し、とても厳しく教育されていたこともあり、何度も水を飲みながら、取り敢えず残さずに食べることができた。しかし、これは自分の好みには根本的に合わず、もう食べに来ることもないだろうと思った。

しかし、それから少し経ったある日、私はなぜかあの辛さを再び求めていることに気が付いたのだった。当時、蒙古タンメン中本の店は上板橋、しかも駅から少し歩いたところにしか無かったし、もちろんセブンイレブンでカップラーメンが売られているということもなかった。食べるためには上板橋まで行く以外になかったのである。それで、たまたま仕事で用事があった人を一緒に連れて行った。私は2度目だったのである程度余裕を持てていたし、その時にはリアルタイムで美味しいとさえ思えたのだが、連れて来た人は玉の汗を流しながら本当に苦しそうであり、これは悪いことをしたと深く反省をしたのであった。

その後、気が付くと繁華街などに次々と支店ができていたり、セブンイレブンでカップラーメンが売られるようになっていた。私はたまに無性に蒙古タンメンが食べたくなって、その時にいる場所から最も近い蒙古タンメン中本に足を運ぶことがあった。そうこうしているうちに、上板橋の本店に元の場所からより駅の近くに移転していた。

つい先週の半ばぐらいのことなのだが、ツイッターのタイムラインに蒙古タンメンを食べてきたという内容のツイートが写真付きで流れてきた。久しぶりに蒙古タンメンが食べたい欲に襲われたのだが、調べてみたところ、近くにあった店はいずれもあとわずかの時間で閉店してしまうということであった。橋本にも蒙古タンメン中本の店があることは知っていて、翌週に仕事の都合が付いたとすれば、アリオ橋本で行われるモーニング娘。’20のニューシングル発売を記念するトーク&握手会に行く予定だった。リリース週でイベントは他にも開催されていたが、頑張っても行けそうなのがこれだけしかなかった。

それで行ったのだが、その日は蒙古タンメンの気分ではなく、ミゥイ橋本という商業施設の中の店で釜揚げしらす丼御前などを食べていた。イベントではやはり13期メンバーの横山玲奈が素晴らしいなと、軽い衝撃を受けていたのだが、そうなると少し前にさかのぼってブログを読んだりもしはじめる。そこで、横山玲奈がコンビニなどで売られている冷凍の蒙古タンメンを気に入っていることを知ったのであった。

調べてみたところ、確かに蒙古タンメン中本が関わった商品ではあるのだが、正確には蒙古タンメンではなく、汁なし麻辛麺なるもののようだ。この商品は店舗では出していないオリジナルメニューだという。

私は職場から外に出て、一番近いセブンイレブンに行った。その店は冷凍食品の品揃えがひじょうに充実していて、アイスクリーム等が売られていがぎな大きめの什器で、冷凍の惣菜や麺類、ご飯ものなどが所狭しと並べられていた。こんなにたくさんの種類が出ていたのだと、感心させられるほどであった。その中に蒙古タンメン中本辛旨汁なし麻辛麺も見つけ、すかさずレジに持って行って購入した。

調理は電子レンジで簡単に行えるようになっている。袋に入った具付きの麺から花椒入り辣油の小袋を外し、これは電子レンジで温めないように気を付けることが注意すべき点である。調理した後の袋も切りやすく、きれいに皿に盛ることができる。辛さは花椒入り辣油をかける量によって調節できる。パッケージには少量でピリ辛、半分で中辛、全部で激辛と書かれていて、私は小袋の4割ぐらいをかけたのだった。

「“辛旨麻婆だれ“に、もちっと食感の平打ち麺がよく絡む!」というコピーそのままなのだが、確かにこれは食べやすいし美味しい。最近の冷凍食品は以前に比べるとクオリティがひじょうに高くなっているが、これもその一例であろう。

それにしても横山玲奈はこの冷凍食品だけではなく、蒙古タンメン中本の店に食べに行くのも好きなようで、昨年夏のブログを読むと、昼食は蒙古タンメン一択、などと書いていたこともあるようだ。