オイル漏れによるモーリシャス汚染

【訳】
災害!これは沿岸地域を破壊する速攻です。

 

アクションは必要としません。

 

そのパワーは、巨大な場所に対しては14、その他に対しては18です。

 

攻撃が成功した場合は、ターゲットは荒廃します。

 

サイコロを振って6以上出せたら、ターゲットは壊滅状態になります。

 

この攻撃が成功した直後に、各環境保護グループの上に追加のアクション引換券を置くことができます。

 

どのプレイヤーも、1ゲームにつき1回までしかこれを行うことはできません。

 

かわりに、このカードはOPECまたは多国籍石油企業に対する攻撃に+10を加えるために使うこともできます。


【コメント】
・インド洋のモーリシャス沖で、商船三井が運航する貨物船が座礁し、燃料が大量に流出。

 

モーリシャスでは環境緊急事態宣言が出されました。

付近のサンゴ礁は広範囲に汚染され、回復に20~30年かかるとも言われています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9325eb8b5c3c4be429aaac0b267ebb31706d33a4
 

・商船三井が運航する貨物船「わかしお」の乗組員は、座礁する直前の夜、乗組員の誕生日を祝っていたと言います。

 

さらに、Wi-Fiに接続するために陸に近づいたとも供述しているようです。

 

これらが原因とすると、あまりにお粗末な人的ミスということになります。

https://times.abema.tv/posts/8619754
 

・商船三井は、流出油回収の支援などを目的に、PCR検査で陰性だった6名の社員を現地に向けて派遣しました。

 

また、船に残っていた油、約3,000トンはすでにほぼ全量を抜き取り、流出した1000トンの重油は、8/13時点で半分程度回収したとのことです(商船三井HP)。

 

・座礁した「わかしお」は、岡山県の長鋪汽船が所有し、商船三井がチャーターしていました。

 

賠償責任は、所有者である長鋪汽船が負うことになっていて、保険で賠償金を支払うことになります。

 

じつは大手の商船三井には、賠償責任はないとのことです。

 

賠償額の上限は船の規模によるので、今回の事故の場合、19億円相当ということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200813/amp/k10012566041000.html
 

・座礁した「わかしお」の概要
 

全長・全幅 :299.5メートル・50メートル
 

乗組員 :20名(インド人、スリランカ人、フィリピン人など)  
 

船籍 :パナマ
 

船主 :OKIYO MARITIME(長鋪汽船株式会社の関連会社)
 

・上記の通り、日本の船と言っても、船籍も乗組員も外国籍です。

 

タンカー事故の少なくとも80%には、過重労働による疲労、専門技術の不足、伝達不足、古い海図の使用などの人的ミスがあるといいます。
石油流出事故の大半に人的ミス(Natureダイジェスト)

・そのような人的ミスのせいで、漁業や観光を主要産業とするモーリシャスの美しい海が大きく損なわれたわけです。

今後の漁業・観光収入の損失、生態系の回復についてもどこまで補償できるのか疑問です。


・1997年、島根県隠岐島沖で、ロシアのナホトカ号から約6,240kl(=トン)の重油流出事故が起きた時には、日本政府が提訴し261億円をもらっています。

 

今回、流出量はその1/6なので、賠償金は19億では足りない可能性があります。

 

不足分は国家間の訴訟問題になるかもしれません。