9/22(火祝)

今日も祝日とのこと。何の日だかよくわからなくなってきました。
だいたい昭和人間のわしは9/15が敬老の日だと思い込んでいました。

まあ、ゴルフ場経営者としては休日が増えることは大歓迎です。

さて、昨夜ちらっと書きましたが、新規の馬主さんや、クラブ法人の一口会員さんから

「西山社長のように勝って口取りをやりたいのですが、どうしたら勝てますか?」

と最近連続して聞かれました。
馬主に新しい方々が入ってくるのは大歓迎です。
そして少しでも永く続けて欲しい。

しかし、中央で個人馬主が「勝つ(1着)」のはかなり大変なことです。

年間約7500頭の生産馬・輸入馬がいて
中央に無事に入厩舎できるのはそのうちの4500頭。

そして世代の新馬と未勝利を合わせた数は約1350競走しかありません。
(1350頭しか勝ち上がれないと言うことです。あとの馬は未勝利で終わります。)

その勝ち馬の半数以上が大手業者(クラブ法人や大手生産牧場が主催する共有馬主)です。

個人馬主が中央で勝つのは生易しいことではありません。

西山茂行は西山牧場70年の積み重ねで何とか凌いでいますが、本音を書けば、馬主やっていなければ都内に立派なビルを2つくらい持てたでしょう。(笑)

では、ベテランの個人馬主として本気で書きますので、中央で勝ちたい個人馬主は真剣に読んでください。

(それ以外の方は読まないで欲しいし、絶対に拡散禁止です。)

まず、現金で5000万円用意してください。

(詐欺師みたいだな。)

セレクトセールで5000万で馬を買え!
何てことは言いません。真面目に書いています。

最初にしかるべき方に中央の調教師を3人紹介してもらってください。

この紹介者はけっこう重要です。

またその調教師はランキング上位は馬が入らない場合が多い(断られる)可能性が高いことも頭に入れて下さい。

そして紹介者とその調教師と紹介の食事会をします。
馬主と調教師の信頼関係作りです。
数回必要な場合もあります。
ここで3人調教師となるとまず、100万は使います。

次はセリです。

その3人の調教師とセレクトは高すぎるので
セレクション、サマー、セプテンバーに分けて
各調教師に1歳馬を購入します。

めんどくさがらずに、3つのセリでそれぞれの調教師と行ってください。

値段は各せりで700~900万まで。
これだと消費税に保険料などで1頭1000万になり、3頭で3000万になります。

大事なこと。
競りに行く調教師の交通費を負担し、事前の作戦会議と称する食事会は必ずやってください。

(セリを楽しむのも馬主です。)

ここまでで3300万位使っています。

3頭は各調教師に任せて育成牧場へ。
乗り出したら1頭月に30万はかかります。

3頭で月に100万。

翌年の5月までで900万みて、これで4200万。

6月からは中央の厩舎預託料が毎月1頭約70万。
3頭で200万かかります。

無事に8月、9月デビューできてちょうど5000万。使いきりです。

使い出せば賞金や出走手当であとはお金が回ります。

ただし、翌夏に3頭無事にデビューできる人は奇跡の馬主です。まずいません。

2頭デビューできたら、かなり運の強い馬主です。

競走馬は故障するのが当たり前の動物です。

骨折、ソエ、骨りゅう、爪不安など。

3頭のうち1頭夏にデビューできたら普通の人です。

3頭夏に間に合わなくても普通の馬主です。

その間、馬名を考えたり、育成牧場へ見に行ったりを楽しむのも馬主です。

調教師との人間関係も大事です。

そうして前向きに行けば、その3頭のうち1頭はきっと翌年の三歳夏までに、一度は口取りをさせてくれます。
3人の調教師とコミュニケーションを絶やさず、「前向き」が絶対に大事です。

これって大真面目な話ですよ。

5000万で口取りをひとつ買うつもりで行ってください。
(それでもなかなか買えませんが。)

5000万あるからセレクトで一発は確率が悪すぎます。新規の馬主のやることではありません。

新規の馬主を目指す方への馬主指南でした。