「『南京事件』日本人48人の証言」英訳された理由 | 南京の真実国民運動

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河村たかし名古屋市長の中国南京市委員への「通常の戦闘行為はあったが、いわゆる南京事件はなかったのではないか」「互いに言うべきことを言って仲良くしていきたい」という発言を支持し、「南京事件」の真実を究明していく「南京の真実国民運動」のブログです。

「『南京事件』日本人48人の証言」(小学館文庫)が英訳され、「史実を世界に発信する会」のサイトに掲載されている。

 

この本は、南京が陥落したときそこにいた新聞記者、カメラマン、外交官、従軍画家、高級将校たちのうち、昭和60年頃に存命中だった人から聞き書きしたもので、彼らの語る南京は戦場となった街と何ら変わることなく、東京裁判の言うような殺戮や強姦が起きていなかったことを明らかにしている。昭和六十二年に「聞き書 南京事件」として刊行され、増刷されたが、出版社が倒産したため絶版となった。平成14年に小学館から改題され文庫として改刊行され、6刷りを重ねて、いまでもオンデマンドで入手できる。南京事件に関する本のベストセラーの一冊である。

 

刊行から30数年にして初めて英訳されることになったが、それにはこのようなことがあった。

 

英訳したのはグローン摩野さんというフィンランド在住の日系人である。グローン摩野さんは団塊の世代として生まれ、学校を卒業して企業に就職するが、28歳のとき本格的に英語の勉強を始める。いとこがオランダに住むなど外国語を学ぶ環境にあったからで、翻訳家に転身、以来、商品マニュアルなどの翻訳を何十年も続けた。独身主義から独身を続けてきたが、55歳のとき京都の醍醐寺でフィンランド人から道を尋ねられ、それが縁で結婚、平成17年にフィンランドへ移住した。

 

結婚してしばらくすると夫から南京事件を引き起こした日本人は残虐だと言われた。思いもよらなかったことで、日本人はそんな残虐な民族ではないと反論するが、夫の周りも夫の見方に賛成する。グローン摩野さんは夫たちを説得しようと、それからは南京事件に関する本を読みまくる。そこで出会ったのが「『南京事件』日本人48人の証言」で、この本を手にすることによって、自分の反論は当たっていたと改めて確信する。それとともに夫を説得することができた。

 

夫を説得できたが、世界を見ると、かつての夫のように南京事件を事実ととらえている人が多い。そのためネットで発信して世界に向けて発信しなければならないと考え、これまでの翻訳とは全く別のジャンルであったが、翻訳に挑戦することにする。

 

軍事に疎いことから「『南京事件』日本人48人の証言」には理解できない箇所がいくつもあった。それでもどうにかこうにか英訳をしおえる。しおえはしたが、この先どうすればよいかというとき、「史実を世界に発信する会」と出会った。平成29年8月のことである。

 

「史実を世界に発信する会」は南京事件に関する著作を何冊も翻訳しており、地名、人名などの表記に関するデータは揃っている。グローン摩野さんの訳した英文は「史実を世界に発信する会」の校正を受け、さらにネイティブが校正、校正が済んだものから順次サイトに掲載されることになった。

 

本年5月、すべての翻訳が終わり、サイトに掲載された。翻訳を終えたグローン摩野さんは英文で世界に発信されることにより日本人の残虐性が南京を引き起こしたという過ちが訂正されると確信している。