きんざいのマイナンバー保護オフィサー試験を受けてきました | なか2656のブログ

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本日(9月13日)、きんざい(金融財政事情研究会)の今年から始まったマイナンバー保護オフィサー試験を、新宿の試験会場で受けてきました。


本日夕方に、きんざいのウェブサイトで公開された模範答案をみて自己採点したところ、とくに問題なく合格できたようでほっとしました。

勉強は、きんざいから刊行されている、『2015年版 マイナンバー保護オフィサー試験対策問題集』をここ2、3週間で、2周した程度でした。


この問題集を本屋さんなどの店頭でご覧いただければおわかりのとおり、問題は基本的に、選択肢が3つのものと、問題文の文章の内容が正しいか否かを問う正誤の2択のものです。

本日の本試験は、問題数は40問のマークシート式で、うえの問題集と形式は似ていました。

率直にいって、銀行業務検定などの金融業界系の試験のなかではかなり簡単な試験だと思いました。

(もちろん、初年度なので、あまり落とさず、多めに合格者を出して、得た知識を使って現場で働いてもらいたいという試験実施団体の意向もあるのだと思います。)

なお、これは偶然なのですが、私は日本FP協会に所属するFPであり、そのためFP資格の維持のため継続教育が必要なので、きんざいの『Q&Aマイナンバー対応実践コース(2か月)』という通信講座を今年の夏に受講しました。


・Q&Aマイナンバー対応実践コース(2カ月コース)|きんざいサイト

この通信講座のテキストに書かれていることが、結構、うえの『2015年版 マイナンバー保護オフィサー試験対策問題集』を勉強するうえでも有益でした。

マイナンバー法による通知カードが交付されはじめる本年10月ごろ、あるいは制度が本稼働をはじめる来年1月ごろから、民間企業一般あるいは金融機関の実務上、悩ましいことになるであろうポイントが解説されています。

たとえば最近、ネット上で、「レンタルビデオ屋などで本人確認のために顧客が個人番号カードを店員に渡したところ、店員がカードの個人番号をメモしたり、あるいは個人番号の部分をコピーを取ってしまった。この場合、店員および顧客本人はどのような法的リスクを負うか?」といった立法の不備とも思われる事柄が盛んに話題となっていますが、この通信講座のテキストではすでに取り上げられています。

もちろんマイナンバー保護オフィサー試験に合格するためだけなら、簡単な試験なので、問題集を2周、3周するだけで合格できると思われます。

しかし、企業などの実務担当者の方などで、民間企業や金融機関におけるマイナンバー制度の運用において実務上危なそうなところを手っ取り早く知りたい、しかし専門書を読んでいる時間はおしいという方は、このきんざいの通信講座は有用かもしれません。

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2017年度版 マイナンバー保護オフィサー試験問題解説集



番号法の逐条解説 第2版



担当者の疑問に答える マイナンバー法の実務Q&A My Number Act Practice Q&A (BUSINESS LAW JOURNAL BOOKS)



企業に求められる対応をやさしく解説マイナンバー制度の実務と業務フローがわかる本





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