Bark At The Moon/Ozzy Osbourne | 昔はよかったのか!?

昔はよかったのか!?

なんとなく日々感じていることを音楽とともに

月に吠える/オジー・オズボーン
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オジー・オズボーンは間違いなくHR/HM界のスターです。

そしてオジーの歴史はHR/HMの歴史と言っても過言ではありません。

もちろん、その傍らにいるギタリストも重要です。でも、今日はメインはオジーで。

その前にいつものやつを、満月で変身・・・ジェイクはハーフとかって考えると、どうもライスっぽい人やその弟、さらにはパンツぽい人が出てくるあれを思い起こしてしまいますが、あえてこれです。






今イチいいのがなかったので脳内変換よろしくお願いします。

まあ、どっちにしても野沢雅子さんでしたね(・∀・)凄いお方です。


ということで、本題に入りますが、その前に少しはこちらの話も・・・

オジーのギタリストというともちろん何人かいるわけですが、やっぱり古い人間である自分から見るとあの3人です。で、それぞれのイメージ・・・


ランディ・ローズ  やっぱりなんだかんだ言ってランディ時代がいちばん好きだなあ

ジェイク・E・リー  いちばんオジーのギタリストのイメージが強い

ザック・ワイルド  新入りさん(゚ー゚;


いつの時代でイメージが止まってるんでしょうか(爆)

ザックも気付けば凄いことになってるし・・・

まあ、いちばん多感な時期のときがジェイクだったので上記のようなイメージになってますが、ジェイクがいたのって4年くらいですよね^^

今から4年前なんてつい最近のことなんですがσ(^_^;)

いずれにせよ今回のメインはオジーです。

ジェイクのことはいずれ・・・もう一枚ありますからね(^-^)/ちゃんと取るべきものは取っておかないとダメです。


でも、なぜオジーメインとしてこれを選んだのか・・・

だって、これオジーのソロアルバムですよ!!

というのは冗談で、実はというほどのことはありませんがオジーの歴史の中でも稀有な存在だったり、しますし・・・


オジー・オズボーンがデビューしたのはご存じの通り70年2月13日(金)Black Sabbathのヴォーカリストとしてです。Black Sabbathと言えば元祖へヴィ・メタルというイメージもありますし、悪魔的なイメージもあります。

しかし一方で、結成のきっかけはオジーが新聞に出したメンバー募集記事というわりと微笑ましいエピソードもあったりします。

サバス時代はトニー・アイオミの重いリフとギーザー0の独特のねちっこいベースにオジーの独特のヴォーカルが加わるというものでした。クレジットを見る限りは、曲作りは全員で行っていたようですが、メインはトニーとギーザーかなと勝手に想像しています。


79年にサバスを正式に脱退したオジーはソロ活動というか、自らのバンドを結成します。そのとき選んだのがランディ。これが、よく考えるとミスマッチな気もするのですが、なぜか上手くいきました。

オジーの下でランディは才能を開花させました。このころのメインのソングライターはやっぱりランディだったんだと思います。ランディの作るクラシカルな曲にオジーですから、よく考えると凄いんですが、なんかはまってた気がします。

ランディの死によりこの関係は解消せざるを得なくなりますが、その後も若い有能なギタリストを発掘していくことになります。で、基本ソングライティングはそのときのギタリストがメインだったと思います。そして最近は外部のライターを大胆に導入しています。

というのもギタリスト変わると結構変わりますからね・・・オジーは。


で、オジー自身ですが、ヴォーカリストとして凄いのかと言われると・・・う~ん。確かにものすごく特徴はありますが、声域も決して広くはないし、歌もものすごく上手いわけではありません。ミュージシャンとしてものすごい才能をもっているわけではないと思います。


ただ、人の才能を見抜いてそして引き出すということにかけては天下一品だと思います。

それともう一つ他の人には誰も真似できないパフォーマンスという武器がオジーにはあります。

色んな奇行もオジーにとっては伝説だし、勲章ですよ!!いい意味でクレイジーです。世界一!!

でもこんなパフォーマンスは観客をファンを喜ばせようという心からの優しさがなければ絶対できません。

オジーは世界でいちばんやさしくてクレイジーな人なんです!!


さて、そんなオジーが発表したこのアルバム何が稀有かというと、クレジット上全てのソングライティングがオジー単独になってます。実際は・・・多分本当は違うと思いますが(爆)

まあ、諸事情ありそういったクレジットになってるとはいえ、オジー名義の曲なんですから実はいちばんオジーの本質というかオジーらしさが出てるような気もします。


最後に冒頭書いたオジーの歴史はHR/HMの歴史であると・・・

70年代サバスでハード・ロック・シーンを牽引し、NWOBHMある意味HR/HMの復権のときにはランディとともに、ハードロックらしいアルバムを作り、LAメタルの時代にはジェイクというLA人脈の深い人をギタリストに迎え、80年代後半にはザックとともにフレッシュなHMを。

そして90年突然のライブ引退宣言とあたかもラストアルバムの様相を呈したNo More Tearsの発表、ちょうどこの時期からブームは終焉していきましたし・・・


でもしっかりと生き残ってるのがオジーとHR/HMなんです!!

時代がオジーを追っているのか、オジーが時代の流れを読むのが凄いのか・・・

結構リッチーなみにシンクロしているような気がします。いや、リッチー以上ですかね!!

書き忘れるところでした・・・オジー以外のメンバーはジェイク・E・リー(G)、ボブ・デイズリー(B)、トミー・アルドリッジ(Ds)、ドン・エイリー(Key)。メンツ的にはかなり豪華です。


【全曲解説というか感想】

1. Bark At The Moon

オジーの代表曲の一つです。

印象的なリフ、わかりやすいメロディライン。

単純といえば単純な曲ですが、やっぱり叫びたくなる・・・

Bark At The Moon!!

こんなの歌えるなんてやっぱりオジーだけかな(笑)

ある意味ベタベタです!!


2. You're No Different

ベースラインと、キーボードが印象的な曲。

凄く幻想的な曲ですが、もう一歩で名曲って感じでしょうか。

ドン・エイリーのキーボードはさすが!!


3. Now You See It (Now You Don't)

ミドルテンポながら、しっかりとした当時のへヴィ・メタル。

ジェイクの加入の意義が良くわかります。


4. Rock 'N' Roll Rebel

これまた当時のメタル=LAメタル風です。

特にジェイクのリフがその雰囲気を醸し出しています。


5. Centre Of Eternity

冒頭の鐘の音。コーラス、そしてそれに続くドンのパイプオルガン風なキーボード。

名曲Mr.Crowlyを思い起こさせます。

しかし続くのは一転してやっぱり当時のメタル風の疾走感のあるリフ。

サビのメロディとランディとは一味違うジェイクのソロもいい。


6. So Tired

個人的にオジーのバラードほど優しいバラードってないなと思ってます。

これもその一つ。

あまりにクサいメロディです。

でもクサくて何がいけないんですか!!

ジェイクのギターソロ、あえてこの言葉を遣いますが、伴奏のピアノ、ストリングス、コーラス・・・

何もかもがそそります。

やっぱり自分の本質ってこっち?(爆)

オジーの優しさにあふれてます。あと、ランディへの思いも


7. Slow Down

サビのメロディ。サビの部分のキーボード。

これまたクサいです。

でもやっぱり心揺さぶる何かが・・・


8. Waiting For Darkness

タイトル通り怪しい雰囲気が出ています。

ドン・エイリーもさすがの仕事だなあと思わせます。

ただ、Mr.CrowlyとかDiary Of A Mad Manと比べると何かが一歩足りない感じ。

名曲になりそこねてしまった曲です。



まずはBark At The Moon。やっぱり気持ちいい!!





続いてCentre Of Eternity





最後はSo Tired。動画じゃないですが・・・