安いことはそんなに良いことですか? | 【ゴミ屋敷片付け、特殊清掃の専門会社まごのて】みなみ会長の雑感

【ゴミ屋敷片付け、特殊清掃の専門会社まごのて】みなみ会長の雑感

ゴミ部屋やゴミ屋敷片付けや孤独死のあった部屋の消臭や清掃(特殊清掃)の専門業者。
東京都江戸川区北葛西3-5-6 Tel:03-4405-5420
他社とは違う圧倒的なクオリティの高さが自慢です。

最近はこちらに書くことがグッと減り主にTwitterで遊んでます。自社ホームページ内の公式ブログは検閲があり好きなことが書けないので毒吐きたいときはこっちです。

 

今年の春の引越シーズンも半ばを過ぎてきたのですが、連日『ケツに火が付いた』大急ぎのゴミ部屋お片付けの人のお問合せが何件も来ます。時にはやり繰りして現場が終わったチームを順次送り込みなんとか間に合せるというウルトラCをやってますがそんなことが出来るのは今年限りかもしれません。

 

まもなく始まる残業規制の関係で遅くまで働かせてはいけない!とお上からのお達しがされます。これ労働集約産業であるワタクシたちの仕事ではモロに影響を受けるもので厳密な計算するとお片付け現場での稼働時間が従来よりぐっと短くなり、時間内に終わらせるには増員や別日でもう1日設定しなければいけないということになってしまうのです。そうなると当然料金も跳ね上がるわけでちょっとの値上レベルでは済まなくなるのは目に見えてます。

 

そうなった場合一般顧客の支持が得れるのか?という悩ましい問題が起きるのです。今はとにかく安さを求める風潮で中身まで考えずとにかく安く安くという世間の流れの中でワタシのところは法律を守って健全運営をしています(`・ω・´)なんて奇麗ごとが通用するのかと思うのです。

 

今回の記事はお片付けやお掃除関連で安さを求めすぎるとどうなるかを書いてみます。

 

安いを連呼する片付け業者

 

嘘を吐いて集客するお片付け業者たち

まず大原則として事業者は利益が出ないことは誰もやりません。事業者は絶対に利益を出さないといけない存在で税務署や銀行から見れば利益を出さないような会社はたちまち悪と見做されるのが通例です。最近のゴミ屋敷の片付けでも不用品回収でもネットを徘徊して見てると軽トラック1台数千円や1万円台がやたら目立ちます。2トントラッククラスでも数万円と異常な料金が示されています。
 
ワタクシ今異常な料金と書きましたが、お片付け業者を利用する人の90%の人は初めてなのですからその金額が異常かどうかの区別はつきません。目にする料金がこんなのばかりですからあたかも相場であると認識しても無理はありません。異常と言えるのはそれを知ってるから言えるだけです。
 
軽トラと言えどもゴミを満載積んで正規に処分すれば原価でも軽く2万円を超えるのです。原価2万円超えの商品を誰が数千円で売るのでしょうか?これらの料金表示は嘘か騙しであると言えるのは私たちが玄人だから言えるのであって一般のお客様が信じたとしても罪はないです。でも実際私たちに問合わせをしてきていろいろヒアリングし正規の正しい料金を伝えるとあまりにも差があってビックリされてしまい、正しいことを言ってる私らがなんだかボッタクリ業者のように思われることが最近ひじょうに多いのは困りもの。
 
安さを求めて騙されたり、結局はなんだかんだで丸め込まれるのが目に見えてるわけですがそこがこの手の業者の仕掛けどころなわけで、形ある商品でも安い物には裏があるように安い安いと声高に言ってる業者ほど疑ったほうが良いと思うのです。
 
公式のゴミ屋敷片付けご案内ブログでは検索で出る上位業者と広告エリアの業者について評価した記事がありますので参考にしてみてください。広告エリアの業者ほど安い安いを連呼し、テンプレかと思うぐらい業界最安値と掲げる嘘と誇張が目立つことが良くわかります。東京の検索上位のゴミ屋敷片付け業者と広告出てる業者を本音で評価します
 
嘘をついてまで仕事がほしい輩たち
 

そもそも嘘がある時点でアウトでしょ

私たちの仕事は一般のお客様相手ですからそれこそ千差万別です。ゴミを捨てる程度のことで何万も払えるか!不法投棄だろうがそんなことはコッチには関係ないという人も中にはいます。様々なニーズがある中で事業者側も自分のところに合う層を選んで集客していけば良いのですが、変な情報ばかり目にするうちにだんだん判断ができなくなってきている気がします。
 
クラマ(くらしのマーケット)やみんなの遺品整理の記事ではワンルームのゴミ屋敷で部屋一面にゴミがある場合の費用は3万円~5万円と書いてあり、軽トラ1台数千円と書いてあればなんとなくその金額が相場かなあって思ってしまいます。お片付けや清掃業者選びってその書いてる料金で比べるのではなくて情報の信頼性を見抜いて判断しなければいけないんじゃないかしらね。
 
初めて利用するのに何をもって信頼性を推し量ればいいかわからないですよね。簡単に見抜く方法としては嘘がないかではないでしょうか?嘘や誇張って一般の人相手の商売で絶対あかんやつであることは間違いない。これ過去にも書いた気がしますがもう一度簡単に書いておきます。
 
 
最近の嘘の主流は年間施工実績を大きく書いたり、大手企業との取引があるように見せかける『大手感の演出』です。年間施工実績3000件はまだ控えめなほうで5000~7000と書いてる業者が多く、たまに万越えの業者があります、一般家庭のゴミ屋敷のお片付けなんてそこまで大きな市場ではありませんっての!よく考えてみればわかるのですがワタクシのところのまごのては11名の作業スタッフがいますが常に2~4名の休暇があります、ゴミ屋敷やその他の作業規模にもよりますがひとつの現場で2~4名入ります。ということは1日良いとこ3現場しかできず、年間営業日数を340日としても1000件前後です、実際にこの数年間ずっと850件~1000件強で推移してるので確かな数字だと思います。
 
つまり年間3千件やるというなら30~40名のスタッフを抱えないとやれませんし、5千7千や万の単位ともなると100名前後の大所帯でないと辻褄が合わないのです。100名からのスタッフを抱えてる業者が社屋や作業所がないってどう思います?ストリートビューで会社住所見たらアパートや空き地のようなのが出たり、社会保険庁の加入情報検索で調べたら加入者が1~2名ってあり得ますか?大手との取引がありますとロゴをズラーっと貼ってますがJR東もホットモットもいくらゴミ回収程度の仕事でも絶対に取引しません。つまり全部嘘です。
 
書いてる料金も嘘、会社情報も嘘、そんな業者を信じて部屋に入れることできますか?出来るというなら相当なチャレンジャーだとワタクシは思うのです。
 
業界最安値!ほんまかよ!
 

安いの裏に隠される2つの罪

最近の片付け関係の集客方法を見てるとまず何よりも「安い」ということを前面に出します。まるで片付け業者を探してる人すべてが安い業者を探してるのかと錯覚するほど安い安いのオンパレードです。10年前もその傾向はありましたが今は更に拍車がかかっている印象です。お片付け業者を探してるみんながみんな料金重視ではなんですけど何故かそんな構図です。
 
では安いの先にはいったい何があるのかをちょっと紐解いてみます。
 
1.本当に安い、商売になるのかというぐらい安い。
2.実は高額業者、それも想定の遥か上をいく高額。
 
だいたいは(2)の安いと見せかけて嵌め込むのが主流でゴミの積み放題定額制が良い例です。場合によっては犯罪スレスレのことまでやってのける業者もあるぐらいでそもそも集客サイトにウソを並べてる時点でモラル違反と言うか商人失格で選定を検討するの土台に乗せる必要すらない業者。では(1)の本当の激安業者です、後から高額請求もなく途中で作業を止めることもない激安業者はいったいどうやって利益を出すのか?これもワタシたちなら分かるのですがなんらかの違法行為をしてる可能性が高いです。
 
ゴミの不法投棄や不正処理が一番手っ取り早い方法で、本当に山や河川にゴミを捨てる本物の不法投棄もあれば自治体のゴミ処理場に住人のフリして入れるか依頼者を同乗させて処理場を使うグレーなやり方やゴミの日にその辺のゴミ捨て場をグルグル回るなどが考えられます、他には激安で人を使ったり下請けを叩きまくったりお金を払わないという荒業もあります。入るお金が小さくても出るお金をとことん削れば手残りはあります。
 
当然どちらも罪なことです。ワタシたちも創業期はいかにして安くサービス提供ができないかと模索した時期があるのでこの手の心理状態は手に取るようにわかります。結局試行錯誤した結果、安くするには限界がありそれこそ違法行為をしなければいけない!それならばすべてクリーンにして運営しその上で利益もしっかり確保するという方針になったのです。
 

ワタシのところとご利用いただくお客様だけがhappyであれば良し

まあ昨今のお片付け業界界隈のことを色々書いたわけですが、詰まるところ嘘ついて集客してるような業者はやらしときゃいいんだし、書いてること丸ごと信じて嵌められたお客様はかわいそうだけど結局のところ自己責任です。ワタシも社長も業界をクリーンにしようとかもっと広く啓発活動をしようって思うことはゼロではないけどそこに注力しても仕方ない。ワタシたちとまごのてを利用してくれる人だけがhappyであればそれで良しとしましょう。