[ゴミ屋敷]支援と指導どちらが正解? | 【ゴミ屋敷片付け、特殊清掃の専門会社まごのて】みなみ会長の雑感

【ゴミ屋敷片付け、特殊清掃の専門会社まごのて】みなみ会長の雑感

ゴミ部屋やゴミ屋敷片付けや孤独死のあった部屋の消臭や清掃(特殊清掃)の専門業者。
東京都江戸川区北葛西3-5-6 Tel:03-4405-5420
他社とは違う圧倒的なクオリティの高さが自慢です。

めっきりアメブロに書くことも少なくなってしまいました。

ワタクシのところ去年12月に公式サイトが大リニューアルしまして、その中にコラムがあるのですがあくまでも公式サイトの中ですから好き放題書けないのです。好き放題書きたいならアメブロへということで今回はこちらで書こうと思います。

 

株式会社まごのて公式リニューアルサイト

 

 

私は『支援者』です!

年が明けて1/6から業務を開始したのですが、例年通り年明け最初の週は比較的ゴミ屋敷関係のご依頼が集中するのです。年末じゃないの?と思う人が多いのですがゴミ屋敷関係は年末は比較的緩やかなんです。年が明けてすぐのある日のことゴミ屋敷の片付け相談の一本の電話が入った。
 
ヒアリングを進めようと順番に聞いていこうとすると電話の向こうの女性は若干ヒステリック気味に「私の部屋じゃない!この部屋に住む生活保護者の支援者だ!」とまくしたて話を遮ったのです。
 
しかも公費で出させるから見に来い!とどこまでも居丈高、本人でもないケースワーカーでもない者に見に来いと言われる筋合いもないことからさっさと電話を切ったのですが、まず支援者という言い方が気に入らないし行政に対して出させるという言い方も絶対おかしい。
 
大昔に生活保護のゴミ屋敷問題について書いたことがあります(残ってるかどうかは不明)その時の記事はワタシたちに平身低頭のケースワーカーに対しひどくぞんざいな被保護者のことを書いたと思うのですが、その時のことが頭をもたげた。ワタシたちいわゆる公費でやるお片付けもかなりやりますが、高齢や病気のために片付けができなくて、その結果ゴミ屋敷化し公費で施工というのは正直少なく全体の2~3割です。
 
大半が元気な稼働可能と思える人です。そんな場面を見るにつけ結構な額を払ってる税金の行方にため息をつかざるを得ません。今回の電話の先がどちらなのかはわからない、でもなんとも言えない居丈高な物言いは本当に支援が必要な先とは思えませんでした、必要なのは支援ではなく指導だろ!と強く思ったある正月明けの一幕でした。
 
 

『支援』してほしいと自ら言う人

支援というワードが出たのでもいひとつ書きますが、ここ数年お片付け相談の中で本人自ら、もしくは本人とかなり近い人が「支援してほしい」という視点から相談してくることが増えました。要するにゴミ屋敷や汚部屋を業者依頼して片付けたいけど資力が乏しいから無料か激安で「支援」しろというものです。
 
いったいどんな思考でそんなことを言うのか理解に苦しみます、営利を目的とする会社や事業者が無料提供や値引をしていたらすでに事業ではありません。極端な言い方をすれば事業者が利益を出さないことは犯罪行為に等しい所業とワタシは思っています。
 
住む部屋がゴミ屋敷であることに問題意識があり、なんとかしなければと考えるのは良いことです。しかしお金がないから支援してほしいと言うのはまったく別次元のことだと思うのです。まあネット上にはお金がなくても業者に依頼して片付けられるとか、ひどいのになるとゴミ屋敷条例を使って支援を受けようと書いてる無知な記事も溢れてるから仕方ないかもしれません。
 
この思考の人に必要なのは支援ではなく指導です。そもそも部屋の中のことはあくまでも自己責任であって散らかした汚したからとどこかから支援を受けるものではない。以前ブログでも安易な支援は人をダメにする、必要なのは指導と書いたことがありそれなりに反響もありました、今でもその考えは変わりません。
 

ゴミ屋敷を片付ける業者としての立場

ワタクシ10年以上もこのゴミ屋敷問題に取り組んできたわけですが、上記のような事は以前からあって特に福祉関係者からの相談で「お金がない人からどうしてそんなに多額のお金を要求するのだ」「私たちもほぼボランティアみたいなものだからあんたらも協力しろよ」みたいなこと言う人ひじょうに多いのです。確かに社会的に弱者と呼ばれる人は守られるべきだと思いますし支援の手を回すべきだと思うのですが、それはそれであって事業者に何らかの負担を強いるのは別問題と思ってます。
 
ワタシたちのような仕事は一種人助けのような側面もあります、そのことは公式ホームページにも書いてます。しかし人助け=無料や格安ではないと思うのです、ワタシたちのような事業者は最終的にキチンと利益を出して納税する、今回のように大きな災害などがあった時には率先して支援のためのリソースを割く、そのためにやってるのであって個別の事案で何かをするためではないと考えています、ましてや強要される筋のものではありません。
 
以前どこの関係者だか忘れましたがひじょうに丁寧な物言いで「あなたの会社はテレビにもよく出ていて知名度も高い、利益もしっかり上げてるのだから目の前のこの仕事を安くしたからと言って揺らぐものじゃないでしょう、助けるとと思って頼むよ」この人の言う通り個別で困ってる人に対して何らかの便宜を図ってもロクなことにはなりませんし、初めて接する相手に料金を下げてまでやることはないと一切取り合いませんでしたが、このように平気で人の財布に手を突っ込む考え方は嫌いです。
 
ワタシはゴミ屋敷や汚部屋で困ってSOSを発してきた人に対して真摯に対応し解決に導く、その報酬としてしっかり費用をもらう、事業者と言う立場はこれが正解です。
 
今年もいろいろなことがありそうな予感です、ワタシ自身も還暦を迎える年ですから会社のことを始めいろんなことに取組んでいかないといけません、雑音も今まで以上に入ってきそうですがなんとか頑張っていこうと思います。