心の状態を呼吸で変える | やり抜くチカラを育てるバドミントンスクール

やり抜くチカラを育てるバドミントンスクール

福岡市・春日市で活動する
「ステラキッズ バドミントンスクール」
を運営しています。
ステラは恒星。自ら燃えて光を放つ星です。
こどものやり抜く力を育て
「子どもが自分で決める。考える。チャレンジする。」
姿勢を育てていきます。

上手いからと言って

必ずしも「結果を出せる」「勝てる」訳ではなく

どう見ても、競技力は相手選手より劣るのに

「勝つ」選手はいます。

 

コートの中で自分を表現し結果を出すには

「考える力」と「集中力」

そして、何よりも

「心の強さ」メンタルの安定が

必要になります。

 

この心の状態や感情の起伏は

脳と腸によってつくられているのです。

 

セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質が

適切に分泌されてバランスがとれていると

心の状態は安定します。

バランスが崩れると、感情の起伏が大きくなったり

心の状態は不安定になります。

 

そして、この神経伝達物質の分泌は、

自律神経が支配しています。

 

私たちの体中に張り巡らされている神経は、

「感じる」「反応する」という「体性神経」と、

「臓器を動かす」「呼吸や体温を調整する」などの

生命活動に関わる「自律神経」に分かれますが、

 

自律神経は、

①戦闘モードに働く興奮性の神経(交感神経)

②休息モードに働く鎮静性の神経(副交感神経)

に分かれて働きます。

この①②の働きによってさまざまな神経伝達物質の分泌され

神経伝達物質のバランスが心の状態、メンタルの安定につながってくるのです。

 

そして、このバランス、心の状態は

実は呼吸によって変えることができます。

 

自律神経というのは名まえの通り、「自律」しているので

自分が指令を出しても、言うことを聞いてはくれません。

「心臓よ、止まれ!」と、命令しても

心臓はひと時たりとも命令には従いません。

 

呼吸も自律神経の働きに支えられていますが、

呼吸だけは私たちの意思で

変えることができるのです。

さらに、呼吸を整えることで

心拍のリズムを整えることができます。

 

この心拍のリズムを整えることで

「不安」や「緊張」をうんと減らすことができるのです。

心拍のリズムは、集中力と思考力も高め、

脳の機能をも高めてくれます。

 

私たちはストレスで呼吸が浅くなります。

呼吸が浅くなると、自律神経は乱れ

心拍のリズムが乱れます。

心拍のリズムが乱れると、

「ドキドキ」したり「イライラ」して

落ち着いて考えられなくなるんです。

 

だから、自分でコントロールできる「呼吸」を変えることで

心拍のリズムを整えて、不安や緊張を軽減するという

この体感を繰り返すことで、

「不安」や「緊張」はコントロールできるという

神経回路が出来上がるそうです。

 

そして、私は、ひまし油でのケアを行いますが

ジュニアアスリートのみならず、

緊張しやすい人の殆どはお腹がとても硬いんです。

緊張しやすい方は、ストレスで呼吸が浅いので

横隔膜という筋肉が上手く働いてないことが多く

体幹が不安定なために

足ががんばって身体のバランスを取ろうとします。

そのために、お腹だけでなく、太ももの前側の緊張も高くて

硬くなっています。

 

緊張しやすいお子さんは、

自分でも(できれば、お母さんが)

この硬いところに人差し指、中指、薬指の腹を軽く押し当てて

ゆっくり呼吸を繰り返す

そして、その時に、大切なのは「吐くこと」ですから

吐く方に少し時間をかけながら

ゆったりと呼吸を繰り返すと

お腹が緩んでいくのを感じることができます。

 

試合で緊張感が強い時は、

おしゃべりするのを「一分間だけ我慢して」

できれば静かなところで

額に(サードアイのある辺り)に軽く指で触れ

自分の呼吸にだけ集中して

何も考えない時間を作ると

気持ちが落ち着いてきますよ。

 

そして、普段の練習から

しっかりと大きな声をだすこと。

私たちは、息を吸い込みながら

大きな声は出せません。

ひとは、声を出すとき、おしゃべりする時は

必ず、息を吐きながらです。

 

大きな声を出す選手は、実は

自分に喝を入れ

仲間を励ますだけでなく、

自分の心の状態を安定させているんです。

 

どんなことも、付け焼刃ではうまくいきませんから

せめて、返事や挨拶だけでも

日常生活で「明るく」「大きな声で」できるように、

少し意識するだけで、

私達の脳の神経伝達物質の中で

「幸せホルモン」とも呼ばれる

ドーパミンやセロトニンの分泌が促され

不安や緊張を感じることも減ってくるのです。

大きな声で挨拶すること

相手と目線を合わせて笑顔で挨拶すること

そんなことから、まず意識していくことで

「幸せ感」も実は「知力の発達」も積み上げられるんです。

 

呼吸は、無意識に絶えず繰り返しているからこそ

少し意識的に変える時間を作れば

無理なく続けられて

知らぬ間に、自分の能力や人生を変えていくことかもしれませんね。