(※訪問時期が4月上旬の時間差更新です。)
大阪府堺市にある、色んな意味で名物店と言われているこちらのお店。
店名の「六五六」は「むつごろう」と読み、九州ラーメンというのは博多系の豚骨ラーメンではなく、長崎名物のちゃんぽんのこと。
メニューはそのちゃんぽん一本のみという、ちゃんぽん専門店。
こちらのお店の何が名物なのかというと、とっくの昔に閉店したかのように見える、ボロボロの看板とシャッター。
そして営業しているとしても、営業中などの張り紙もなく、ただシャッターが半分ほど開いているのが営業中の証。
情報を知らない新規客は、まず間違いなく立ち寄ることはありません。笑
しかしそのちゃんぽんの美味しさには定評があるため、常連客が多く訪れる人気店として知られています。
私も何年か前に一度訪れたことがありますが、結構好みの味で美味しかったのを覚えています。
今回堺に用事があったので、昼食を食べに7〜8年振りくらいの訪問になります。
お店は三国ケ丘駅が最寄りで、徒歩10分弱の距離。
府道2号線大阪中央環状線沿いの立地。
駐車場はコインパーキング利用ですが、お店のすぐそばには無いので、今回は信号を渡って少し先にある30分100円の「三井のリパーク 三国ケ丘駅東第2」を利用しました。
この日は土曜日、お店へは10時半頃の到着。
お店に着いてまず驚いたのが、外観がとても綺麗になっていること。
しかもシャッター半開きどころか、フルオープンで店内がしっかり見えるではないですか。笑
一体いつ新しくなったのか、はっきりとはわからないのですが、口コミ等の履歴を見ていると、どうやらここ1年以内のようです。
しかし店内は相変わらずの老舗感満載で、新しくなったのは外観だけみたいですね。
それでも随分と雰囲気が変わったように感じました。
ただメニューが置いてないのは相変わらずで、「その辺座ってー」という案内で席に着くと共に、注文することなく店主がちゃんぽんを作り始めます。
会計は調理中にお金をカウンターに置いておくと良いらしく、以前は1000円札を置いておくと100円返ってきたのですが、どうやら値上がりしたらしく今は1000円ピッタリのようです。
これはこれでわかりやすくて良いですね。
大盛りや野菜多めといった注文もできるみたいですが、その際は作り始める段階で伝えておく必要があるみたいです。
ただいくら値段が変わるかはわからないので、事前に確認する必要があります。
この方法で良いのか不安だったので、一応「1000円ここ置いとけばいいですか?」と声をかけると、「うん、ありがとう!」と笑顔で返してくれました。
お店の雰囲気は独特ですが、とても気さくな店主で、この日も常連のお客さん達と楽しそうに会話していました。
しばらくしてちゃんぽんが到着。
野菜や魚介、豚肉などたっぷりの具材を盛り付けた、まさにちゃんぽんといった感じのビジュアル。
少しどろっとした粘度の高いこってりスープで、何より驚くのが、どれだけ入れたのかというほど、胡椒がめちゃくちゃ効いていること。
ここまで胡椒辛いスープもなかなかありません。笑
かなりクセの強い味ですが、最初は驚くものの、食べていくうちにどんどんハマっていきます。
そもそも胡椒が苦手という人にはかなり厳しいかもしれませんが、私は結構好きです。
ただ、もう少し量を減らしても良い気はします。笑
スープは胡椒が効いていても甘味が強く、クリーミーでコクのある味わい。
麺はプリッとした中太麺で、食感は少しモチっと柔目。
野菜はしっかり火が通っていてしんなりと柔らか、香ばしい風味が広がり美味しいですね。
久しぶりに来てみたら、なんだか前より美味しく感じました。
独特すぎてあまり人にオススメ出来るお店ではありませんが。笑
ご馳走さまでした!
九州ラーメン 六五六 三国ヶ丘店
072-254-1378
大阪府堺市堺区向陵東町1丁2-18