IU、デビュー秘話 | K-POPちょっといい話

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IUは1993年5月16日、ソウル特別市広津区で生まれた。名はイジウン、IUは芸名であり、「音楽で君と私は1つになる」という意味を持つ。

 

 

苦しかった幼少時代に歌手になると決心

 

IUは経済的に安定した家の中で育ったが、幼少時代に母親が借金の保証人になったことをきっかけに深刻な経済難に見舞われ、借金の取立てに苦しむことも多かった。そのため、IUと弟は親と離れて暮らすことになり、祖母に育てられた。IUと弟と祖母は親戚の家の一つの部屋に暮らしていたが、親戚の卑劣な言葉のために心の傷を負った。ある日の夜、3人が眠っていると、お酒を飲んで帰ってきた親戚が寝ているIU達に向かって暴言を浴びせた。IUはこの時、眠ったふりをしながら、その暴言をすべて聞いて、必ず歌手として成功すると決心した。


 

中学校体育大会で歌い歌手になることを決意

 

2006年中学1年の体育の時間におしゃべりした罰としてクラスメートの前でチュヒョンミ「片思い」を歌った。歌を聴いた体育の先生は体育大会開幕舞台に出ることを薦め、実際にコミ(GUMMY)の「友達になることはなかった」を歌った。これをきっかけに少女は自分が歌手体質、舞台体質であることを知るようになった。 そして、歌手になるという決意を固めて本格的にデビューを目指すことになる。

 

JYPオーディションに不合格

 

歌手になるために1年間に20社ほどの企画会社を回りオーディションを受けたが、いずれも不合格だった。 当時、IUがオーディションを受けた企画会社の中にはパクチニョンのJYPもあった。正確にはJYP1期全国公開採用オーディションで、2007年8月バブルシスターズの「そのように愛して笑いました」を歌った。後にパクチニョンがとて残念がっているが、当時JYPはIUのようなバラードやアコースティックよりダンス曲に集中していたので、JYPの求める人材ではなかった。 

 

同じオーディションにはKARAハラがIU(ソウルH144)の次の番号(H145)で参加していて、中学生らしい服装が一番と考えていたIUは、入念におしゃれをしてきたハラの姿に驚いた 14歳のIUが挑戦した2007年のJYP1期オーディションの1位は2PMウヨン(18歳)、3位がBEASTドゥジュン(18才)。トップ5はほかにEVOLハヤナ(14歳)、5dollsウンギョ(12歳)、15&イェリン(10歳)であった。 JYP以外では、SMを受けるには容姿に自信がなく、YGは当時オーディション回数が少なかったことからこの2社は受けていない。

 

 

 

 

設立2年目のLOENオーディションに合格

 

オーディションに落ち続けていたIUであるが、「五少女」をデビューさせようとしていたグッドエンタテインメントに短期間であるが練習生としていたことがある。そして、現在の所属事務所であり、当時設立2年目だったロエン(LOEN)の作詞家兼プロデューサーであるチェガプウォンの目に止まり、2007年10月オーディションに合格した。

 

 

練習生になっても苦難の連続

 

しかし、練習生になってからも試練は終わらなかった。オーディション詐欺に遭ったこともあった。トレーニングをしてTV出演もさせてくれるという言葉に巨額を送ったが、その後、何の連絡もなかった。そのお金が祖母が市場でアクセサリーを売って稼いだお金だったので、心が痛かった。

IUは、音色が良く感覚が優れているという評価を受けて、チェガプウォンがプロデュースしていた歌手ハドンギュンやコミなどの全面的な支持を受けた。正式デビュー前、複数の非公式舞台を経て練習生期間10ヶ月間で2008年9月に15歳の年齢で正式デビューをすることになった。

 


 

ついにデビュー

 

2008年9月18日に「迷子」というハイブリッドポップという多少不慣れなジャンルの曲でMnetエムカウントダウンでデビューした。デビューアルバム「Lost And Found」は9月23日に発売された。今より感性的な表現が不足していたが、中学生という年齢に比べて歌唱力が優れていて、曲の音楽性も高く、リスナーの間では「すごい新人が現れた」という印象を与えた。

 

 

 

 

アイドル歌手への変身

 

 「悲しいバラードを歌う子供女性歌手」というコンセプトでデビューしたが、国民の間では韓国歌謡界にアイドルブームが吹き始めたので、自然に受け入れることが難しかった。 そこで、IUの若々しいイメージを打ち出し2009年に発表した正規1集「Growing Up」に収録された「Boo」というダンス曲で、本人のイメージを変身して認知度を得た。 2009年11月には、セカンドミニアルバム「iu... im」を発売し「マシュマロ」という曲を披露した。 この時からアイドル歌手という称号も得て人気が上昇した。

 

 

デビュー初の1位

 

2010年にイムスロンと一緒に歌ったデュエット曲「小言」でデビュー以来、音楽放送初の1位を占めた。

 

 

 

「良い日」で3段高音ブーム、国民の妹へ

 

2010年12月にはサードミニアルバム「Real」を発売したが、タイトル曲「良い日」が発売されてから一日ですべての音源サイトで1位を占め、SBS「人気歌謡」やKBS「ミュージックバンク 」、Mnet「エムカウントダウン」で1位を獲得した。そして、若い女性ソロ歌手の中でも「国民の妹」と呼ばれるようになった。「良い日」の3段高音ブームはIUの名前を歌謡ファンに刻印させた。


 


2011年11月には正規2集アルバム「Last Fantasy」を発売してタイトル曲「君と私」がKBSミュージックバンクで6週連続1位を占めた。そうそうたる作曲家たちが参加したアルバムも好評を受けた。

 

 

IUはデビュー2年目の2009年、当時ずっと古い車に乗っていた父親に、約束通り1億5千万ウォン相当の外車をプレゼントした。

 

 

IUは2019年ミニ5集「Love poem」で初動13万枚を記録した。これは歴代女性ソロ1位のアルバム初動記録となった。 TWICEデビューまで女性歌手の初動10万枚は夢の数であった。グループでない女性ソロ歌手が達成するのは特に困難であった。現在もIUより高い販売記録はIZONEとTWICEだけである。

 

 

2020年5月IU & SUGA「eight」はメロンはじめ各種音源チャートで1位を記録している。この曲には大切な人はすでに私たちのそばを離れたが記憶の中で一緒にいたいというメッセージが込められた。ジャケットに描かれた数字の8を横にした∞(無限)は記憶の中で永遠に一緒にいるという意味である。故ジョンヒョンやソルリを思い出すという声が多い。IU、シュガは同じ年生まれの28歳で、28+28=56で2020年5月6日に発売された。

 

<終わり>