「ペットからのお手紙」【第1回感動ストーリーコンテスト優秀作品】 | 心温まる感動ストーリーを通じて感動を科学する!

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「ペットからのお手紙」 (埼玉県:越智由季子様)


家族の一員であるペットたち。
可愛がってくれる人たちに伝えたいことをたくさん持っています。
いつでも語りかけているんですよ。
時には、虹の橋のたもとに先に行っていても。

私のところには時々「ペットからのお手紙」が届くんです。
それを大切な家族のもとに届けるのが私の役目。
4本のお手紙をご紹介しますね。
最初の1本は今幸せに暮らしているコからのお礼、
残りの3本は虹の橋のたもとでかわいがってくれた飼い主を待っているコからです。


1:初めまして、ぼく、正吉です

皆さん、初めまして。ボク、正吉です。ミニチュアダックスとチワワのミックスの男の子です。
ボクのお父ちゃんのお友達が皆さんにこのお手紙を届けてくれるそうです。
ボクのこと、これからよろしくね♪
ボクはお父ちゃんと2人で暮らしています。
お父ちゃんが初めて、ボクが生まれたおうちにボクらを見に来てくれた時、ボクはビビビ!ときましたよ。
この人が、ボクと家族になってくれる人なんだってわかったんだ。
ボクには一緒に生まれたお姉ちゃんが2匹いたけど、絶対ボクを連れ帰ってくれるって確信したんだ。
これが「カミサマのオミチビキ」ってやつ?
お父ちゃんと暮らせてボクは本当に幸せ。
ボクはまだ小さいから、お腹を壊したりご飯が食べられなくなったりすることもある。
するとお父ちゃんはすごく心配して、すぐお医者さんに連れて行ってくれるんだ。
ボクもお腹が痛いけど、お父ちゃんの心配そうな顔を見るほうが辛いよ。
お医者さんはちょっと怖いけど、我慢してすぐよくなるからね。
お父ちゃんは毎日ボクを残してお仕事に行く。
寂しいけど、ボクのご飯を買うためでもあるんだもんね。
いい子でお留守番しているよ。でも、たまに寂しくなっていたずらしちゃうこともある。
帰ってきたお父ちゃんに「め!」って叱られるけど、お父ちゃんの顔は笑っているのがわかっちゃうんだ。
お留守番が寂しくていたずらしちゃった気持ちが、お父ちゃんにはわかるんだね。
「ゴメンナシャイ」ってウルウルした目で謝ると、すぐ許してくれるんだ。
ボクのお父ちゃんは、見た目はごついけど、すごく優しい人なんだよ。
優しすぎて、哀しい思いをすることも多いみたい。
でも、ボクたち動物はちゃんとわかっているから。本当に優しい人間とそうでない人。
ボクらの目はごまかせないさ。
そして、「本当に優しい人」は必ず幸せになれる。
だって、ボクらそういう人たちに幸せにしてもらった動物たちが、みんなで神様にお願いするからね。
お父ちゃんも、そのお友達のワンコやニャンコのお母さん、お兄さん、お姉さんたちみんな。
この世での役割を終えたら、虹の橋を渡った永遠の花園でみんなで幸せに暮らすんだよ。
苦しみも悩みも痛みも、何もない世界でね。
残念ながら、ボクらが先に行くことになるだろう。
すでに虹の橋のたもとで待っている仲間もいるね。
可愛がってくれたお母さん、お父さんたちをたくさん悲しませてしまって。
でも大丈夫さ、みんな待っているんだよ、優しいお父さん、お母さんとまた会える日をね。
もちろんボクはまだ子供だから、ずっとずっと先のことだろう。
それでも、人間に見えない「虹の国」がボクらには見えるんだ。
お父ちゃん、ずっとずっと一緒だよ♪これからもよろしくね。


2:そばにいるよ

兄ちゃん、元気ですか?
ぼくは遊です。
僕が地上にいるときは、ずっと一緒だったよね。
ぼくが兄ちゃんのおうちに来た時は、僕も小さかったけど兄ちゃんもまだまだ子供だったよね。
二人でたくさんいたずらして、お母さんに怒られたっけ。毎日毎日一緒のお布団で寝たよね。
「遊のねごとで起きちゃったぞ~」って言われたけど、兄ちゃんのいびきも相当うるさかったんだよ(笑)
でも温もりが嬉しくて、布団から出ようとは思わなかったけどね。
ぼくは兄ちゃんの匂いが大好きで、ついついちびちゃったことが何度もある。
それでも兄ちゃんは怒らなかったよね。僕が兄ちゃんを大好きでちびってることをわかってくれたから。
兄ちゃんが家からいなくなるときは本当に寂しかった。
「ぼくを置いて行かないで!」って言いたかったよ。
でも、兄ちゃんは大きな世界に羽ばたくんだから。
足を引っ張っちゃいけないって我慢したんだ。
おうちに帰ってきたときは、まず最初に僕をだっこしてくれる、それだけでよかった。
そして、僕の地上での時間の終わりが近づいてきた。
僕らに許された時間は、人間のそれよりずっと短いから。
急激に弱った僕を見かねて、お母さんが兄ちゃんに電話してくれたね。
すごく苦しかったけど、僕は頑張ったよ。
もう一度兄ちゃんに会うまではって。
だって、虹の国に行く前に兄ちゃんに言いたかったんだ。「しあわせをありがとう」って。
ずっとずっと待っていた。
兄ちゃんは、ちゃんと帰ってきてくれた。
そして僕に言ってくれたんだ。
「ゆう、今度生まれてくる時は俺の子どもとして生まれておいで?で、俺よりも長生きしてや?」って。
その時、僕がどんなにうれしかったかわかる?こんなに愛されて、最後まで僕は幸せだった。
そして僕は虹の橋を渡った。
そこは苦しみも辛さもない楽園。
たくさんの友達がいる。
愛された動物たちは愛してくれた人が来るのをそこで待つのさ。
僕もそこで兄ちゃんを待っていようかと思った。
でも。
兄ちゃんとの約束を果たさなくちゃいけない。
子供だった兄ちゃんはいつの間にか大人になって、とても素敵な女の人と結婚した。
僕は神様にお願いしたんだ。
人間社会は、この虹の国より苦労もある。
それでも僕を人間として生まれ変わらせてください。
兄ちゃんの子供として、地上にもう一度戻してくださいと。
神様にその願いが通じた。
僕は、光となって兄ちゃんの愛する人の中に入った。
人間になった僕は性別が変わって女の子になっていたけど(天使になった時点で性別は無くなるんだけどね)
兄ちゃんはすぐわかってくれた。
僕の名前をつけてくれたんだ!!それを赦してくれる優しいママもいた。
兄ちゃん、僕は遊だよ。ずっとそばにいるよ。


3:三平君が大好きだった街

おかあしゃん、お元気ですか?三平です。
今日ね、ナナ姫さんから「内緒話だけど三平君には先に教えてあげるわ。
三平君のお母さん、うちのお母さんの家の近所に戻るんだって。
2人とも、たまに私たちを思い出して泣いていることがあるけど、そばに気持ちを分かち合う人がいれば、泣くことが半分になるわね。
私も安心したわ」と聞いたんだ。
おかあしゃん、浦和に戻るんだね!
ぼくたちが一緒に暮らした街だ!
あのころは楽しかったね~お友達もたくさんできた。
ナナ姫さんのところのペロちゃんとは、日本犬同士で余り一緒に遊ばなかったけれど。
でも、おかあしゃんとペロちゃんのお母さんがおしゃべりしているそばでのんびり寝そべっているのは楽しかったよ。
2人とも僕らを愛してくれる気持ちが伝わってきたから。
ジョー君は元気だろうか?
たくさんの仲間がいたけど、その何匹かはもうここにきている。
まだ浦和にいるお友達は何匹いるだろう?妹たちも、ボクのお友達と仲良くなれるといいな。
浦和はいい街だ。
僕らは一緒にたくさんの思い出を作ったね。
僕は本当に幸せだったよ。
おかあしゃんと一緒に大阪に来てからも、たまに浦和の街を思い出した。
一度だけ、車で連れて帰ってもらったよね。
その時、いつも行っていた公園でペロちゃんのお母さんに会ったの、覚えているよ。
妹たちもあの公園に連れて行ってやってね。ボクに作ってくれた思い出と同じくらい、妹たちにも作ってやって。
おかあしゃん、ぼくが大好きだった街に戻るんだね。
僕は嬉しいよ。
この虹の橋のたもとでおかあしゃんと再会した時はたくさん浦和の話をしようね。
もちろん、ペロちゃんとナナ姫さんとそのお母さんも一緒にさ。
おかあしゃんたちの前に僕らのところに来るだろう妹たちや、
ナナ姫さんのところのポンタくん、シロさん、ミ~ちゃんさんはおかあしゃんたちが来るまで僕が守るからね。
また会う日まで。もうすぐ埼玉県民のおかあしゃんへ。
虹の国の三平より


4:Anne、お元気ですか?

地上にいるAnne、お元気ですか?
Anneがいるトルコ、それから故郷である日本も雪が降るころでしょうか?
私はステラです。
今は虹の橋のたもとでお友達と楽しく遊びながらAnneとまた会える日を待っています。
私もAnneが生まれた国、日本に行ってみたかったです。美しい桜が咲くという、四季に恵まれた国へ。
今日はAnneにお知らせしたいことがあってお手紙を書いています。
あのね、私ね、神様にほめていただいたんです。
「ステラよ、あなたが地上にいた時に背負った使命を最後までよく全うしたね。
あなたがこの虹の国に来てもその恩恵はまだまだ続いているよ。」と。
Anne、私が地上で与えられた時間が少なくなり、最後に背負った使命は何だかわかりますか?
それはね、Anne、あなたとナナさんのお母さんたちと結びつけることでした。
Anneが皆さんと交流するようになったのは、私の病気について聞いてもらうことがきっかけでしたよね。
もし、皆さんと知り合わなかったら、私の死の重みにAnneは耐え切れず、一人で泣き暮らしていたことでしょう。
そして、新しい子たちを迎え入れようなんて考えもしなかったでしょう。
Anneが迎え入れてくれなかったら、あの子たちはすぐに私たちがいるところに送られたかもしれません。
私があなたにもらった幸せを、地上で受けられないうちに。
でも、お友達のみなさんとお話しして、私を失った悲しみの中でも、新しい命のことを考えてくださいました。
そして、今回はまた2匹の外にいた猫をおうちに入れてくださったのですね。
カッパドキアがどれだけ寒くなるか、私は知っています。
寒くなる前に、温かいおうちに入れて、本当に良かった!
神様がほめてくださったのはそのことですよ。
お友達のみなさんがAnneの背中を押してくださったこと、ステラは知っています。
Anne、そして今一緒にいるお友達のみなさん、そのやさしい心で、一つでも多くの命を救ってください。
皆さんが、地上で動物たちに優しくすると、この虹の国では花が一輪咲きます。
皆さんの心が咲かせた花ですから、それはそれは綺麗ですよ。
そして、地上にいる誰がその花を咲かせたか、ここにいる全員に判るのです。
自分が地上にいた時に可愛がってくれた大好きなお母さんが天の園に美しい花を咲かす。
それは、私たちにとって大きな誇りであり喜びでもあります。
皆さんの優しい心で、ここを一面の花園にしてくださいね。
大好きなAnneへ。風邪をひかないように、気を付けてくださいね。







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