江戸時代、精力剤としてバカ売れした「長命丸」という薬の名前、
聞いたことありますか。
成分に関しては諸説ありますが、確実に入っていたとされるもの
で、ヒキガエルの皮脂線の分泌物、アヘン、硫化水銀といったと
ころだそうです。
この薬、江戸時代に発明されたものではなく、室町時代からあっ
たと言われます。元々は、疲労回復薬でした。
ただ、1626年、江戸に四ツ目屋という日本初の大人の玩具専門
店ができまして、その店が張り形などの器具と共に、この長命丸
を「性の秘薬」として売りだしたところ、爆発的ヒット商品となった
のです。
それでは、果たして効果があったのか。記録によると、使い方は、
男性器に塗るそうで、ヒリヒリした心地良い刺激があるとか。また、
行為の最中に水を飲むと、絶頂が更に夢心地になる。などと紹介
されています。
成分にアヘンが入っていること、また、ヒキガエルの皮脂線の分泌物
というのも、毒素を含んでいます。また、当初は疲労回復薬とされて
いたことなどを見ると、どうも覚醒剤的な麻薬効果を感じないでも
ありません。
副作用的な記述もチラホラありまして、値段が比較的手頃だったに
も関わらず、常用する人は少なく、一度は試してみよう的な興味本位。
そして、効いた人も、「使うのはたまに」という冷静さがあったようです。
やはり、エッチはハートで、ということでしょうか。