セウォル号沈没事故と西日本豪雨災害における安倍晋三の二面性 | じろう丸の徒然日記

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(前の記事からの続きです。)
それはそうと、晋三は、北朝鮮に対しては強硬派だが、韓国に対しては思いのほか友好的なようだ。
国内の韓国系パチンコ業者から事務所用の土地建物を借りていた件もそうだが、2014年4月16日に起きた、韓国大型旅客船セウォル号沈没事故の際の、安倍政権素早い対応が、今となっては不思議な印象を残す。

 
Wikipediaの記述によれば、事故が起きた当日のうちに、日本政府韓国側に支援を申し出、17日には晋三「被害に遭われた方、家族にお見舞い申し上げたい」と述べ、官房長官菅義偉同日午前の記者会見で「できる限りの協力を行う用意がある」韓国側に伝えたと発表したとのことである。
実際に、国土交通大臣太田昭宏氏防衛大臣小野寺五典は、それぞれ次のような頼もしいコメントを発している。
 
「海上保安庁には特殊救難隊や機動救難士という優れた技術を持った部隊がある。韓国側から要請があれば直ちに動ける態勢をとっており、何でも協力したい」(太田氏)
 
「自衛隊としても、特に掃海艇やダイバーの派遣など、できる限りの支援を考えております。現在、一番近い場所として、佐世保の掃海艇が2隻、下関基地の掃海艇が 1隻及び呉の掃海母艦1隻に加え、ダイバー多数を派遣可能な状況にしておりますので、要請があった場合には、私どもとして速やかに対応していきたいと思っております。」(小野寺)
 
と、海上保安庁海上自衛隊は、韓国側から要請があれば迅速に対応する構えでいた。
だが結局は、たしか朴槿恵大統領(当時)が日本からの申し出をすべて断ってしまったため、日本からの救助隊が出動することはなく、終わった。
 
とは言え、このセウォル号沈没事故のときのような迅速な対応を、どうして西日本豪雨災害ではとることができなかったのか。
あの沈没事故韓国被害者家族の人たちは、事故発生直後日本政府迅速な対応に感謝しているそうだが、まさかそのときと同じ総理大臣防衛大臣があんな醜態をさらすとは、夢にも思わなかったろう。
あの人たちは、いったいどんな気持ちで「赤坂自民亭」のニュースに接したことだろうか。
 
おそらく晋三セウォル号沈没事故時に迅速に動いたのは、国内での韓国系の人たちからの後援を失いたくなかったから。ただそれだけなのだろう。
いや、理由が何であれ、人命救助を迅速に行うのは善いことである。
ただ、これだけは言いたい。
この度の災害で亡くなった人の中には、当然、安倍政権支持していた人もいたことだろう。
その人たちは、まさか自分が支持している総理大臣が、自分が災害に遭っているときに酒盛りをして騒いでいるなんて、夢にも思わなかったに違いない。
晋三は、自分の得にならないと思った事柄だと、まったく動こうとしないのだ。
(実際は、災害に遭った人たちを助けるのは、大いに自分のプラスになるはずなのだが)
 
しかも、あの飲み会の翌日は、麻原彰晃松本智津夫7人死刑執行が予定されていた。(実際、翌日予定通りに執行された)
それなのに、法務大臣上川陽子飲み会に参加していたのだ。
いくら死刑が確定している者たちとはいえ、仮にも明日は7人もの人間を殺してしまおうという日に、よくもまあ、美味い酒が飲めるものだ。
安倍晋三上川陽子だけでなく、「赤坂自民亭」に参加していた政治家たちは、人間としての大切な何かが壊れてしまっているのだろうか。
 
ところで、あのセウォル号沈没事故の際、最後まで乗客を避難させることに全力を尽くして亡くなった、若い女性乗務員がいたそうな。
お名前はパク・チヨンさんといい、事故当時はまだ22歳の若さだった。
その日のセウォル号には、チヨンさん弟や妹みたいな年頃の修学旅行の学生さんたちが大勢乗っていた。
船長以下、多くの船員ら本来なら先頭に立って人命救助をしなければならない人たちがいち早く逃げ出す中、チヨンさんはひたすら学生さんたちを脱出させることに、最後まで取り組み続けた。
(以下、2014年4月17日サンスポの記事より引用)
 報道によると、チヨンさんは、セウォル号の浸水が始まると、すぐにライフジャケットを学生たちに渡したほか、避難を呼びかけるアナウンスを最後まで続けたという。
 
 救助された女子学生の一人は、「3階のロビーでお姉さん(チヨンさん)が学生たちにライフジャケットを渡している姿を見た。『お姉さんは着ないの?』と聞くと、『乗員は一番最後だ。友達をみんな助けた後に、私も行くから』と話していた」と明かした。別の男性客も「3階にいた女性乗務員(チヨンさん)は、最後まで案内放送をしたし、学生たちに先に行けと大声で叫んでいた」と、彼女の最後の姿を語った。
(引用、終わり)
 
チヨンさんの働きで、かなり大勢の学生さんが助かったそうだが、チヨンさん自身はついに脱出の機会を逸し、船と共に海中に沈んでしまった。
私には、自分だけさっさと逃げ出した船長船員たちの姿と、「赤坂自民亭」政治家たちの姿が、重なって見える。
 
とにかく、安倍晋三をはじめとする政権与党の者たちには、チヨンさん爪の垢でも煎じて飲ましてやりたいと思う、今日この頃である。
やたら勇ましいことばかり言う割には自国民の命を満足に守れない無能首相のもと、我が国はこのまま亡国への道を歩むのだろうか。