本日は焼肉屋ではもうスタンダードになりました、トングについてのお話をします。
今日ご紹介する内容は、こちらの動画でも解説しておりますので、良ければご覧くださいませ↓
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トングの種類
一升びんでもトングを当たり前のようにお客様に提供しています。
焼肉業界ではまだ10年ほど前は必ず提供されるというものではありませんでした。
しかし時代の流れで、トングは焼肉屋さんに徐々に浸透していきました。
ではなぜトングはここまで全国的に普及していったのか?
ということで今日と明日にわたって、トングのについてお伝えしていきます。
トングはお肉をピンセットのようにつまむことのできる、箸よりも簡単で、力もかからない優れものです。お肉を楽々つかむことができます。
そして様々なトングの種類があります。以下目に触れたことのあるトングもあるのではないでしょうか?一升びんも色々なトングとともに歩んでまいりました。
■万能トング
トングが普及したころはどこの焼肉屋さんもこのタイプを扱っているところが多かったです。
市販されていたサラダ用のようなトングです。お肉はしっかりつかめますが、壊れやすく、洗浄しにくいのが難点でした。
■ステン天ぷら焼肉トング
先端が大きく、ギザギザでお肉をつかみやすいです。
しかし洗浄時に先端の汚れを落とすのに時間がかかったり、汚れが落ちにくかったりします。
■ステン焼肉トング
このタイプも見栄えの良い焼肉トングです。先端は細くてもしっかりお肉をつかむことができます。
しかしこのタイプ、とてもお客様には使い勝手がいいですし、品よく見えます。
ただしトング自体がスマートで、店員さんがゴミ箱と一緒に間違えて捨ててしまうということが起こりやすいです。
一升びんでもこのトングが頻繁になくなってしまうということが起こっていました。
■クレーバートング (シルバー)
今焼肉屋さんで一番よくつかわれているタイプではないでしょうか?
昔ながらのトングは先端がテーブル面に触れるので、置き場所に困りましたが、こちらはそういう心配もありません。
コスト的にもお値打ちです。。先端がテーブル面につかないので、衛生的です。
■クレーバートング ブラック
先ほどのクレーバートングのブラックです。かっこいいです。
他にも和柄のようなおしゃれなトングも最近出てきました。
形も進化して扱いやすくなると、今度はデザインも多様になってきています。
そして最もおすすめなのがこちら!
愛知県にある無煙ロースターの製造、販売をしている2012年12月にシンポから発売されたトングです。
かまきりみたいです。
どの向きにおいても先端がテーブル面に降れません。
少しだけコスト高ですが、焼肉にはこのトングが一番ベストです。
先端が丸く、複雑なものと比べ、洗浄も楽々です。
さらに色違いでこんなトングも発売されています!
見てくださいこの輝き!これはマイトングにもいいですね。
別途5千円で「D.ASAI」という感じで名前も入れられるみたいです(笑)。
こちらはプレゼントにもいいですね!
このように焼肉屋さんに行くとトングの種類も様々ではないでしょうか?お好きなトングで焼くとさらに気分も高まります。
しかしトングは何のために存在しているものなのかと言うと、もちろんお肉をつかみやすくするために用いるのはもちろんですが、実は別の理由があるんです。
トングには、お肉を簡単につまむことのできる便利な道具という役割だけではありません。
実は、一番大切な部分は食中毒予防のために存在しているんです。
トングの役割
近年焼肉屋さんでも生肉の表面に付着している菌を直接口に入れることにより、O157や食中毒が問題視されるようになり、厚生労働省もトングを推奨するようになりました。
トングは食中毒を防ぐ役割があるんです。
そのためには、以下の2つをよく守って焼肉をすることがポイントなんです。
●食中毒予防の2つのPOINT
①お肉は表面をきちんと焼くこと。
精肉(カルビやロースなど)には表面にO157などの菌が付着しています。お肉の中にはいません。ですので、表面だけはきっちり焼く必要があります。またホルモンなどの内臓系は中にも菌が潜んでいますので、しっかり焼く必要があります。
②はしやトングを正しく使用し、菌を口にふくまないこと
焼肉の食中毒予防にはトングの正しい使い方を覚えておく必要があります。
この2つが絶対条件になります。
ということで、次に②のトングの正しい使い方について詳しく解説していきます。
トングの正しい使い方
焼肉屋さんに行って、タンを注文しました。数分後、注文したタンが運ばれてきました。ではこのタンを食べようと思います。
生肉のタンを両面焼いて、取り皿に置いて口にするまで、お肉を触る場面が以下4つあります。
さて、それぞれのシーンでトングかはし、どちらを使用するか考えてみてください。
①お皿にもってあるタンを網に乗せる。(トングorはし)
②網に乗っているタンをひっくり返す。(トングorはし)
③焼けたタンを自分の取り皿へ持ってくる。(トングorはし)
④取り皿の焼けたタンを口に入れる。(トングorはし) という4つです。
さて①~④で、それぞれトングか箸、どちらを使いますか?
具体例を見てみよう
正解はこちらです。
①まず、生のタンを網に乗せる時はトングを使います。
この時点でトングの先端には生肉の菌が付着しました。
②網に乗っているタンはトングでひっくり返します。
ここは普通にひっくり返してもいいと思います。
いやしかし、焼き面をトングでつかんでしまうと、そこに菌が付着してしまうのでは?と気になる方もいらっしゃると思いますが、愛知県の保健所の方々がひっくり返して焼きあがったお肉に菌が付着しているかどうかを検証した結果、検証したお肉には菌が付いていなかったことがわかりました。
なので、お肉をひっくり返すときはトングで大丈夫です。
③焼けたタンを自分の取り皿へ持ってくるときは、自分のはしを使います。
両面焼けて菌が付着していないので、自分のはしを使います。
トングを使用してしまうと、先端部分の菌が付着してしまうのでここではNGです。
もし自分が焼き係で、他の人にお肉を取り分ける時は、新しいはし、もしくは店員さんに新しいトングをもらって取り分けてください。
自分のはしで取り分けることは、人によってはアウトだったりするので、どんなメンバーで焼肉をしてるかをよく考えてからにしましょう。
④たれ皿に乗ったタンを食べる時も、自分のはしを使います。
ここは正解率高めでしょう。トングで食べる人見たことないので(笑)
まとめ
トング➡トング➡はし➡はしの順番が正解です。
ということで、実はトングは生肉をつかんだり、鉄板の上でひっくり返すのには適していますが、焼きあがったお肉を取り皿に運んだり、お肉を口に運んだりするのには向いていません。
ということで、知識を蓄えながら、焼肉ライフをこれからもエンジョイしましょう!
ということで、本日もご覧いただきましてありがとうございました。