今さら聞けない座布団マナー | 子どもへ伝える大切なもの

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先祖代々伝えられそして培ってきた文化と心 我々の世代で失くしてはならない、大切なモノ


本日は息抜きに、座布団のマナーについてのお話です。

最近は和室の部屋も少なくなり座布団を使うことも減ったように思います。
しかし、この座布団。クッションとはひと味違います。

そこには日本人特有の『心』が潜んでいます。

拙ブログで述べてきていますが
日本人は狭い島国で生活してきました。
だから、極力他人との摩擦を避け、はっきり言わなくても(はっきり言うと摩擦の恐れ)
さりげない態度やしぐさで相手と心を通わせてきました。

<座布団予備知識>
座布団には実は裏表がある。
座布団の中央には糸でとめてフサがが付いています。
そのフサが付いている側が表になります。

座布団には前後があります。
座布団は布を半分にして三辺を縫い合わせて作られます。
ですから一辺だけ縫い目の無い部分が前です。





他人の家にお邪魔した場合は

挨拶の前に座布団に座ってはいけません。(勧められても×)
挨拶が終わりその家の人に勧められてから軽く会釈して座ります。


座布団にすぐ座らないのは「敵愾心が無く、あなたを信用しています」という意です。
それは武士社会の名残で畳の下から刀で突かれる事があり、
座布団は少しでも足を守るために存在するという話があるように
自分を無不備にする事で「あなたを信用しています」という事になる。

また、座布団をはずす事で相手よりへりくだる意味もあります。

座布団の置いてある位置は勝手にいじってはいけません。
引き寄せたり、裏返したりはタブーです。
また、足で踏むことも失礼に当たります。

座布団は敷いてある位置より下座から座ります。(後ろからとは限らない)
膝からにじり上がります。
両手を使って座布団の中央までにじり寄ります。
姿勢を正面に向けて正します。
座布団を降りる時は、下座から降ります。





自分の家に客を招く場合

事前に座布団を敷いておく。(諸説あり、先に出しておくのはタブー)
表を向けておく。
③「座布団をどうぞ」と言ってお勧めする。

急な来客の場合は座布団を持ち運ばなければなりません。
座布団を二つ折りにして折り目を自分側にして運びます。
客の目の前に座りそのまま自分側に開く様に広げます。
向きに注意してそのまま客に差し出します。



茶道では座布団を二つ折りにしてわざわざ客の前で広げるそうです。
それは一期一会の精神で「亭主と客人の間の縁が広がる」という
縁起の良い所作なのです。


それと同時にわざわざ客の前で広げて見せることによって
何の仕掛けもない安全なことを示しています。


こうして座布団のマナーは堅苦しいようですが、茶の湯の精神のように
亭主と客人のお互い思いやる心がにじみでています。

座布団文化を我々の世代で、失くさないようにしなくてはいけませんね。



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