実年齢よりも老化している人は、認知症や脳梗塞になりやすい‼️ | 総合診療医:誰もがわかりやすく医療を理解する事ができるブログ

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「否定の極論」記事に疲れたあなたへ贈る:「食事」「睡眠」「運動」・・これら「健康の三本柱」をねじ曲げずにポジティブに考えるブログです。

スウェーデンのカロリンスカ研究所という所から、神経疾患のないイギリスの中高年者(平均年齢56.4歳)の32.5万人を、日常的に測定される18のバイオマーカーに基づいて「生物学的年齢」を評価しました。

 

18のバイオマーカーとは?

・努力肺活量

・収縮期血圧(最高血圧)

・腹囲

・赤血球数

・赤血球分布幅

・リンパ球

・BUN(腎機能)

・Cr(腎機能)

・アルブミン(栄養状態の目安)

・ALP(肝機能)

・HbA1c(糖尿病の目安)

・血糖値

・総コレステロール

・中性脂肪

・尿酸

・CRP(炎症の目安)

 

詳細は下のサイトです。

結果だけを申し上げますと、生物学的年齢の高い人は、認知症や脳梗塞の発症リスクが高まるという事がわかりました。

 

確かに18のバイオマーカーを見れば、当たり前と言えば当たり前です。

そして、この18のマーカーが異常値の項目が多ければ多いほど、共通する事があります。それは『肥満』です。

 

 

この先は、私見です。

私は健康診断の非常勤勤務も行なっておりますが、これらの18項目が多く当てはまる人ほど、若い人であっても見た目年齢が高く見えます。

 

「労働安全衛生法」第66条では、事業者は労働者に対して医師による健康診断を実施する義務があると定められております。お仕事をされている方は、原則として年1回健診を受けているはずです。

ところが、受診者の過去の結果を診ると、ただ義務的に健診を受けっぱなしで、では今後どうしようか?などと考えない人が度々いらっしゃいます。

 

先日は糖尿病の目安「HbA1c」が2年連続7以上(正常値は6.0未満)なのに、無治療どころか、高血圧の薬が処方されているのに飲んだり飲まなかったりと血圧のリバウンドが危険な飲み方をしている人がおりました。

私はそういう人へ、『減量しましょうね』などと甘い言い方などせず、厳しく指導します。『あなたは、このままでは脳梗塞や心筋梗塞などを発症し、間違いなく長く生きられません。健診の結果を持って、必ずお近くの内科を受診されてください』と。

 

見た目を若々しくしたければ、まずは中から若くする事です。

18のバイオマーカーに当てはまらないようにするためには、カロリーの多過ぎないバランスの良い食事、そして何よりも運動習慣をつける事です。

ジムに来る習慣のある人たちは、間違いなく見た目年齢が低いと言えます。また、運動習慣がつくと、基礎代謝も高まり、多少多めにカロリーを摂っても、すぐに消費してくれて太りにくい身体になります。

また、運動習慣は13種類のガン発症のリスクを低下させるとされています。運動できない身体でもなければ、年齢に関係なく運動習慣をつける事をお勧めします。

 

 

 

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