あなたはどの街に住んでみたいですか?
また4月からのお子様の進学・就職に伴い、親元を離れるお子様はどこに住まわれますか?
私が住みたい所は、関東なら鎌倉、関西なら京都でした。老後はのんびりと、色々な所を訪れてみたいと思っています。
ところが・・・
毎年発表されているのですが、今年も住みたい街(駅)ランキングが発表されました。
ただし、こちらは関東限定です。
このサイトには、11~100位のランキングも載っています。あなたの街(駅)はランキングに入っているでしょうか?
2018年と比較すると、上位3位は前年と変わらず横浜、恵比寿、吉祥寺の順。埼玉県の大宮が、前年の9位から4位に躍進しています。
ちなみに私の現在の居住地も、上位ベスト10の中に入っています。また私が住みたいと思っていた鎌倉も第10位でした。
人気の理由として、おしゃれな街とか何でもある街、交通の便がいい街などのようです。また大宮の場合は住むのに比較的リーズナブルな価格で、都心へのアクセスも良いといった理由のようです。
ところが、これを別視点から調査したのが下のサイトです。
⇒ 『本当に住みやすい街大賞2019』
上位ベスト10を下にアップしました。
何とガラ~~~りとランクが変わってしまいます。
あなたは上位ベスト10を1つでも予想できたでしょうか?
上位3位を、「住みたい街ランキング」での順位で見ると・・・
1位:赤羽 →32位
2位:南阿佐ヶ谷 →阿佐ヶ谷としては74位
3位:日暮里に至っては100位のランク外でした。
調査元が違うとは言え、なぜこんなにもがらりとランクが変わってしまうのでしょうか?
100歩譲って、調査元の思惑が含まれていたとしてもあまりにも違いすぎます。ちなみに上のサイトを開くと、各地域をかなり細かく調査している事がわかります。
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もう一度「住みたい街ランキング」のベスト10をアップします。
どの駅も、関東では利用者が多い所ばかりです。ですが利用者が多い所は、土地の価格も高かったり、物価も高いのです。
4位の大宮は、東京駅・上野駅に次いで全国第3位で路線数が多く、また確かにベスト10の街(駅)と比較すると価格はリーズナブルかもしれません。ですが、駅近くは風俗店も多く子供を歩かせたくない通りもあります。
同じ埼玉県の浦和(8位)は風俗店こそなく都心へのアクセスもいいのですが、やはり物価は高い。
第1位の横浜も18区ある中で物価が比較的安い区は一部だけらしいです。
第9位の武蔵小杉は、かつては京浜工業地帯の一角を担う一大工業地域でした。その後、工場群が事務所統合や海外移転などで、駅前が大規模な空き地となったため、川崎市は武蔵小杉を市内の第三都心と位置付け、次々とタワーマンションが開発されました。
電車のアクセスはいいのですが、問題は急激な人口増加に電車や駅周辺のインフラ対応が追い付いていない事です。電車はどの路線も超満員で、ちょっと前までは改札に入るまでも長蛇の列でした。中にはマンション内のエレベーターに乗り込むのすら大変な所もあるようです。また車通勤も大渋滞との事です。
第10位の鎌倉にしても、平日でも観光客が大挙押し寄せます。のんびりなんてできませんし、道路もあちこちで渋滞する事でしょう。おまけに「マナー条例」として、狭く混雑した道の食べ歩きを禁止したり、車両や線路付近での撮影禁止などがあります。
私は以前に中古マンションを購入しましたが、駅前の再開発で、現在は購入価格より更に高い評価となっています。
ですが物価は高いです。妻は認知症の親の所に週5日以上通っていますが、そちらの方がスーパーでの価格が安いため、あえてそちらで食料品を買って帰ります。
「本当に住みやすい街」の赤羽、川口、南千住、小岩などは、30年ほど前はがらが悪いイメージがあったのですが、例えば第4位の川口駅前は、駅前にマンションも多く、冬シーズンは比較的規模の大きいイルミネーションを見る事ができ、駅前はインフラも充実しています。
人気のある街(駅)は物価も高く、また住居も決して広いとは言えません。
もしかしたら「住みたい街」ベスト10に住んでいる人を羨ましいと思っている方もいるかと思いますが、便利である事以外は必ずしもいいとは限らないのです。
「理想」と「現実」ってかなり異なるものですね。
あなたは「現実」を含めて、どの街に住みたいですか?