私は現在タワーマンションを購入して居住していますが、贅沢するためではなく
節約のため
資産形成のため
タワーマンションに住んでいます。
タワーマンションって、分譲価格や家賃が高額でしょ、何で節約なの?
過剰に消費して資産形成できるの?
と思われるかもしれません。
しかし、タワーマンションならではの家賃節約術及び資産形成術もあります。
まず、厳選されたタワーマンションは値段があがることが多いです。
今日、不動産で値段が上がるのは
タワーマンション、ビンテージマンション、何らかの開発地域にあるマンションくらい
ではないでしょうか。
人口減少の日本においては、ほとんどの不動産は値段が下がっているはずです。
一軒家は特に上がる要素がないように見えます。
もちろん、値段が上がりやすいタワーマンションの条件として
①できれば駅から徒歩5分以内、最低でも10分以内
②都心に近い
③周囲にタワーマンションが全く、ないし、ほとんどない
(ベイエリア・武蔵小杉はタワマン乱立で不安がある)
④その地域のランドマーク的なタワーマンション
(保育所や病院など地域貢献店舗がテナントにいたり、祭り御輿を収納してたり、その地域の人に居住ブランドとして認知されているなど)
⑤ファミリーの実需がある部屋(60㎡~80㎡台)
⑥購入時期(例えば東日本大震災時の2011年などは、ほぼ底値だった)
などの条件はあります。
このようなタワーマンションは買ってもそんなに大はずしはしないどころか、値段が上がる可能性が高いです。
良いタワーマンションは完成前に完売しているか完売確実な勢いは感じますし、悪いタワーマンションは完成直前でも2割~3割くらい売れ残っているので、そこからも判断できます。
それに加えて一般的にタワーマンションは、
実は売り出し価格は相対的に安い
という事実があります。
どういうことなのか?
それは、タワーマンションの大規模性に由来するもので
タワーマンションは一度に大量に戸数を販売するので供給側としてはどうしても相対的に安めの値段に設定せざるをえない
という業界の裏事情があります。
タワーマンションの値段は絶対値から見ると高いので、上記の事情は見落としがちですが、実は相対的には安めに設定されています。
一戸建てなどは、広告費宣伝費が上乗せされて、契約した時から1割2割下がるのは当然とされていますが
タワーマンションはそのようなことはありません。
むしろ、大規模一括売り出しで相対的に安めなので、購入後に修正されて購入直後の中古物件でも少し高くなる場合もあります。
税法上の減価償却の観点からも、減価償却期間は
木造ベースの一軒家だと22年
鉄筋コンクリートのタワーマンションだと47年
となっています。
これの意味するところは、
木造一軒家は毎年4.54%ずつ価値が減っていくが、
タワーマンションだと毎年2.12%しか価値は減らない
ことを意味します。
なので、30年経っても価値がゼロにならずに売り出せます。
逆に、一軒家は30年経つと価値はゼロどころか、解体費用を入れればマイナスになるでしょう。
法律上、そうなっているので、これに乗っからない手はないです。
実際、この前新聞チラシを見ていたら、都内某区の築30年のタワーマンションが結構な値段で売り出されていました。
また、都心のタワーマンションは増えない、という報道もあります。
単純にもう用地がなかったり、都心では人口が増えすぎたので、区が新規のタワーマンションの建築規制をしてきているからです。
そうなら、都心タワーマンションの値段は下がりにくいと言えるでしょう。
https://mainichi.jp/premier/business/articles/20160323/biz/00m/010/011000c
もちろん、今後はどうなるかは分かりません。
将来、タワーマンションがスラム化するのではないか
大規模補修に備えた修繕積立金が比較的高いし、また、上昇する場合も多い
管理費も高い
マンション住人の意思疎通ができず(外国人などが増えると)、管理組合が機能しないのではないか
などの問題が多くあります。
それでも10年~20年くらいで区切ってタワーマンションを所有するなら、その問題は回避できるのかもしれないですし、
不動産で価値が上がっているのはタワーマンション・ビンテージマンションくらいしかないので、大きく間違わなければ
タワーマンション投資もあり(ただ、自分居住用の投資、非居住の投資としては融資などが難しいし居住用なら売却益3000万円まで無税)
だと思っていますし、既に実践しています。
逆に、今後出てきそうな郊外型のタワーマンションは値崩れという点では怖いかもしれません(武蔵小杉は怖い気がする)。
現在住んでいる所は、東日本大震災時の2011年に契約し2012年に居住開始したので、不動産価格がほぼ底値だったこともあり、
30~40%くらい
購入価格よりも、実際取引価格が上昇しています。
もちろん、これから不況がくれば値段は下がるかもしれませんが、
正直、値段が上がるのは嬉しいが、上がらなくとも購入価格と変わらないくらいでもいい
と思っています。
なぜならば、購入価格と変わらなければ、
家賃タダで居住していることになり、家賃分を節約できることになる
からです。
私は、大学生になって田舎から東京に上京してきたクチですが、一つ重大なことに気が付きました。
それは、終戦直後は戦争により都会も田舎もみんな一律に貧しかったですが、
終戦直後に東京に出てきて家を持って、ずっと住んでいる人と、
私の年代ないしはその後の世代で東京に出てきた人の間で
著しく格差が広がっている
ことを肌体験として実感している、ということです。
これは、家賃を考えるとその理由が分かります。
現在では、東京でそこそこのファミリータイプのマンションに家族4~5人で住むのは、
月16~20万円(もしかすると、それ以上かもしれない)
くらいの家賃がかかると思います。
月20万円だとすると、40年で9600万円、約1億円もの家賃を支払わなければならないです。
しかし、親が東京に住んでいて家を持っていたら、親の家に2世帯で住んでいれば、上記の1億円は節約できることになります。
すなわち、東京に家を持っている人と、地方から東京に出てきた人で
1世代で1億円くらいの格差がつく
ということになります。
2世代なら2億円です。
もちろん、当時と貨幣価値も違いますし、一概には言えないですが、少なくとも今後は
1世代で1億円の格差
というのは十分ありえます。
そして、今では終戦直後から73年経っており、2世代、3世代目くらいに突入していますので、
新規に地方から上京してきた人と、
東京に家がある人(祖父や父親が家を買った)、という違いだけで
1億円~3億円くらいの格差
が生じている可能性があります。
その家賃が浮いた1億円~3億円で、新しい億ションを買えば、さらに格差が拡大していくことになります。
だって、新規に上京した人はゼロからスタートするので、いきなり億ションなんて買えないですから。
むしろ家賃負担が重く、定年まで頑張って働いても億ションなど買えない人が大多数でしょう。
逆に、祖父や親の家に同居して家賃を節約できている人は、ひょいっと億ションを買っちゃいますから。
この不条理は直面した者でないと分からないと思います。
さらに、同年代の友人の中では家賃が高すぎて東京に住むことができず、東京から地方に帰っていった友人も何人もいます。
仲の良い友人が去っていくのもショックですが、友人も故郷に帰って実家の家に住んで
ゴルフ場に勤めたり、農家を継いだり、リサイクルショップかなにかをしたり、
と、東京時代よりもずいぶん給料が下がっている、けど、家賃負担がないので東京時代よりやりくりできる、という話を何度聞いたことか。
これは、東京ではいかに家賃が重いかを、如実に物語っています。
大阪や名古屋の事情は知らないですが、これに準じる感じではないでしょうか。
私がタワーマンションを買ったのは、上記のような背景があり、
東京で仕事をせざるを得ないので、世代間格差がこれ以上拡大しないためには家を持つ
しかし、どうせなら価値が上がる可能性がある家を持ちたい
それならタワーマンションではないか
タワーマンションなら、厳選すれば価値が上がりやすいものは確実に存在する
仮に価値が上がらなくても、買値に近い値段で売れれば家賃タダで住んでいるのと同等の効果が得られる
逆に一軒家は価値が上がる可能性はほぼない
という理由からです。
そして、今のところは、タワーマンションによる家賃節約術及び資産形成術は上手く行っているように思えます。
ただ、今後はどうなるかは不明です。