今年ESPNは正式なNBA Finalsのシリーズ視聴率を
プレスリリースで発表しなかった。

「ああ、やはりそういうことだったのか…」

それを痛感した今年のNBA Finals視聴率だった。
ということで2018 NBA Finalsの視聴率が発表。
※米視聴率調査会社ニールセン調べ
データ記事はSports Media Watchの報道から


[シリーズ全体視聴率]
視聴者数:1,770万人
世帯別視聴率:10.0%


[シリーズ試合別視聴率]
Game 1:1740万人, 10.0%
Game 2:1850万人, 10.3%
Game 3:1790万人, 10.4%
Game 4:1620万人, 9.3%



過去3年のシリーズ全体視聴率を振り返ると
'17年:2040万人, 11.3%
'16年:2020万人, 11.4%
'15年:1990万人, 11.6%


率直に言って、過去3年のFinals視聴率は“横ばい”
そして今年も全く同じカードとなり、
ついに視聴者に“飽き”がきてしまった。

とりわけGame 4の視聴率9.3%は
ここ4年のGSWvsCLEでは過去最低の視聴率で、
NBA Finalsでの視聴率9.5%割れは'14年SAS@MIA Game 4(9.3%)以来。


「同一カード連続開催の“弊害”」
これがTV的に如実に表れたかっこうで、
仮に来年もこのカードになると、
さらなる視聴率&視聴者数低下が懸念される。
それを防ぐためにも、他28球団のさらなる奮起に期待したい。


ただレギュラーシーズン&プレイオフに関しては
TV的に“好調”のシーズンで、
今季レギュラーシーズンのESPN/ABC&TNTの平均視聴者数は、
189万人で前年比8%増(175万人)、
プレイオフのESPN/ABC&TNT/NBATV平均視聴者数は
461万人でコチラは前年比18%アップ(391万人)となった。

若手選手の躍動や古豪の復活など様々な要因が考えられるが、
この好記録がFinalsに活かされなかったのは、
やはり「今年もウォリアーズvsキャヴスなのね」という雰囲気が
全米視聴者の中に充満してしまったことが原因なのだろうか。


ちなみに全米メディアは、
「自分たちにとって都合の悪い記録は発表しない」ことがお約束。
今年のFinalsの記録はまさにESPNにとって「都合の悪い記録」。
来年は自信を持って視聴データを発表できるような試合になるか。
命運は「バスケの神様」が握っているのかもしれない。