デカン高原の束沸石 | 鉱物でぶつぶつ

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デカン高原の束沸石



藁束のような形状は

束沸石の典型的な自形で

和名を思うと

なぜ、今一歩の勇気を持って

「藁束沸石」としなかったのか

日本国民の一人として

慚愧に耐えぬところ



とは言え

洋名「スティルバイト」は

語源が単に「輝く」という

ギリシャ語あたりで

ヒネリ0%なので

それと比較すれば

十分頑張ったとも言える



沸石は横文字だと

ゼオライトといい

やや工業素材っぽい響きに

なってしまう


和名の由来は

アルミノ珪酸塩の格子から

H2Oが抜けるときに

ブクブク泡立つのを

沸騰していると思ったのか

あるいは

比喩的に捉えたのか


日本国民の一人としては

後者であってほしいと

強く強く思うところ



沸石は全体的に

比較的低温で結晶化するので

ペグマタイトのラストを飾ったり

空隙に熱水がサッと入って

ヒュッと冷えたり

そうした環境でできやすい


なので

ムオンムオンウダウダ

トプオーンと作られる

枕状溶岩からの玄武岩あたりに

よく入っている


なので伊豆とかね。


そしてデカン高原とかね。


定番っすよね。



和名の話に戻すと

読み方は

「たば沸石」なのか

それとも「そく沸石」なのか


同じ「束」の字を書いて

岐阜県旧春日村の春日鉱山の

「美束坑」は

「たば」でも「そく」でもなく

「みつか」と読ませる


難儀な事だが

「束沸石」は

「たば」でも「そく」でも

どちらでもいいらしい


・・・難儀な事だ。



HP「鉱物でぶつぶつ.com」も

よろしくですよー

m(_ _)m




《撮影》


ミラーレス

OLYMPUS E-M10 MarkIII


レンズ

M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro