警察より怖い「東京タクシーセンター」 | 腰痛でも頑張ってる、現役タクシードライバーの転職日記(東京発)

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5年前にタクシー運転手に転職し、現在に至るまでの奮闘記と日常的に起こっているバトル(笑)をつづっていきます。タクシーへの転職を考えている方にも参考になると思います。

いつもアクセスしていただきまして、本当に有難うございます。


今回は、過去の記事に何度か登場している「東京タクシーセンター」のお話です。将来、都内を営業するタクシードライバーの人は、必ず・絶対にお世話になるところですよ。


32時間起きてて23時間爆睡してたお話・・・の記事内に登場している、東京タクシーセンターです。(長いのでセンターとします)


事情通の人は、近代化センターと呼んだ方がなじみ深いかもしれません。いわゆる「近セン」です。私が業界に入った5年前には、近代化センターではなく、東京タクシーセンター(通常センターと呼んでます)でしたので、それより前に名称変更したのでしょう。


実は、あそこや、そっちや、あっち、からの天下り先としてできたらしいです。


ざくっと説明しますと、財団法人で営業区域が東京23区武三交通圏の法人及び個人タクシーの指導や、登録、研修などを行っています。


東京の営業区域は5つに分かれていますが、1番目の東京特別区・23区武三交通圏に属する法人事業者や、乗務員。さらに個人営業のタクシー全員を登録し、管理しています。

営業区域は、コチラ



最初の出会い

普通二種免許を取得し、会社に入社したあとでした。

自分としては、入社したのだから、何日か同乗してもらい、すぐにでも営業ができると思っていました。


しかし、甘すぎました


東京タクシーセンターで4日間研修を受けてくるように言われ、よくわからないままに研修突入。


場所が、江東区南砂?どこだよソコ?東京かよっ・・・


朝から晩前、缶詰状態でした。でも、弁当は、結構良かったのを覚えてます。


で、初めて聞いたのが、地理試験・・・??? ← ココチェックです。


3日目に地理試験があって、合格出来た人だけが4日目の研修を受けて、めでたく乗務員になれるとの事。・・・全く聞いてないし


研修中に知り合った人に聞くと、かなり難しく、問題を知っていても合格率が40~50%程度だと言う。合格するまで何度でも受けられますが、会社から、或いは自ら、「もう無理」となったら、東京特別区以外の地区や、他府県の系列会社や、違う仕事を探すことになります。

つまり、都内を走っているタクシードライバーは、二種という難関だけではなく、地理試験という超難関問題も合格しているので、けっこう頭いいんですよ。もうバカにしてはいけません。


「タクシーなんて馬鹿がやる仕事だ!!」そう思う人は、試しにやってみて下さいね。


地理試験は、国家試験らしく、厳しいのもうなづけるが、出題される問題を知っていても?とは?予め教えてくれるなら、丸暗記すれば合格できるのでは??


地理試験の過去問題と解答



その考えが甘かった。



地理試験問題は、全6種類の中からランダムに出題されますが、基本的には、(当然ですが営業区域内のものだけ)道路、著名な建造物、公園、名所、寺院、鉄道の駅、○○駅から○○まで行く最短ルートを選択(関係ないものが入ってるので適当に答えても当たらない)、業務に当たっての基本知識など、全40問出題され、80%に当たる、32問正解で合格になります。


全6種類あると書いたが、本当にパターンが違うとしか言いようがない。


詳しくはHPをご覧ください。

東京タクシーセンターホームページ


自分は、忘れもしない、6パターンのうち、全部覚えるのは不可能と考えて、3パターンに絞った。もし落ちても、外れても、2~3回目には通るはずだ!!満点は無理でも80%正解すれば良いので、その作戦に出た。


予想的中


分からない問題や、どちらともとれるような問題、ひっかけ問題もあったが、何とか合格出来る(はずだった

簡単すぎたので、見直しもせずに、早く終わらせ退出して外で答え合わせをした。


ギリギリ通ったな(ウッシッシッ

。そう思ったが、あり得ないミスで30問の正解、つまり不合格。


東京に住んでる人には、恥ずかしすぎるが、環七と環八を逆に書いてしまい、2問不正解。


朝まで、寝ないで勉強したのに、やっぱり頭がバカになっていました。


テスト前は、グッスリと寝るのが基本だと思いましたよ。


すぐに、翌日の試験の予約をして帰路へ・・・


2回目、また勉強してたパターンが出た。

90点取れる自信はあったが、昨日の例もあるので、見直しをして、時間を十分に使った。何か所か間違えていた。見直して良かった~~


今度は、自信たっぷりに合格発表を聞いていた。

「呼ばれた」・・・当たり前だ(内心、ヒヤヒヤ


1日、損したが、翌日には4日目の研修を行い(と言っても乗務員証の発行や留意点、最後のあいさつ程度だったので、午前中で終わった)帰路についた。


つい、何日か前とは違い、実にすがすがしい。


このような、地理試験や、研修、乗務員証などの発行や更新、各表彰などが主な業務になる。


さて、一番恐ろしいのが、センターの指導による減点だ!!


最近、優良マークについてお話をしました。

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お客さんや、通行人、一般車からのクレーム(中にはお礼もあるらしいが、最近は殆どないようだ)が入った場合、レシートや、車番、会社などから特定し、事実確認をする。その際、わざわざ管理者と当該乗務員を呼ぶのだ。明けだろうが公休だろうが関係ない。仕方なく、車載カメラのデータを持って、釈明しに出向き(わざわざだ)、正当性が認められればお咎めも減点も無いが、場合によっては、減点や、研修を受ける事さえもある。


乗車拒否、メーター不使用、メーター不正使用、接客不良、迂回まどが主な減点になるが、まだまだ幾らでもある。センターの決めたルールを守らなかった場合には、即減点になる。
※道路交通法上でも違反ではない箇所での、Uターンや、付け待ち。右折入構など。いくらでもある。銀座エリアはかなり取り締まりが厳しいので、近づかないようにしているが、お客さんを乗せていくことだってある。降ろした瞬間に怖いので回送にしてエリアを出ようと左折したら、センターに捕まった。なんて例はいkらでもある。


センターとは関わりたくない。


減点になると、会社が困る。会社が困ると、乗務員みんなが困る。

だから、東京タクシーセンター様には逆らわないのが一番。

お客さんとは、もめ事を起こさないのが一番。


だって、明けの日や公休日に、わざわざ、遠くの江東区南砂なんかに行きたくないですから・・・



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