ANDREW B. ABELの論文の和訳 | terukunのブログ

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Optimal Taxation when Consumers Have Endogenous Benchmark Levels of Consumption
要約
私は世代間重複の経済において各々の消費者の効用が消費者自身の消費レベルに影響を受けるのと同様に他人による(ベンチマークとなる消費の水準)相対的な加重平均の消費にも依存するという想定の下での最適課税を求めている。社会的に最適な安定成長経路は修正済み黄金律と各期の世代間分配消費の条件によって特徴づけられています。社会的最適水準を達成するために現金払い主義の一括税かつ社会保障制度と資本収入に対する税金によって競争経済は達成されうる。

結論
 私は消費者が自分自身の消費に関心を示すことに加えて、相対的な消費のベンチマーク水準に対して関心を示すことを想定して、貯蓄と資本蓄積から推論できること考えた。
 競争経済において、個々の消費者は外部性を考慮しない課された自分の消費によって、そして他人の消費を所与として貯蓄と消費の意思決定を行う。
 私がここで行った効用の公式化で、ベンチマークとなる消費水準と相対的に消費に関して関心を持つという導入は個々人の消費の観点から時間選好率の変化と同形である。
したがって、消費のベンチマーク水準の関心の導入は競争経済の均衡安定成長経路の性質を劇的に変化させない。
 しかしながら、社会的に最適な安定成長経路の特徴付けは社会計画者が消費の外部性を内在化させるので、消費のベンチマーク水準の導入によって本質的に影響を受ける。
外部性を考慮に入れることで、社会的に最適な安定成長経路は最適な資本労働比率を特定化する修正済み黄金律条件に加えて時点内かつ世代間の消費の分配の条件によって特徴づけられている。
 私は競争経済に社会的に最適な安定成長経路を達成させる税金と経常移転金の集合を導出した。この税金の集合は資本所得税と現金主義的な社会保障と似ている世代間の一括税ないし経常移転からなる。
 最適な税金の集合は二つの直感的に反する特徴を有している。第一に、資本所得税は最適な資本労働比率を達成させるために用いられ、そして一括の世代間税金ないし経常移転金制度は最適な世代間の消費の分配を達成させると考えたくなるけれども、この研究はその反対がそのケースであるおいうことを示している。
 もし消費のベンチマーク水準が効用関数に入らないならば、修正済み黄金律の資本労働比は適切な総貯蓄の水準に導く一括の世代間課税と収支移転金によって達成されうる。最適な資本所得課税率はこのケースだと0である。
 しかしながら、消費のベンチマーク水準が効用に含まれる時、社会的に最適な安定成長経路は最適な世代間の消費比率によって特徴づけられる。この世代間の消費比率の値は適切な資本所得税によって達成される。実際、方程式34の資本所得の最適税率は世代間消費比率の関数であるが、資本労働比率には直接的に依存しない。
 二つ目の直観に反する最適税金の集合の特徴は社会計画者が個々人よりもより我慢強い時に最適な資本所得税に関するものである。
社会計画者が自由放任の競争経済よりも高い資本蓄積を行いたい(資本課税を減らす)、そして最適な課税と収支移転金制度は資本への補助金を含むだろうと考えたくなる。
 しかしながら、個々人の消費の加重幾何平均であるベンチマークが伴うと、私は最適な資本所得税率は社会計画者が個々人よりも我慢強い時に、正(負(補助金)になってほしいのに)となるという反対の結果を導いた。このケースにおいて、社会計画者は将来(若い消費者)に向けて消費をシフトさせたい。
 したがって、自由放任と比べて、各期に社会計画者は老年消費者から若年消費者へと消費をシフトさせたい、そして資本所得の正の税金(補助金でないということ)は競争経済においてこの目的を達成させる。

拙い和訳で申し訳ないのですが、時間が許す限り投稿したいと思います。
就活も忙しいが論文をこうして和訳することは英語と経済学の良い勉強になるはずです。