カルトQ 46 (レコーディングがうまくいかない) 正解発表 | YMOとかPerfumeとかテクノ系?

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久しぶりにカルトQ。


http://www.youtube.com/watch?v=GsCVrcf1yPc

教授が、夜ヒットで共演したインド人のタブラ・プレイヤーを気に入り、
アルバム「BEAUTY」のレコーディングのときも呼ぶ。

そして「TINSAGU NO HANA」をレコーディングすることに。
この曲は、テクニックをひけらすかものじゃなく、「気持ち一発」みたいな曲。
なので教授としては、単純なビートをタブラでやってほしかった。
しかし、彼は余計な音を入れてくる。
それにつられて、アフリカのパーカッションの連中も、
「あ、ああやっていんだ」ということで、ドンドコドンドコやりだしてしまう。
というわけで、何回やってもレコーディングがうまくいかない。

しかし教授がある行動をとってその状況を打破する。
そしてレコーディングがうまくいく。
さて教授はどうしたのでしょう?

http://www.youtube.com/watch?v=lSMl6TdzIPg

ヒント的なもの。


正解発表

雑誌「宝島」1989年10月号 坂本龍一インタビューより

それで、5回目くらい繰りかえしやった時かな。
だんだんみんな疲れてくるわけだけど、
どうやらガンはあいつじゃないかって思いがふつふつと沸いてきた。
2階がスタジオで1階にリビィングだったんですけど、彼を1階に突き落としまして。(笑)
彼が気絶しているうちにやったら、とたんに上手くいった。
僕は10何年音楽をやってますけど、こうハッキリした例は初めてですね。
セッションの原点のようなレコーディングでした。


当時、この部分をはじめて読んだときの衝撃といったら・・・。

たぶん階段部分だとは思うけど、2階から1階に人間を突き落としたら、いったいどうなるか・・・。
しかも気絶したとのこと・・・。
これはヤバイよ。
後頭部などを打ったら死んでしまう可能性がある。
こういう話って、よくあるよね?
もみあいになって転倒した拍子に頭を打って死亡とか。
この時点で単純な気絶ではなく、脳内出血などだったら・・・。
一秒でも早く適切な処置をして医療機関に運んで治療をしなければ、取り返しのつかないことになる。
そうでなくても骨の1本や2本も簡単にいってしまうと思うのだが・・・。
なにしろ2階から1階に落ちて気絶という事例は、普通の社会常識の感覚だと、
即救急車を呼ぶレベルだと思う。
それなのに、自分が突き落としておいて、気絶中にレコーディングしたら、うまくいったと・・・。
こんな恐ろしいことをしかも当時かなり売り上げがあった人気雑誌メディアで、、
事も無げに笑いながら話しているという・・・・。
この人、恐ろしすぎるよ。

「いや、いくらなんでもこれは冗談だろ・・・。」とは、正直考えたが・・・。
しかし・・・。
しかし、あの教授だ・・・。
やりかねない・・・。
こう思わずにはいられない人だから・・・。

これがそのままメディアにながれても、教授サイドは問題無いと判断したのか?
今と違って、当時はおおらかだったのか?
これは本当のことなのか?
冗談なのか?
冗談だとして、読者が冗談だと受け取ってくれると判断したのか?
それとも誇張しているのか?
そもそも、このエピソード自体がアルバムの宣伝でいるのか?
よく分からない・・・。
いまだに謎だ。
本当でも嘘でも、ちょっと人間性を疑ってしまう。

もしも、もしも本当だとして、そのときの現場の雰囲気は?

サカモトがタブラ奏者を2階から1階に突き落としたぞ・・・。
気絶して、しかも放置されてるらしいぞ・・・。
ヒィ・・・・。
マジかよ・・・。
サカモトヤバイ・・・。
余計なアドリブを演奏すると、俺もあんな目にあうもしれない・・・。
アシスタントの連中も、テクニカルな部分でレコーディングの足を引っ張ると、
あんな目にあうかもしれない・・・。
殴られるかもしれない・・・。
失敗は許されない・・・。

といった異常な緊張感に包まれて、それでもしかしてレコーディングがうまくいったのでは?

こっそりやって
「あれ?タブラがいなくなった」
なら違うかもだけど。

というわけで、正解は

タブラ奏者を2階から1階に突き落として、気絶している間にレコーディングをした

でした。


細野さんに、

「いつも真剣をもって、さらにいつでも抜けるようにしている。それを1回置いてみよう。」

と説教されたのに、
このときも、いつでも抜ける真剣をバッと抜いて
躊躇なくズバッといってしまったみたいです・・・。

なかなか故意に、人間を2階から1階には突き落とせないですよ。
たかがアドリブ演奏したぐらいで。
「ごめん、帰って」で済む話でしょう?
本当に恐ろしい人だ。

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