今晩、うちはから揚げを作ります!コックオーヴァンの食べすぎで、当分チキンは見とうないわいっ!って怒っていたのに、こちらのKFC風フライドチキン
を作ります。このリンク先のフライドチキンは、家庭で作れる範囲では恐らくこれ以上のものはないやろうってくらい美味しいです。
せっかくKFCなフライドチキンを作るなら、KFCなビスケット も昼間に焼いておこうと思ったのですが、ふと、最近気になっているスコーンのレシピがあり、それをどうしても試してみたくなって、ビスケットの代わりにスコーンを焼きました。
私はこれまで何百個と言うスコーンをイギリス時代から焼いてきました。しかしこのスコーンを越えるものは、これまでに焼けたことがなかったし、これからもこれに勝るものは、恐らく焼けないだろうと思います。だ・か・ら...
究極のプレーンスコーン
スコーンってのは、ドライで、結構硬くて、賞味期限は焼いた当日のみっちゅう簡易ブレッドです。だから英国の伝統をしっかり受け継いでいる料理人が書いたレシピ本に従って作ると、本来のスコーンの味と食感のものが出来上がります。
ところが、我々現代人は柔らかいスポンジケーキに慣れちゃっていて、スコーンにもふんわりやさしいケーキタッチを求めてしまっています。なもんで、伝統的なスコーンでは満足できず、生クリームを加えてみたり、卵を入れてみたりと...
とか偉そうに薀蓄をかたむけている私も、実は、毎回スコーンをオーブンに入れる時、しっとりふかふかな、まるでマフィンの様なスコーンが焼けることを、ひそかに期待しているんですよ。(笑)
先日、両親がシアトル滞在中、ある日、スコーンを焼いてクリームティーを振舞いました。その日はなぜか、私はいつものレシピに従わず、レシピ本を出して来て、その中の作り方に忠実に従って焼いたのです。
焼きあがったスコーンにホイップクリームと、自家製苺ジャムをたっぷりつけ、熱々のミルクティーと共に両親に出すと、二人とも大絶賛!特に母は、美味しい、美味しいの連発で、作り方を教えて欲しいとまで言う始末。
二人の絶賛振りを見ていたら、甘いものあんまり好きじゃない私まで食べてみたくなって、1つ、味見してみました。したら、確かにそれは美味しかった!今までこんな美味しいスコーンが焼けたことがない事実を、素直に認めざるを得ませんでした。
そのスコーンの食感は、26年前イギリスで学生していた頃、しょっちゅうクリームティーしていた“Aunties Tea ”のスコーンを思い出させてくれました。それこそが、私が毎回スコーンをオーブンに入れる時、期待している焼き上がりのスコーンなのです。
即ブログでそのレシピを紹介したかったけど、それにはいくつか問題がありました。
1つには本に載っているレシピをそのまま転載することが憚られた。そして、仮に転載が許されたとしても、そのレシピには大きな間違いがあったのと風味の調整が必要で、すぐには記事にできませんでした。それを今日、訂正しグレードアップしたわけです。
まず、間違っていた点は粉の量。このレシピの出処はカップ計算をする雨人のようで、カップの数とグラム表示で粉の量が記載されています。ところが、1カップの粉の量を間違ってメートル法に換算している為、その通りに作った私の生地はどろどろで、粉を追加しないと型抜きができなかった!(苦笑)
訂正はそのグラム表示の粉の量。同時にセルフレイジング(またはセルフライジング)と言うベーキングパウダーと塩があらかじめ入った粉を使っているので、それを、日本でも簡単に手に入る粉に変え、ベーキングパウダーや塩を別途レシピに加えました。
そして風味の調整が必要だったのはバター。粉の量に対しバターが10%も入っていないため、食感は良くても風味が全然なかった。それを私はもっと量を増やし、焼きあがる頃になるといつものスコーン同様に、バターの良い香りが漂ってくるものにグレードアップしたのです。
<材料 直径5cmのクッキー型約10個分>
薄力粉...160g
強力粉...160g
ベーキングパウダー...大さじ1
塩...小さじ1
砂糖...大さじ1
有塩バター、冷蔵庫から出したての角切りしたもの...60g
牛乳...150ml+表面に塗る分
卵...1個
<作り方>
1.薄力粉、強力粉、ベーキングパウダー、塩、砂糖をボウルに入れ、ペーストリーブレンダーかもしくはスプーンやフォークてよく混ぜ合わせる。
2.1に冷たいバターを加え、ペーストリーブレンダーかもしくは指で、そぼろ状になるまでバターをしっかり粉に擦り込む。(ここまでの作業はフードプロセッサーを使っても良いでしょう。)
コツその2、バターは冷たいものを使う。
バターが溶け出すと粉が油分を吸収し、
ミルクや卵を加えたときにしっかり吸収しなくなってしまい、
パサパサのスコーンになってしまいます。
あくまで、しっとりふかふかスコーンが究極のテーマですよん!(爆)
3.オーブンを220度で予熱する。予熱が済んだらオーブントレーをオーブンの中段に入れ温める。同時に牛乳と卵をあわせ軽く溶いたものを2に加え、手早く生地をひとまとめにする。
コツその3、トレーはあらかじめ温め、生地は長く放置しない。
ベーキングパウダーは水分が加わった時点から膨らみ始めるので、
オーブンの中でしっかり膨らませる為には、
生地を捏ねたら出来るだけ早くオーブンに入れることが重要ポイントです。
その為、トレーをオーブンに入れるタイミングに合わせ牛乳や卵を粉に加えます。
そうすれば、形成が済んだ時点で待機する必要なくオーブンにぶちこめまふ。(笑)
4.生地が下の写真の程度にほぼまとまったら、軽く粉を打った台の上に取り出す。(シリコンシートなら打粉不要ですが、必要に応じ軽く台の上には粉を打ってくださいませ。)
5.生地の周囲を整えながら厚み2cmに“手のひら”で延ばし、クッキー型で抜く。生地がなくなるまでこの作業をリピートする。
6.オーブンで温めたトレーを取り出し、手早く型抜きしたスコーンを並べる。刷毛で牛乳をスコーンの表面に塗り、オーブンで15~20分焼く。
ちなみに今回スコーンが膨らむ過程を写真に撮ってみました。オーブンに入れて2分もすると見る見る膨らみ始めます。2分経過後の写真も撮ったのですが、残念ながら綺麗に撮れてなかったの。この写真はオーブンに入れて5分経過した時のものです。
そして5分経過時点で、皆様が“腹われ”と呼んでおられる現象(笑)が起こり始め、10分経過すると、下の写真のように更に腹割れは明らかな形となり、こんがり色づいてもきます。この辺りでオーブントレーの内外を入れ替えてやってもよろしいかと。ちなみに私はそうしています。
ハイハイ、焼きあがりました。割れた腹達の行列です!(爆)
今日は旦那が自宅勤務だったのですが、美味しいそうな匂いにつられキッチンまでやって来て、味見してやると言い、2個、横取りしこの通り割ってしまいました。
みてくださいまし、この手前のスコーン!ビロ~~ンと、まるで焼きたてのパンの様にふかふか。もちろんスコーンですから、外はカリカリのビスケットのようですよ。
これに旦那は私が作った苺ジャムをたっぷり載せて食べていました。残念ながら今日はクリームを切らしていて、載せられなかったのが可愛そう...
さて、今からチキンを揚げる準備を始めます。なんでも今日は旦那、このスコーンにグレービーをかけて食べたいというので、それも作ることになります。またその模様は後日...
せっかくKFCなフライドチキンを作るなら、KFCなビスケット も昼間に焼いておこうと思ったのですが、ふと、最近気になっているスコーンのレシピがあり、それをどうしても試してみたくなって、ビスケットの代わりにスコーンを焼きました。
私はこれまで何百個と言うスコーンをイギリス時代から焼いてきました。しかしこのスコーンを越えるものは、これまでに焼けたことがなかったし、これからもこれに勝るものは、恐らく焼けないだろうと思います。だ・か・ら...
究極のプレーンスコーン
スコーンってのは、ドライで、結構硬くて、賞味期限は焼いた当日のみっちゅう簡易ブレッドです。だから英国の伝統をしっかり受け継いでいる料理人が書いたレシピ本に従って作ると、本来のスコーンの味と食感のものが出来上がります。
ところが、我々現代人は柔らかいスポンジケーキに慣れちゃっていて、スコーンにもふんわりやさしいケーキタッチを求めてしまっています。なもんで、伝統的なスコーンでは満足できず、生クリームを加えてみたり、卵を入れてみたりと...
とか偉そうに薀蓄をかたむけている私も、実は、毎回スコーンをオーブンに入れる時、しっとりふかふかな、まるでマフィンの様なスコーンが焼けることを、ひそかに期待しているんですよ。(笑)
先日、両親がシアトル滞在中、ある日、スコーンを焼いてクリームティーを振舞いました。その日はなぜか、私はいつものレシピに従わず、レシピ本を出して来て、その中の作り方に忠実に従って焼いたのです。
焼きあがったスコーンにホイップクリームと、自家製苺ジャムをたっぷりつけ、熱々のミルクティーと共に両親に出すと、二人とも大絶賛!特に母は、美味しい、美味しいの連発で、作り方を教えて欲しいとまで言う始末。
二人の絶賛振りを見ていたら、甘いものあんまり好きじゃない私まで食べてみたくなって、1つ、味見してみました。したら、確かにそれは美味しかった!今までこんな美味しいスコーンが焼けたことがない事実を、素直に認めざるを得ませんでした。
そのスコーンの食感は、26年前イギリスで学生していた頃、しょっちゅうクリームティーしていた“Aunties Tea ”のスコーンを思い出させてくれました。それこそが、私が毎回スコーンをオーブンに入れる時、期待している焼き上がりのスコーンなのです。
即ブログでそのレシピを紹介したかったけど、それにはいくつか問題がありました。
1つには本に載っているレシピをそのまま転載することが憚られた。そして、仮に転載が許されたとしても、そのレシピには大きな間違いがあったのと風味の調整が必要で、すぐには記事にできませんでした。それを今日、訂正しグレードアップしたわけです。
まず、間違っていた点は粉の量。このレシピの出処はカップ計算をする雨人のようで、カップの数とグラム表示で粉の量が記載されています。ところが、1カップの粉の量を間違ってメートル法に換算している為、その通りに作った私の生地はどろどろで、粉を追加しないと型抜きができなかった!(苦笑)
訂正はそのグラム表示の粉の量。同時にセルフレイジング(またはセルフライジング)と言うベーキングパウダーと塩があらかじめ入った粉を使っているので、それを、日本でも簡単に手に入る粉に変え、ベーキングパウダーや塩を別途レシピに加えました。
そして風味の調整が必要だったのはバター。粉の量に対しバターが10%も入っていないため、食感は良くても風味が全然なかった。それを私はもっと量を増やし、焼きあがる頃になるといつものスコーン同様に、バターの良い香りが漂ってくるものにグレードアップしたのです。
<材料 直径5cmのクッキー型約10個分>
薄力粉...160g
強力粉...160g
ベーキングパウダー...大さじ1
塩...小さじ1
砂糖...大さじ1
有塩バター、冷蔵庫から出したての角切りしたもの...60g
牛乳...150ml+表面に塗る分
卵...1個
<作り方>
1.薄力粉、強力粉、ベーキングパウダー、塩、砂糖をボウルに入れ、ペーストリーブレンダーかもしくはスプーンやフォークてよく混ぜ合わせる。
2.1に冷たいバターを加え、ペーストリーブレンダーかもしくは指で、そぼろ状になるまでバターをしっかり粉に擦り込む。(ここまでの作業はフードプロセッサーを使っても良いでしょう。)
コツその2、バターは冷たいものを使う。
バターが溶け出すと粉が油分を吸収し、
ミルクや卵を加えたときにしっかり吸収しなくなってしまい、
パサパサのスコーンになってしまいます。
あくまで、しっとりふかふかスコーンが究極のテーマですよん!(爆)
3.オーブンを220度で予熱する。予熱が済んだらオーブントレーをオーブンの中段に入れ温める。同時に牛乳と卵をあわせ軽く溶いたものを2に加え、手早く生地をひとまとめにする。
コツその3、トレーはあらかじめ温め、生地は長く放置しない。
ベーキングパウダーは水分が加わった時点から膨らみ始めるので、
オーブンの中でしっかり膨らませる為には、
生地を捏ねたら出来るだけ早くオーブンに入れることが重要ポイントです。
その為、トレーをオーブンに入れるタイミングに合わせ牛乳や卵を粉に加えます。
そうすれば、形成が済んだ時点で待機する必要なくオーブンにぶちこめまふ。(笑)
5.生地の周囲を整えながら厚み2cmに“手のひら”で延ばし、クッキー型で抜く。生地がなくなるまでこの作業をリピートする。
6.オーブンで温めたトレーを取り出し、手早く型抜きしたスコーンを並べる。刷毛で牛乳をスコーンの表面に塗り、オーブンで15~20分焼く。
ちなみに今回スコーンが膨らむ過程を写真に撮ってみました。オーブンに入れて2分もすると見る見る膨らみ始めます。2分経過後の写真も撮ったのですが、残念ながら綺麗に撮れてなかったの。この写真はオーブンに入れて5分経過した時のものです。
そして5分経過時点で、皆様が“腹われ”と呼んでおられる現象(笑)が起こり始め、10分経過すると、下の写真のように更に腹割れは明らかな形となり、こんがり色づいてもきます。この辺りでオーブントレーの内外を入れ替えてやってもよろしいかと。ちなみに私はそうしています。
ハイハイ、焼きあがりました。割れた腹達の行列です!(爆)
今日は旦那が自宅勤務だったのですが、美味しいそうな匂いにつられキッチンまでやって来て、味見してやると言い、2個、横取りしこの通り割ってしまいました。
みてくださいまし、この手前のスコーン!ビロ~~ンと、まるで焼きたてのパンの様にふかふか。もちろんスコーンですから、外はカリカリのビスケットのようですよ。
これに旦那は私が作った苺ジャムをたっぷり載せて食べていました。残念ながら今日はクリームを切らしていて、載せられなかったのが可愛そう...
さて、今からチキンを揚げる準備を始めます。なんでも今日は旦那、このスコーンにグレービーをかけて食べたいというので、それも作ることになります。またその模様は後日...