『A』『A2』『FAKE』『i-新聞記者ドキュメント-』などのドキュメンタリー映画を手掛けてきた森達也監督の初めての劇映画が、今春公開される予定になっています。まだタイトルも正式には決まっていないようなので(仮)となっているけど、これは1923年の関東大震災の後に、千葉県の福田村(現:野田市)で起きた暴行殺害事件を描いたものですね。

 

関東大震災後の混乱の中で、「朝鮮人や共産主義者が井戸に毒を入れた」というデマが流され、当時それを信じた官憲や自警団などによって、多数の朝鮮人や共産主義者が虐殺されたんだけど、この福田村事件は朝鮮人と間違えられた香川県からの行商団が、福田村の自警団によって殺された事件です。

 

どうやら今の日本には、このような日本の負の歴史を描いた作品に金を出す企業はないようで、昨年クラウドファンディングで製作資金が集められて作られたんだけど、悪天候などで予定の製作費をオーバーしてしまったとのこと。それで、新たな寄付を募集しているようなので、もし興味のある方は検討してみて下さい。私も、クラウドファンディングに加えて追加寄付も行ったんだけど、詳しくは映画の公式サイトを見てもらった方が良いかも知れませんね。