正月に遊びに行ったイサーンで夜中に何度か遠くで銃声が聞こえた。
本文テキスト
今までこの地方でねずみ肉を食べる話を一度も聞いたことがなかったんで驚いた。「ここでもねずみを食べるの?!」と聞くと、「旬があって、一番寒いこの時期だと肉質が柔らかくて脂がのってて最高に美味しい」とか。
「美味しいねずみ」とは米を主食にして畑に住む「野ねずみ」だけ。
そして更に自分で捕まえたネズミじゃないとマズイとか。
そして更に自分で捕まえたネズミじゃないとマズイとか。
というのは市場で売ってるネズミは素性が知れないんで、普通のドブネズミが売られてる可能性が高いとか(コワッ)。バンコクでもランシットやオムヤイでは探せばフツーに市場で手に入るらしいですが・・・あれは危ないらしい。そして捕まえてすぐに食べないとニオイがしてマズイとか。
ねずみは夜中に水辺に水を飲みに来る習性があるらしく、その周辺に餌を撒いて銃を構えて待ち、野ねずみが現れた所で頭を狙って銃で撃って仕留めるらしい。
そして捕まえたところを
見せてもらいました
(ちなみにこの彼は最近
「真光」に入信中)
かなり大きくてチワワと
かなり大きくてチワワと
喧嘩したら勝つね?・・・触るとまだ暖かい。
ヌー・ヤーン(焼きねずみ)のレシピ:
捕まえたらすぐに処理に入るのがコツ。沸騰した湯に丸ごとポチャンと漬けて(3秒ほど)サッと湯がく。
すると面白いように簡単に毛が取れる。丸裸にする。
そして内臓はクサミがあるんで全部取って捨てる。
開いて塩を振って味付け。結構一口目は勇気がいる。
バナナの葉で包んで炭火焼にする。(ここまでの所要時間はとてもスピーディーで30分足らず)
その後ひたすら待ちます。出来上がり。
パクッ。・・・あれっ?!!!
美味しい~~!!! |
肉質は鶏肉と鴨肉の中間ぐらいの食感。鴨肉に近いかな??でも脂肪の付き方が独特で肉の中じゃなくて肉と肉の間にトロリとゼリー状についていて上品な味!
シッポも食べてみましたが、豚足をコリコリにしたような味。クサミもクセも全くなく、すごーーーーーーーく美味しい!ハッキリ言って、鴨肉よりも美味しいと思う。
こりゃー、貴重な物食べさせてもらいました。
スッカリ気に入ってしまいました。
スッカリ気に入ってしまいました。
初めてネズミを食べてみて分かりました。
「マ○ドナルドのハンバーガーの肉がネズミの肉」「吉野○の肉がネズミ」ってのは絶対にウソだね?
だって肉質、味が全然違うもの。ビーフ系の味を想像してたけど、鴨肉系だもん。
「マ○ドナルドのハンバーガーの肉がネズミの肉」「吉野○の肉がネズミ」ってのは絶対にウソだね?
だって肉質、味が全然違うもの。ビーフ系の味を想像してたけど、鴨肉系だもん。
ネズミを食べたり虫食べたりして思うことは・・・動物って基本的にどれも似たような味ですね。
驚くほど変わった肉質の動物ってそんなにいないんじゃないかな?大雑把に分けると馬とか牛とか羊みたいに固くて「クサミが強い系」、「鳥系」、「豚系」のどれかだよね。
驚くほど変わった肉質の動物ってそんなにいないんじゃないかな?大雑把に分けると馬とか牛とか羊みたいに固くて「クサミが強い系」、「鳥系」、「豚系」のどれかだよね。
・・・ふと周りを見ると、ほとんどの人が手を付けずムシャムシャ食べる私を見つめるだけ。
あれっ?誰も食べてない。
周りのタイ人に「皆食べないの?」と聞くと「マイ・グラー・ギン(食べる勇気がない)」「ナー・クルア(怖い)」「ギン・マイ・ロン(飲み込む勇気なし)」。
・・・。
一人のタイ人に「ギン・ダイ・トゥク・ヤーン・チンチン(本当に何でも食べるんだね?)ルーム・クルア・クン(だんだんアンタが恐ろしくなってきた)。コン・タイ・コ・マイ・コイ・ミー・コン・ギン・ペン(タイ人でも食べる人はそんなにいないのに)」と冷たく言われました。美味しくても美味しくなくても「ネズミ(みたいに小汚いもの)を食べること」には「人間として大きな抵抗感」があるとか。
・・・。
・・・ふーん。
・・・ちぇっ。
・・・ちょっと寂しい。
・・・でも本当にねずみの肉って美味しいんだけどな。
イサーンから車でバンコクに戻る道中、ずらっと「ガイヤーン(焼き鳥)」と書かれた焼き鳥屋台が沢山出てるんですが、コラート~サラブリーの国道沿いに「หนูนา ヌーナー」と書かれた看板を出したネズミの丸焼き屋台が何軒か目に付きました。