皆さま、おはようございます!

 

前回のブログで駅舎が建て替え中の奥羽本線・三関駅のことを挙げましたが、

こちらの木造駅舎はまだまだ現役中です。

パッと見た感じ、そんなに古い駅舎だとは思わなかったのですが…

徳島線にある、難読駅名としても有名な駅でしたよ。

徳島線・府中駅

徳島線・府中(こう)駅です!

 

こうえき… これで「こう」と読むのですか?

どう読んだって「ふちゅう」でしょうに。

徳島線・府中駅

地元の方とコアな鉄道ファン以外には縁遠そうな読みの駅名ですけど、

パソコンで「こうえき」を打つと「府中駅」がしっかりと出てきます。

日本語IMEってすげ~!

 

府中駅の駅舎は正面口の造りがちょっぴりオサレで、

てっきり昭和初期に建てられたモノだと思っていた自分。

徳島線・府中駅

 

駅舎を眺め、貼り付けられた建物財産標を見て

思わず目ん玉が飛び出そうになりましたよ。

徳島線・府中駅

 えっ?明治32年に建てられた駅舎だったの!?

府中駅の駅舎さん、ごめんなさい!

内外装ともキレイなので「若造な木造駅舎」だと思ってました。

まさか建立から120周年を迎えようとしていた駅舎だったなんて…

存在すること自体が素晴らしすぎて土下座しそうになりましたよ。

この駅舎、登録有形文化財に登録した方が良いんじゃないです?

世間にもっともっと、

この駅舎のありがたみを知らしめた方がいいと思いますが。

府中駅の開業年は明治32年、

開業当時から使われていた駅舎だったみたいです。

 

明治32年築、さぞレトロ感満載な駅舎かと思いましたが、

中は意外に普通な印象。

徳島線・府中駅

徳島線・府中駅

現在は無人駅の府中駅ですが、平成22年までは駅員配置駅だったらしく。

この日まで出札業務も行われていたみたいですね。

 

明治32年築の駅舎と知った以上、より入念に駅舎を隅々までチェック。

徳島線・府中駅

徳島線・府中駅

毎回、木造駅舎を見るたびに見入ってしまうのが上屋の梁なのですよね。

必要最小限の木材で組まれてるばかりではなく、

中にはレトロな装飾が施されているモノもあったりして、

木造駅舎最大の見どころだと思いますよ。

 

府中駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造です。

徳島線・府中駅

徳島線・府中駅

 

こちらは府中駅で列車が行き違う時のみ使用される2番線ホーム。

中央には支柱がレールで出来た上屋がありました。

徳島線・府中駅

徳島線・府中駅

このレールはイギリスのキャンメル社が1886年(明治19年)に製造したモノ。

四国の鉄道は明治21年に開業した伊予鉄道が起源で

明治22年には四国の国鉄線(JR線)の元となる讃岐鉄道が開業してますので、

その当時に使われていたモノと思いますが…

これも相当すごいモノなのでしょうけど、

駅舎に全部持ってかれたような気分です。

府中駅の駅舎、マジすごいっすよ。

 

最後はステンレス車体の1000形気動車が行き交う

府中駅の日常風景で〆ます。

徳島線・府中駅

徳島線・府中駅

JR四国には、近代的な装いなのに、実はとても古い駅舎が数多くありました。

これがあるから四国旅は止められないのよね。

次回はもう一か所、明治生まれの駅舎が残る徳島線の駅をいっちゃいます。

 

 

訪問駅リスト(JR線) 
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鮎喰駅(平成27年9月2日)

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↓(佐古駅方面) 

 

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