OCTAVE HP500SE 真空管プリアンプ | 禁断のKRELL

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OCTAVE HP500SE 真空管ハイブリッドプリアンプ ドイツ連邦 ¥1,533,600
 

 

 

 

 

 

強大な音圧感とパワーアンプドライバビリティ。広大なサウンドステージ。
大型スピーカーやハイパワー半導体アンプとの組み合わせで優位性が実感できるモデル。
眩いほどのハイコントラスト、明るい音でインテンシティが高く、圧巻のダイナミクスを誇っている。
エッジの切れは冴え渡り、音楽をリアリティに溢れる表現に際立たせる明晰さと芸術性がある。
OCTAVEは真空管で最も現代的で高性能の製品。引き換えに個性も薄くなると言われるが、
500SEは個性や脚色が想像より強い。中高域の色彩感の豊かさは管球機のよさが出ている
欧州の気品のある雰囲気が実に見事である。ボーカルは瑞々しく、しなやかさや
クオリティの高さを保っている。独特の頬を撫でるような優しい空気感も魅力的だ。
HP300シリーズとの差は大型スピーカーや大型ハイパワーアンプで顕著に感じ取れる。
スケール感の大きな再生だが鈍さは一切現れない。洗練された姿勢を崩さないのである。
注意点としてはバランス入力はなく、バランス接続は出力のみ可能である。後は
本体のカバーを開けるのに苦労するので真空管交換(チューブローリング)が大変な所だろう。
インバーターノイズにも弱い。OCTAVEはプリのメーカー、そんな印象を強くする試聴体験でした。



 

 


 

 

 

使用真空管:入力ECC 82、出力EF184×2 周波数特性:3Hz~500kHz(1.5dB)
 SN比:-98dB(RCA)、-103dB(XLR) 出力インピーダンス:100Ω(RCAフォノ)
/2×50Ω(XLR) 入力:4系統(ラインレベル:RCAフォノ)、フォノMM/MC 出力(テープ)
:1系統(RCAフォノ) 出力(プリアンプ):2系統(RCAフォノ)、2系統(XLR)

 本体:W435×H147×D393mm、10kg 電源部:W180×H100×D280mm 4kg