はい、ぶっちゃけると「プロになる」って言葉が最近嫌いです。
そもそも「プロになる」ってなんなのさ、って真剣に考えた事ありますか?
どんな世界にも「プロ」って言葉がありますよね?
いや、ですから、「介護」とか「教師」とか。
で、「プロ」と「アマチュア」の違いはなんでしょうか?
多分、これですか?
”その仕事をした事によって対価を得る事”
ふむ、では、学校の先生は「1年目の先生」でも「30年目の先生」では、
両方対価を得ておりますよね。となると、既に「1年目の先生」でも
プロじゃないですか。
どうしてプロであると言えるのか?
「資格」を持っているからですよね。
お医者さんもそうですけど、「1年目の先生」と「30年目の先生」の先生がいますよね。
弁護士の先生だってそうです。
1年目だろうが、30年目だろうが、「プロ」は「プロ」です。
それは理解できますよね。
では、職業を変えてみましょうか?
「素人の芸人」と「アマチュアの芸人」と「プロの芸人」の違いはなんですか?
稼ぎの違いですか?
または「1年目のプロの芸人」でも「30年目のプロの芸人」でもいいです。
ほら、どうですか?
「1年目のプロの芸人」「30年目のプロの芸人」
「1年目の学校の先生」「30年目の学校の先生」
なんか違いがありませんか?
これって資格制度の「有、無」によって、印象が違うのでしょうか?
なんか大切な事に気がつきませんか・・・・?
そうです。究極、
「資格の有・無」なんて全然関係ないのです。
そして、「1年目」だろうが「30年目」だろうが関係ないのです。
要は、「プロ」と自覚するのは、自分ではなく、他の方々が決める事なんです。
これは全ての職業において同様です。
「アマチュアのプログラマー」と「プロのプログラマー」
「アマチュアの声優」と「プロの声優」
資格なんぞいりません。
資格が必要な職業は、資格を取った時点で「プロ」であり、実力なんていりません。
では、資格が必要でない、職業は、どうなったら「プロ」になれるのか?
それは最大公約数(多くの方々)が「あの人はプロだよね。」って思えるようになったらプロなんです。
更に、もっと大切なのは、「お金を払っている人が、あいつは”プロ”だな」って思ってくれたら、プロなんです。
だから、究極。お金を払ってもらえる対象に「”プロ”ですね。」って言ってもらうしかありません。
さて、お金を払ってくださる対象とは誰ですか?
はい、実は、多くの職業において、「社長」です。
つまり、「社長」が決めるんです。「お前、一人前(プロ)になったな」って。
その前は、どうなのか?
多くの「社長」が「一人前(プロ)になっていないけど、給料を我慢して支払ってくれている」んです。
ですから、話を元に戻すと、
○対価を得ているからといって、プロではないし、対価を得た瞬間にプロになるわけではない。
がおおよそ正解なんです。
それでは「1年目」と「30年目」の違いはなんなのか?
簡単です。
「1年間だけ、対価を得た事」と「30年間も対価を得た」では大きく差があるからです。
つまり、”30年間も継続して、その職業(スキル。芸)で対価を得ることができた。”
どんな職業でも30年間続ける事は難しい事です。
今のような、激流の時代は、流行り廃りがありますから、更に困難です。
ですから、「プロ中のプロになる」って事は、
「30年間は最低かかる事。」って事に繋がります。
ですから、最近凄く簡単にオーディションとかでも「プロになりたい」って言う、人がいます。
そういう人程、簡単に「プロに早くなりたい」っていうんですよね。
いやいや・・・。1年、2年じゃプロじゃないから。
そんな時僕は、心の中で「30年後、言えよ、そしたらそんな事いわないから。」って思うのです。
世の中には1年間以上ブレイクが続かなかった芸人さんなんてたくさんいるわけじゃないですか?それとは別に30年以上も芸人さんをやっている方々もいる。
「プロ」っちゅうのは、「未熟」でも育ててくれる人がいて、それが数年に渡って続く。からなれるんです。
プロゴルファーも、プロ野球も、なんでもそうです。
戦力外通告されたら、その時点で、「プロ」でなくなるんです。
つまり、そういう事なんです。
だから、続けられない人は「プロ」じゃないんです。
つまり、プロとは、「継続力を持っている人」という結論になりませんか?
なので、私が一番言いたい事は、簡単に「プロになる」なんて言わないほうがいいですよ。ってことです。