第86号 堤防の内側に建ってゐるタワーマンション! | 燃え上がれ!NATTO-TIMES 21st century

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 今年4月、クルマを暴走させて、歩行者を次々にはね、松永真菜さん31歳と長女の莉子ちゃん3歳を殺した、旧通産省工業技術院の飯塚幸三・元院長の発言が報じられたが、その内容に驚いた。。

 

「おごりがあったのかなと思い、反省しております」だと。「かな」とは何だ!

「体力に…自信があったんですけど」アホか!足が悪くて通院してる人間が運転していいと思ってるのか!

「安全な車を開発するようにメーカーの方に心がけていただき、高齢者が安心して運転できるような…世の中になってほしいと願っています」って、おいおい、アクセルとブレーキを踏み間違った責任を棚上げにして、すべてクルマのせいにしやうってのか。

「おわびの気持ちをずっと持ち続けていることを、お伝えいただきたいと思います」って、こらこら、ガキぢゃねぇんだから、自分でお詫びに行けよな。

この國の高級官僚は骨の髄まで腐り切ってる。

それに、こんな発言をノーコメントで流すマスコミにもまったく呆れる。何にも感じないのか!

 

アホに付き合ってないで、さぁて、前回に引き続いて、まさのあつこ氏インタビューの聞きどころ解説。iwjインタビュー動画はこちら。

まさのあつこ氏インタビュー:https://bit.ly/2NGyYNb

 

 武蔵小杉浸水被害を受けたのは、駅南側の新しい住宅街。昔からの住宅街には被害はなかったといふ。なぜだらうか。その答えは二子玉川にあった。

 

 二子玉川では、駅前のタワーマンションが浸水被害に遭った。あさのさんは、そのタワマンから川を背にして、しばらく歩く。すると、なにやら小高い丘が川に対して平行に続いてゐる。犬のお散歩中のおばさんに「これ何ですか」と聞くと、「旧堤防です」と答へるではないか。「反対運動のために堤防が造られなかったから浸水した」のではなかったのか。

 まさのさんが再び尋ねる「でも、この内側に人が住んでますよね」すると「いつの頃からか、こうなっちゃったんですよ」誰だ!責任者出てこい。

 

 この「旧堤防」をしばらく進むと、ありましたよ、國の看板「たま川」。つまり、この内側は川!そこにタワマンが建ってゐる。住宅街になってゐるのだ。「多摩堤通り」といふ看板もあった。やはり堤防なのだ。

 

 堤防を「川」の外側に下りると、そこには「特別区道」の看板があり、国土交通省が世田谷区長に多摩川左岸の占有許可を与えてゐる旨が記されてゐる。つまり、この道路部分の所有者は國で、使用してゐるのは世田谷区であるといふことだ。では、川の内側の土地は、誰が所有して、誰が許可を得て建物を建ててゐるのだらうか¿

 

 この旧堤防は、一部が切られてゐて、そこを国道が通過してゐる。 

こんな工事を誰が誰に何のために許可したのだ。切れた部分の奥には、鉄板をはめ込んで一時しのぎの堤防にする仕掛けがある。しかし、その先はもはや住宅街になってゐるから、閉めるわけにはいかない。それで、もっと先の川のそばに新堤防を造ったのだ。なんてムダな、しかも危険なことをするんだ!

 

今回の颱風と豪雨では、避難所にホームレスの人を入れないといふ事件も起きてゐる。台東区では「区内に住所がない」といふ理由で、79歳の男性が豪雨の中へ追い返されてゐる。はぁ¿ 通りすがりの人間も観光客も入れないのか。浅草で世界的に有名な台東区がこんなことをすれば、ネットで世界に広まってしまふだろ、アホか!

よっぽど臭いとかでなければ入れてやれよ。豪雨で体温下がって死んぢゃうだろ。臭くてもどっか雨風しのげるところに入れてやれよな。ひどい!

 

武蔵小杉で、あさのさんは川原でホームレスのおじさんに話しかけたさうである。「避難所には行かなかったの」「行かなかったよ。どうせ入れてくんねぇから」「怖くなかったの」「おれぁ死ぬのは怖くねぇんだ。でもどうにも寒くって困ったよ」

おじさんは自転車の後ろカゴにブルーシート、前カゴに山崎の食パンを載せて去っていったさうである。ちなみに山崎のパンは災害に強いのだ。腐らないからね。あの豪雨の中、あらゆる店舗が閉まってゐるのにデイリーヤマザキだけは開いてゐたさうである。

 

郡山市・長野市では、工場から猛毒のシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)が流出した。福島県では、放射性の除染物を詰めたフレコンバッグ が流出してゐる。これらは早急に法律で厳重保管を命ずるべきだ。

 

ダムの緊急放流も問題である。

今回は、関東・甲信越・東北で計6ヶ所で行ったとされてゐる。栃木県の塩原ダムでは、下流が浸水してゐる。神奈川県の城山ダムでは、当初17時の予定がずれこみ、22時と発表しておきながら、21:30に実施してしまったため、避難所が大混乱したといふ。 

 誰しもが疑問に思ふのは、颱風や豪雨が予想されてゐるのに、なぜダムを空にしておかないのか、といふ問題である。河川法52条で、空にしておくことは可能なはずであるが、これは一度も使はれたことがない。この問題は、次回、八ッ場ダムの検証で、具体的に見ていかう。

 

ではまた。