骨折後の抜釘手術はした方がいいのか
去年の5月末にモトクロスのジャンプで前転して、人生初の骨折をした。
鎖骨は3ピースに折れ、他に肋骨6か所、肩甲骨も、
悪いことに肺挫傷を起こしてすぐに手術はできず、
ドレナージという胸から管を通して穴の空いた肺を強制的に膨らませて治療する処置が必要だった。
入院は結局11日。
あれがもう10か月も前。
鎖骨に入れたチタンプレートは最初違和感があったが、
もう最近は入れてることを意識することがあまりないほど慣れたものだった。
ただ、
リュックを背負うときや、薄着のときのシートベルトが当たるときとか、
存在を感じることはたまにあって、
抜かない場合はこれが一生続くことになる。
鎖骨のところを12~13cmくらい切る手術なので、
術後はけっこう痛くてしんどかったのを覚えてて、
抜く手術をまたやるのが億劫で、少し悩んだ。
欧米では抜かない人が多いと聞くが、
高齢になったときに、衰えた骨とプレートの相性とかどうなんだろう、という疑問があって、
しかしこの疑問の完璧な答えはなさそうだと分かり、去年末には抜くことに決めた。
先週金曜に手術して、10か月体に入っていたチタンプレート。
手術は医師的には外すだけの作業なので、入れるときより圧倒的に楽とのことだったが、
患者的にはけっこうな痛みを感じる手術だった。
今回も局所麻酔でやったけど、
骨には麻酔は効かないらしく、ビスを抜く作業に振動や力が伝わって鈍痛があった。
手術時間自体は1時間ちょっとだけど、8本もあるから入れたときより長く感じた。
全身麻酔でやる方が多分一般的なんだろうけど、
局所麻酔のお手軽さは医師だけでなく、患者にも身体的な負担は間違いなく少ないので、
術中の痛みはあったが、スムーズに終えて貰えた。
プレートの抜釘をするか迷っている人は世の中にいると思うけど、
実際に体から異物が取れてみて思うのは、抜けない事情がない限り、抜いた方が良いと自分は思った。
一泊入院で、手術費含め費用は34000円。
意外と安いもので、