【GT-R(R35)試乗記】いいクルマは人の気づきを引き出す「媒介物」である | クルマと電車の雑記人が行く

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2月から、作品の添削をネットを通して始めました。


紆余曲折ありながらも、4/1に開業25年を迎えます。

※これは2013年7月20日アップの記事に、
大幅加筆修正を加えて再投稿しました。




サーキットの一匹狼   

先日お知らせした、日産本社ギャラリーでの
「GT-R試乗会」に行っ
てきました。





R35GT-Rに乗るのは、おととし2011年2月以来
2度目です。





今回試乗車として導入された最新型の13年バー
ジョンは、2011年バージョンの530馬力から
550馬力にパワーアップ!!






仕様はかなりのマイナーチェンジをしたので、
実質的に初めてみたいなものですね。








このクルマの本当のパワーは、混雑する
一般公道で感じるまではとても無理なので、
みなとみらい周辺の指定コース5kmちょっ
とのドライブを、別の角度から楽しんで
みました。



サーキットの一匹狼   









サーキットの一匹狼   

今回はGT-Rのかくれた持ち味、



ブレーキ力





まずはそれを試してみます。







中速域の70km/hから、マリノスタウン前のスト
レートの赤信号で、半分~全開の踏力で、徐々に
ブレーキングします。




「キュキュキュキュッ」





ローターとパッドから音が聞こえ、20mもない
制動距離でしたが、あっという間の出来事で、ホ
ントにぴたっとよく止まりました。







ポルシェでもランボルギーニでもフェラーリでも、
最高級のスポーツカーは共通して、ブレーキがよく
効きます。






ポルシェ911並みと言えるブレーキ力なんじゃない
でしょうか。







これはもし万が一のことがあっても安心です。








もちろんドライバーがちゃんと踏めさえすれば・・
ですが、かなりの制動力を発揮しますね。




サーキットの一匹狼   

あとおもしろいのは、先ほども言った
心理面の安心度合いが大きいこと。





試乗中、こんなことがありました。






60km程度で県庁の近くを巡航してい
たら、某他府県NO.の軽ワゴンがつっ
かかってきて、ばたばたのアクセル
ワークとふらふらのステアリングワー
クで抜いていきました。







そういう余裕のないドライバーに対して
おなじような低レベルのドライビングで
応酬しようなどという邪心は、GT-Rに
乗っていると、ころっと忘れてしまいます。







仏教でいえば、餓鬼と中観くらいの
レベル差です。






乗ってるだけで、勝手にそうなってし
まいます。






「ばっかじゃないの?GT-Rは飛ばすクルマ
なんだよ!」というひとはド素人ですね。









安全走行の基礎(ドライバーの【認知~確認~操作】の
一連の流れのこと)もできないのに、自分の一時の感情
に任せためちゃくちゃなペダルワークに翻弄される
(自分という)人間のほうが、よっぽど素人です。








GT-Rくらいのスペシャルカーに乗ると、そういう
愚かな運転をすることを「愚行」と再認識でき
ますし、なにより忘れかけた「心のゆとり」を思
い出させてくれるのが、とてもすばらしいです。









もしも、どうしても飛ばしたり、ペダルを踏み込み
たければ、しかるべき場所(サーキットなど)で思
いっきり、アクセル全開で飛ばせばいいだけです。











あと、これはスバル車にも共通して感じる要素ですが、
GT-Rの剛性(包まれ感)はさすがです。






その上を行ってます。








ただ、路面のでこぼこしたところを通る、低速域
でのサスペンションのばたつきは、あいかわらず
ですね。







街乗りで、慣れていない人は、その乗り心地のち
がいに、ちょっと手こずるかもしれません。








あらかじめこういうクルマだと知っていて、覚悟が
決まっていれば別ですが、普段のクルマが高級セダ
ンで、スポーツカー慣れしていないと、たんなる
「乗り心地の悪いクルマ」で終わってしまいます。








GT-Rの足回りは、ある程度高速域(100km以上)で、
しなやかに動くようなセッティングなので、仕方
ないとしても、ソフトな乗り心地を望む方には、
ちょいとつらいカーライフになってしまうかもしれ
ません。









なので、なまじ購入資金に余裕のある人ほど、よく
考えてほしいですね。












というわけで、意外な気づきもあった楽しい時間
(15分程)はあっという間に終わり、ギャラリー
のパーキングに到着。










GT-R君にひとこと力走のお礼を言って、顔見
知りの日産のスタッフさんにも「また今度!」
とごあいさつ。









「またぜひ乗りに来てください!!」というので、
また来ることにしました(笑)









次回は、コンフォートモード(低速でもダンパーの
制御がしなやかになって、よりソフトな乗り心地に
なる)を使って、乗り心地を試してみます。








サーキットの一匹狼   


試乗時間は短かったですが、なかなかのもの
でした。








さすが、世界のフラッグシップカーです。







ありがとうございました。